ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

風よ吹け / サンハウス (DVD)

2015年11月15日 | DVD

風よ吹け / サンハウス (DVD) (2000)

伝説のブルース・バンド「サンハウス」の再結成ライヴ。何度か再結成をしているようだが、これは1998年12月に福岡のクロッシングホールで行われたライヴ映像で、当時の出演メンバーは、

柴山俊之 (Vocal)
鮎川誠  (Guitar)
篠山哲雄 (Guitar)
奈良敏博 (Bass)
坂田紳一 (Drums)

という面々。つまり、結成当時のメンバーは柴山、鮎川、篠山の3人という事かな。自分はシナロケ(Sheena & The Rokkets)こそ聴いていたものの、サンハウスは代表曲を数曲と、「レモンティー」などシナロケで再演された曲を知っている程度。写真で見た現役の頃さながらに、長髪で、素肌に着物のような上着を着た柴山のド迫力の容姿がすごい。篠山はまるでリーマンのような出で立ち。鮎川はウィルコ・ジョンソン(Wilco Johnson)のTシャツで、当時お気に入りだったのか、ガンズ(Guns'n' Roses)のイジー・ストラドリン(Izzy Stradlin)のような恰好。それにしてもこんな恰好いい日本人はそうはいない。やっぱり去年ストーンズ(The Rolling Stones)と初共演すべき日本人アーティストは音楽的背景から言っても、容姿から言っても、HOTEIではなく、彼が適任だったのでは(国際的知名度が違うか…)。

異様な出で立ちの柴山が歌うラヴ・ソングや、ブルース・マナー通りのダブル・ミーニングを日本語に置き換えた曲のインパクトと気合が凄い。正直言って彼のヴォーカルは音も外すし、かなり粗いので辛いところもあるが、ストレートな日本語の歌詞に柴山の才覚が溢れている。一歩間違うと陳腐な歌詞になってしまうギリギリ。何しろバックの演奏がタイトで、聴いていて気持ちがいい。シカゴ・ブルースやチャック・ベリー(Chuck Berry)スタイルのロックンロールなど、そこかしこに彼らが崇拝した音楽のリフやリズムが飛び出すが、これが遠く離れた異国で演奏されていると本国アメリカの人が知ったら驚くんじゃないだろうか。それほどグルーヴが自然。ここでの鮎川のギター・プレイは奏でるメロディーといい、音の艶といい、彼のベスト・プレイのうちのひとつじゃないかな。

ブックオフにて購入(¥250)


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