ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

丁子屋 @名古屋市中区・大須 (2)

2024年01月17日 | 名古屋(中区 老舗)

実際はどうあれコロナ禍が過ぎ、人混みが戻ってきた大須商店街。この日は昼から呑もうと地下鉄でやって来た。コロナ禍以前のように大陸系の観光客の姿が目立つ。少し路地に入ると以前と比べて昼飲み出来る店が増えているようで結構どこも賑わっていた。でもガチャガチャとした店は嫌だったので蕎麦屋に入って酒をいただくことに。久しぶりに暖簾をくぐったのは「丁子屋」。創業は昭和28年(1953)。ここでは時々”変わり蕎麦”をいただくことがある。外の喧騒とうって変わって静かな店内。テーブル席が3つ、囲炉裏席が1つ、小上がり席が2つある。先客は数名。若い男性の1人客が2人も居るのが意外。まず、”どん燗(ぬる燗)”の「酒 白鹿」と「焼きのり」をお願いした。

まず酒が徳利で出てきた。猪口に注いでクイッと。「焼きのり」がどんな風に出てくるか分からなかったが、ちゃんと蓋付きの焼き海苔箱(写真下)で出てきた。嬉しいなァ。名古屋市内の蕎麦屋でこうやってちゃんと出てきたのは初めてかも。蓋を開けると網の上に海苔が置いてある。下には火の着いた炭が置いてあり、海苔がパリパリのまま香り良くいただけるという寸法。ある東京の蕎麦屋(廃業済)では入れ物だけで炭が置いてない残念なこともあったなァ。1枚取って山葵と醤油をちょこんと付けて口に含み、後から酒をクイッと。あぁ、旨い。海苔の枚数も多く、ゆっくりと楽しめる。この箱、少々高いが前から欲しかった。けれど以前に買った「湯豆腐桶」と一緒で1年に数度使うだけというのは分かっているので躊躇している(←でも結局この後ポチった・苦笑)。

店には今どきらしく囲炉裏の席で写真が撮りたいので席を移らせて欲しいとわざわざ先客の皿を片付けさせる女性客も。混んでいなかったので店の人は快く受けていたが、よくそんな要求を口に出せるものだと(その図々しさに)感心する。

閑話休題。仕上げには「ざるそば」をお願いした。丸型のせいろに盛られた「ざるそば」には揉み海苔が振ってある。やや平打ちの蕎麦切り。つゆは濃いが甘くはないタイプ(いわゆる辛汁でもない)。さっと手繰ってサラッとした蕎麦湯もいただき、了。満足した。やはり落ち着いた雰囲気の店で昼間にいただく酒と焼き海苔、それに蕎麦は格別。またやろうっと。(勘定は¥2,700程)

以前の記事はこちら (1

 

手打そば処 丁子屋

愛知県名古屋市中区大須3-29-6

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす ちょうじや 蕎麦 手打ち 手打 そば前 海苔箱 焼き海苔 ほうろ ほいろ 焙炉 ざる蕎麦 そば切り 古式手打そば )

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする