ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Sound City - Real to Reel (DVD)

2020年01月25日 | DVD

Sound City - Real to Reel (DVD) (2013)

ロック界随一の”いいひと”、デイヴ・グロール(Dave Grohl )が監督をしたドキュメンタリー映画「Sound City - Real to Reel 」のDVD。2011年に閉鎖されてしまったロサンジェルスのSound Cityというレコーディング・スタジオを巡るドキュメンタリーで、閉鎖にあたってこちらにあったスタジオ・コンソールをデイヴが買い取って自身のスタジオにセッティングしたのだそうだ。というのもここにあったアナログ録音用のミキシング・コンソールは「二―ヴ・コンソール(Neve 8078)」と呼ばれ、70年代に数々の名盤が録音された伝説的な機材だそう。そのアルバムが列挙されて驚いた。キラ星のごとくロックの歴史にさん然と輝く名盤ばかり。70年代も凄いが90年代のオルタナティヴ全盛期も凄い。(順不同・もちろん抜粋)

そもそも元は倉庫だったというこのスタジオは、アーティストがこぞって指摘するほどボロボロでみすぼらしい内装。なのにこの空間とコンソールを通して録音された音は”何か”が違うのだそうだ。金も充分にある大物バンドがわざわざ設備の整った綺麗なスタジオを飛び出してこの汚いスタジオに集ったのだから”マジック”があったに違いない。特にドラムの音が素晴らしかったらしいが、どんなバンドも理想の音を目指して、ある時には廊下で録音したり、ある時には階段の踊り場にドラムをセットしたりする、なんて話を聞いたことがあるから、こちらには計算されてはいないが素晴らしい条件があったのだろう。

この映画ではただそのスタジオの歴史を振り返るだけでなく、デイヴを中心としたアーティストが「二―ヴ・コンソール」のあるデイヴのスタジオ「606」で新たにレコーディングを試みる。今ではデジタル録音で、録音後に音程を調整したり、失敗しようが下手だろうが切り張りすることも自由自在だが、アナログ録音らしい緊張感のある演奏と、参加したアーティストの拘りを垣間見ることが出来て興味深かった。インタビューを受けているアーティストを含めて自分好みのアーティストが揃っているので嬉しい。ちなみに現在スタジオは再開されたとのこと。サントラも買ってみようかな。

オークションにて購入(¥781)

Region Code : 2
Disc : 1
Label : SMJ(SME)

 


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