ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

All The People : Blur Live at Hyde Park / Blur

2015年07月15日 | オルタナティヴ・ロック

All The People: Blur Live at Hyde Park / Blur (2009)

活動を停止していたブラー(Blur)が、再結成した2009年のロンドン・ハイドパークで行ったライヴを収録したライヴ・アルバム2枚組。2日に渡ってライヴが行われ、どちらの日もライヴ・アルバムとして発売された(こちらは初日7月2日を収録)。当初はネット通販だけの発売だったようだ。もちろん再結成が発表されると大きな話題になって、世界中からファンが集まったと聞く。当日の写真や映像を見ても会場は人、人、人、で埋め尽くされていて、壮観。どの曲も、みんなでシンガロン(Sing-Along)して温かい雰囲気。ブラーが地元イギリスのみならず、世界中で愛されていたことがよく分かる。

自分が彼らを聴き始めたのは、もうブリット・ポップ・ブームが終焉を迎えていた頃なので随分遅い。アイドル・ポップ・バンド然としていた頃はもちろん、ライバル・グループとしてオアシス(Oasis)と舌戦を繰り広げていた頃も、雑誌でニュースを見る程度で全然興味が無かった(ま、オッサンが聴く音楽じゃないわな、今でも)。それがある日に衛星放送かなんかで見たある曲のヴィデオ・クリップが琴線に触れ、それからやっと聴き始めた。するとすぐにデーモン・アルバーン(Damon Albarn:Vo.)とグレアム・コクソン(Graham Coxon:G)との間の溝が深くなり、活動を停止してしまったと記憶している。ただ自分が引っ掛かった曲やアルバムは、グレアム主導だったらしいので、自分はグレアムの創る音が特に好きなのかもしれない。

理想的な大合唱になる「Tender」や、ライヴ演奏が難しそうな「Coffee & TV」など、聴きどころは多いが、ハイライトはやっぱりオリジナル通り、フィル・ダニエルズ(Phil Daniels)が参加した「Parklife」だろうか。映画「さらば青春の光(Quadrophenia)」で主役のモッズ少年を演じた彼だ。さすがに歳を取ったなァ。でもオッサンになったとはいえ、元気でノリノリだ。ブラーのメンバーにとっても、ハイド・パークでこの曲を彼と演るのは特別な瞬間だったろう。

オークションにて購入(¥868)

  • CD (2009/11/9)
  • Disc: 2
  • Format: CD, Import
  • Label: EMI

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鍵屋 @東京・根岸 | トップ | 好日八祥 @岐阜県岐阜市 ... »

コメントを投稿

オルタナティヴ・ロック」カテゴリの最新記事