ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鈴音 @名古屋市西区・那古野

2014年09月27日 | 名古屋(中村区・西区)

以前、営業時間を調べて昼に来た時も、夜の営業開始直後に通っても、行く度に暖簾が入口の内側に掛かっているので、早仕舞いか、不定期営業なのかしらんと思って、入るのを躊躇していた名駅近く、那古野(なごの)の蕎麦屋「鈴音(すずね)」。まだまだ新しい店だ。この夜は、他で一杯やって、やや遅めの時間に店の前に。もちろん灯りが点いていたが、また暖簾は店の中…。一度正しい営業時間を聞いてみようと扉を開けて尋ねてみた。カウンターには数名の先客。まだ若い主人曰く「おまかせの中にはすでに無い品もありますが、よろしければ…」との事。暖簾の件を訊くと、内側に掛ける事が多いのだとか…。おいおい、そりゃダメでしょ(笑)。とりあえず靴を脱いでカウンター席に腰を落ち着けた。カウンターの中には主人ともうひとり。奥には蕎麦を打つスペースもあって期待度アップ。

このお店、蕎麦だけでなく、日本酒にも力を入れているようで、HPにも「おいしいお酒を~」と書いてあったので、蕎麦前をいただいてみたいと思って目を付けていた。まずお任せでいただいた酒は「竹鶴」の純米。色濃く、酸味が強めの旨い酒。最初に竹鶴を呑んだのは錦糸町の「井のなか」だったと思うが、調べてみるとここの杜氏は「神亀」で修業したとのこと。なるほど、色といい、風味といい、神亀とよく似た方向の味だ。つまみにはまず焼海苔をいただいた。量は多いのだが、風味はいまいち。出す前に少し炙るなりして香りと食感を際立たせるといいと思うんだけれど。やさしい物腰の主人は品書きに載ったつまみだけでなく、臨機応変にいくつか出してくれた。それに合わせて、「天穏」など酒をもう数種類。旨い。主人も日本酒や蕎麦の話をいろいろとしてくれて、なかなか楽しい。

そして肝心の蕎麦。二八と十割の2種類を出してくれるというので任せることに。艶々とした蕎麦が運ばれてきた。つゆを啜ってみると、出汁感が強めのつゆ。二八の喉越しは素晴しく、旨い。十割の方はやや粒感が二八より強いものの、こちらも喉越しはいい。どちらの麺もしっかり角が立ち、きりっとしていて、食べていて楽しい蕎麦だった。旨い日本酒のあとで、旨い蕎麦ってもう最高に幸せ。あっという間に食べ終わった。蕎麦湯はとろとろのタイプ。とろとろのタイプと、サラッとしたタイプ、どちらが好みっていうのは特にないが、この日の蕎麦湯は旨くて全然止まらない。おかわりまで頼んでしまった。お酒の後っていうのがぴったりとハマっているようだ。風情ある街並みで旨い日本酒と蕎麦。また来るだろうな、きっと。(勘定は¥2,800程)

 ↓ 店のすぐ向こうの通りには立派な屋根神様が

おいしいそばと酒 鈴音

愛知県名古屋市西区那古野1-23-8

 


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