バイクで遠出した帰り、郡上おどり(徹夜おどり)で有名な郡上八幡に立ち寄る。ちょうどこの日は「春まつり」だったようで、街の路地のあちらこちらに神楽が巡行して賑やか(郡上八幡の三大神社にそれぞれ神楽があるのだとか)。こういう街には最も相応しい春を告げる行事に何も事前情報なく当たる幸運。街を歩いていると「!?」…ある店が目に留まる。戦前から営業し、惜しくも2年前に閉店した軽食の「まるみつ」本店が…営業している!「あれ?復活したのか」と店先へ。腰の曲がった大女将さんも店頭に。もうそろそろ店じまいという感じだったが、「まだ大丈夫ですか?」と訊くと、「もう焼そばしかないですけど。」との事。願ったり叶ったり。若い男性が調理場に居て、詳しく訊くと、閉店してしまったがこの日は祭りなので”臨時営業”なのだとか。だからもうこれでお終いとの事。そうなのか…。もちろん「焼きそば」を注文した。
間もなくテーブルに置かれたのはパック入りの「焼そば」。……そう、店頭で販売していた残りしかないということなのだった。「中で食べていってもいいですか?」と訊くと「ハイどうぞ。」との事。箸と紙コップに入った水も置かれた。輪ゴムを取って「焼きそば」をいただく。こちらの焼きそばは昔からこちらに伝わる「パリパリ焼そば」。店頭にも「元祖パリパリ・丸光焼そば」と書かれている。大きめのキャベツと豚肉、その上からは海苔と炒り玉子、紅生姜がのせられている。さすがに冷めてしまっているのでモソモソとした食感。ソースの風味も飛んでしまっていて薄味に感じる。肝心のパリパリ部分もあるにはあるのだが、冷めた他の部分と同化してしまって”全体的に硬めの焼きそば”に(苦笑)。伝説となった焼そば(←大げさ)を食べられたことは嬉しかったが…。もう少し早く到着していればなァ。(勘定は¥500)
分店の記事はこちら
↓ 街中には各神社の神楽が賑やかに巡行。笛の音に合わせて獅子舞が舞い踊り、若い衆が声を上げる。街中が高揚感に包まれて、風情ある街をさらに趣あるものに。
↓ 何度も歩いているのに今まで気づかなかった近代建築の名残を発見「小川屋洋品店」(建築詳細不明)◇。建物の上方をよく見ると庇にそれらしき意匠が見られる。
↓ 今は使われていない様子のこの建物(建築詳細不明)◇は、壁面から窓枠から庇から、豆タイルでびっしりと装飾されている。前はどんな商店だったんだろう。
味の店 まるみつ (※閉店しています) ※現在は新装開店して営業しています
岐阜県郡上市八幡町新町950
( 郡上 郡上八幡 ぐじょう ぐじょうはちまん マルミツ 丸光 丸光本店 まるみつ本店 老舗 パリパリやきそば 焼きそば やきそば 大神楽 春祭り 近代建築 )
知り合いの踊り仲間からの談。
>リニューアル
そうなんですよね。実は私、新規開店してまだ開店祝いの花があるころに前を通ったんですが、
あまりにも綺麗すぎて資本が入ったような感じになっていたので入店を見送ってしまいました。
あれご家族の方が継いでいらっしゃるんですかね? 復活はめでたいことなのに勝手なことを
言って申し訳ないことですが(笑)。
コメントありがとうございます。
インターネット上では情報が錯そう気味に見えますが、小野で営業していたのを移転させた感じのようです。
>株式会社丸光
>小野で営業していたのを移転
そんな運営会社があるんですね。小野は昨年店を閉めたようですから
そうなのかもしれませんね。機会があったら新しい店にも入ってみよう
と思います。
情報ありがとうございます。