ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

安兵衛分店 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2016年08月06日 | 岐阜県(岐阜)

JR岐阜駅の北、名鉄新岐阜駅の西、人気の餃子店「岐州」の恐ろしいほどの行列を横目に入ったのは、昔ながらの赤ちょうちん「安兵衛分店」。こちらは店の看板に「日本泉・蔵元宣伝処・チェーン」と書いてある。岐阜駅のすぐ南にある酒造「日本泉酒造株式会社」(現在は大きなビルになっていて地下が酒造になっている)の酒を専門に扱っているようだ。店に入るとテーブル席では常連と思しき男性らが酒盛りの最中。自分はカウンターに座る。日本酒は「吟酒」「原酒」「特吟酒」(注・安い順)なんていう区別がついていたが、どれがどうなのか分からなかったので、ご高齢の女将さんに「冷や(常温)で」とだけ伝えてお願いした。利き酒で使う蛇の目の猪口で出された日本泉の本醸造酒で口を湿らせながら(結局どれだったのかな…)、品書きを眺める。女将さん以外に店の人は見当たらず、全部ひとりでこなしていらっしゃる。本当は鮮魚でもと思っていたが、この日の短冊の品書きには選ばれていないようだし、痛々しいほど痩せていらっしゃる女将さんは、あれもこれもと大忙しだったのでなかなか頼みづらい。結局カウンターの上に置いてあった大皿の煮物をお願いした。

冷めた煮物は一度レンジで温められ、小皿に入れて置かれた。鶏肉と筍を煮たもので、やや濃いめの味付けでしっかり味が浸みている。なかなか旨いが、入っている鶏肉がちょっと少ない(笑)。それでも日本酒にはばっちりの肴で、ちびちびとやりながらテレビで流れるニュースを見るでもなしにぼんやりとBGMにしながらお酒を楽しんだ。その後もぽつぽつと客が入って来る。周りは新旧含めて酒場だらけだから、わざわざこの鄙びた酒場を選んで入ってくるのは、安い値付けとこの落ち着いた雰囲気が心地いいんだろうナ。普段は特に紫煙は気にしないが、常連グループの煙が異常に濃く、燻されるようにしてお勘定してもらった。(勘定は¥660)

酒房 安兵衛分店

岐阜県岐阜市住田町1-7

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜駅前 やすべえ やすべえ分店 日本泉 にほんいずみ 蔵元 酒蔵 酒造 )


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