ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ポール・ウェラー @名古屋・ダイヤモンドホール

2024年01月30日 | ライヴ(日本公演)

ポール・ウェラー (1月27日 名古屋・ダイヤモンドホール)

新栄のダイヤモンドホールで開催されたポール・ウェラー(Paul Weller)の来日公演に参戦。最初はどうしようか迷った。というのも自分は若かりし頃にパンクにハマってジャム(The Jam)のアルバムやシングル盤は集めたものの、解散後のスタイル・カウンシル(Style Council)、それにソロになってからのポールについては少ししか知らない。しかも現在のポールはジャム時代の、特に初期の曲はほとんど演奏しないというのを知っていたので…。でも、もうそろそろ彼を観られる機会っていうのも少なくなりそうだし…ということでチケットを購入。簡単に入手できたが、公演の直前にはソールド・アウトになったそうだから、早めに手を打っておいて良かった。早速、キャリアを俯瞰したボックス・セットや、ソロになってからのベスト盤2種等を購入して予習しておいた。

小さいハコということもあって満員の会場。ほぼ定刻にメンバーがステージに上がった。ポール・ウェラーのカッコイイこと! 綺麗な銀髪にスリムな体型と、とても65歳とは思えない立ち姿。そしてステージが始まると、その歌の上手さが際立っていた。こんなに上手かったか…。キーを落としたり節を変えたりすることなく伸びのあるヴォーカルを響かせる。ノド鍛えてるなァ。ギターのスティーヴ(Steve Cradock、元Ocean Colour Scene)以外のメンバーは皆若そうだが、バンドとしてのまとまりや、ポールに合わせてのコーラスもバッチリ。今回はダブル・ドラムスという体制だったが、特に最近作「Fat Pop」収録のちょっとサイケデリックな曲も難なく再現してかっこいい。ポールは半分位はアコギやキーボードを演奏し、数曲を除いてハードなギター・パートはスティーヴに任せている。

セット・リストは昨年のライヴ実績から予想していたが、ちょっと変えてきていた。やはりジャムやスタカンの曲は数曲づつのみ、しかもソロ曲も誰もが知る有名曲ばかりでない選曲(故に自分も知らない曲があった)。こんな所にもポールの現役感が滲み出ている。彼のインタビューを読んだことがある人なら知っていると思うが、ポールは昔から頑固で強い信念の元に音楽活動を続けていて、それが観客を喜ばせるだろうことは承知の上で、あまりノスタルジーに浸るようなステージはやらないのだとか。故に元バンド・メイトのブルース・フォクストン(Bruce Foxton)にも「彼のように皆が聴きたい曲ばかり演奏しない。」と辛辣(→ジャムのカヴァー・バンドでツアーをした)。

ネオ・モッズの象徴らしく、黒のフレッド・ペリーに着替えたポールはテンポ良くステージを進めていく。1度引っ込んでもう終わりかと思ったら、もう1度アンコールがあった。最後は代表曲「The Changingman」で締め。いいライヴだった。彼の過去のソロ作品にはあまり興味が無かった自分だが、最新作を含めてちょっとしっかりと聴いてみたくなった。

<Setlist>

Rip the Pages Up
Nova
Cosmic Fringes
My Ever Changing Moods (The Style Council)
A Man of Great Promise (The Style Council)
All the Pictures on the Wall
Stanley Road
Glad Times
Village
Hung Up
Fat Pop
More
Shout to the Top! (The Style Council)
Jumble Queen
Saturns Pattern
Nothing
Above the Clouds
Into Tomorrow
Start! (The Jam)
Peacock Suit

(encore 1)

Old Father Tyme
Headstart for Happiness (The Style Council)
That Pleasure
Broken Stones
Tales From the Riverbank (The Jam)
Wild Wood

(encore 2)

The Changingman

 

コメント (4)
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松乃屋 @三重県いなべ市

2024年01月30日 | 三重県(老舗)

三重県いなべ市の和菓子屋「松乃屋」。創業して100年以上だとか(未確認)。店は国道421号線沿いの交差点近くにあるコンビニの隣。大きな看板が掛かる店の中に入るとすっきりとしていて、ガラスショーケースの中に整然と菓子が並んでいる。貼紙に”「栗きんとん」が人不足のため製造出来ない”旨書かれていた。選んだのはこちらで有名な「松の蘿(こけ)」という菓子と「招福最中」の2種類。紙袋に入れてもらい持ち帰った。

家に帰って妻といただく。松の木が描かれたビニール包装に包まれた「松の蘿」は皮がビックリするほど軟らかく、中にこし餡が挟んである。皮の味わいは洋菓子のような不思議な感覚。口当たりも軽く、妻に「もっと食べたい。」と言われたが、ゴメン、割り当ては1つのみ…。「招福最中」は四角い最中種で”招福”の文字が描かれている。中はたっぷりのつぶ餡。こちらも旨かった。(勘定は¥500程)

 


 

↓ 三岐鉄道北勢線の終点「阿下喜駅」。周辺が整備され平成18年(2006)年から新駅舎になったとのこと。詳しくないがここの列車は線路幅が狭い”ナローゲージ”と呼ばれる車両なのだとか(ちなみにJRは1,067mm、こちらは762㎜だそう)。駅に隣接して「軽便鉄道博物館」というのがあり、観られるかなと思ったが月にたった2日のみの公開とのこと。ただ昭和6年製の軽便電車「モニ226号」(写真下右)や移設した転車台(写真下3枚目)はいつでも観ることが出来る。

 

↓ 江戸時代に造られたという用水に架かるコンクリート・ブロック製の橋「ねじり橋」(大正5年・1916・建造)以前にも訪れたが、これも”ねじりまんぽ”の一種だとのこと。じっと見ていると時空が歪む気が…。この上を三岐鉄道北勢線の列車が通る。

 

 

↓ すぐ近くの「めがね橋」(大正5年・1916・建造)。三連橋でこちらもコンクリートブロック製。どちらも土木学会の「選奨土木遺産」に指定されている。

 

↓ 前回来た時には電車が通るのを見逃してしまったので今回は少し待ってみた。天気も良かったので自分の他にもカメラを持って待ち構えている人が何人も。いつ来るのか分からなかったが、スマホで時刻表を見ればすぐ分かることにやっと気づいた(苦笑)。青空に映える黄色い車両と田んぼの中の歴史ある橋は確かに絵になるなァ。

 

 

 


 

御菓子處 松乃屋

三重県いなべ市員弁町楚原878

 

( 三重 みえ 員弁 いなべ まつのや 松の屋 和菓子 御菓子処 最中 しょうふくもなか まつのこけ めがねばし ねじりばし あげき あげき駅 三岐鉄道北勢線 さんぎてつどう ナローゲージ 土木学会選奨土木遺産 )

コメント (2)
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