ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

BAND WAGON / 鈴木茂

2023年01月29日 | ロック(日本)

バンドワゴン / 鈴木茂 (1975)

元・はっぴいえんどのギタリスト、鈴木茂のファースト・ソロ・アルバム。評判は聞いていたが実際にアルバムとして聴くのは初めて。録音はサンフランシスコやハリウッドで行われたが、当初予定していた面子が集まらず、急遽呼ばれたメンバーでの録音だったらしいが、それにしては凄い面々。リトル・フィート(Little Feat)、サンタナ(Santana)、タワー・オブ・パワー(Tower  Of Power)、スライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & The Family Stone)の各メンバーがレコーディングに参加している。作詞は全曲松本隆。鈴木は1951年生まれだというから…なんと、まだ当時若干24歳! それで単身アメリカに渡り、アルバムを作る(作らせてもらえる)ってどんな才能なんだ、全く。

”セカンド・ライン”(ニュー・オリンズ特有のタメの効いたリズム)と言ってしまっていいのか分からないが、一聴してアメリカ南部の音楽の影響が聴き取れる。もちろんセッションしたアーティストの影響もあろうが、作曲者、またリーダーとして指示したのだろうから彼の好む音楽性がその辺りにあったのだろう。奇しくも元バンド・メイトで「キャラメル・ママ」「ティンパン・アレー」と直前まで活動を共にした細野晴臣のソロ作品にもやはり同じような影響が見られるのが興味深い。鈴木自身のスライド・ギターも、ファンキーなカッティング・ギターも素晴らしい。かっこいいなァ。ヴォーカルの線は細いが上手く演奏と噛み合って個性になっている。当時このアルバムがどのように受け取られたのかは知らないが、今俯瞰して聴くと完全に当時の世界レヴェルって言っても過言ではないと思う。はっぴいえんど周辺の人達ってどうしてこう才能の塊みたいな人が同じ時代、同じ場所に集まったのか本当に不思議。今、この時代の日本のロックが外国で注目されているのもよく分かる気がする。

ネットオークションにて購入(¥659)

  • レーベル ‏ : ‎ 日本クラウン
  • ASIN ‏ : ‎ B00005HRW6
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
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おかだ @岐阜県本巣郡北方町 (2)

2023年01月29日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜バスに乗って北方町へ。「かどかど」で1杯やった後に向かったのは、以前も訪れたことのある麺類食堂「おかだ」(※”だ”は変体仮名)。具体的な創業年は分からないが100年以上前から製麺をしているのだという。店に入って消毒・検温した後に漫画がずらっと並んだ棚の横の席に案内された。奥におでん鍋が見えたので酒をお願いすると、冷たい酒しか無いのだという。寒いから燗酒をいただきたかったんだけどなァ…。酒は「沢の鶴・純米酒・山田錦」の300ml瓶(←結局呑む)。おでん鍋まで歩いていって「こんにゃく」「豆腐」を取り、串を持って味噌の壺にドボンと入れ、皿に取った。置いてあった山椒粉と辛子も少しいただく。

コップに酒を注ぎ、濃い味噌をまとったこんにゃくと豆腐を口にして酒をあおる。うーん、ひやならまだしも冷たい酒とはあまり合わないか。こちら、酒のつまみになりそうな一品物はあまり多くないので追加は止めて、”きたがた名物”と書いてあった「ざるよもぎ」をお願いする。「そば?うどん?きしめん?」と訊かれたので「そば」でお願いした。残った酒は皿に残ったおでんの味噌を舐めつつ飲み干し、出来上がりを待つ。せいろに盛られた「ざるよもぎそば」が運ばれた。緑色をした麺の上から刻み海苔が振られ、刻みネギと練りわさびは別皿に。つゆは甘さ控えめなもの。そばは加水率の高そうなプルンとした食感。よもぎの風味は期待したほどは香らずちょっと弱め。つゆにくぐらせるので余計に感じづらいのかな。するするっと手繰って勘定してもらった。(勘定は¥1,300程)

以前の記事はこちら (1

 

麺類・御食事処 おかだ

岐阜県本巣郡北方町栄町2-54

 

( 北方 きたがた おか田 おかだ 岡田 麺類食堂 大衆食堂 お食事処 よもぎざる 蓬生 製麺所 )

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