ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

共栄堂 @東京・神田神保町

2015年06月03日 | 東京都(老舗)

宿泊先の「學士会館」から歩いて神保町の交差点へ。横断歩道を渡ってすぐの「共栄堂」(創業大正13年・1924)へ。実は何度も来ている割には、カレーのメッカと言われる神保町でカレーを食べるのは初めて。実は前回上京した時も来たのだが、残念ながら「ご飯切れ」で、目前で断られてしまっていた。この日はまだ早い時間だったのでそんな事はないだろう。ビールの旨い老舗ビア・レストラン「ランチョン」の入っているビルの地下へ。階段を下りていくとすぐにガラス張りの店がある。夕食には早い中途半端な時間だったが、先客が何組か入っていた。さすが。店内は喫茶店のような雰囲気。店内には額に入った「純スマトラカレー」という古い書(絵?)が飾られている。席に座ってメニューの中から、先頭に書いてある「ポーク」を注文した。ここは盛りが多いと聞いていたので、ご飯は半分にしてもらう。

しばらくしてまず、カップに入ったポタージュ・スープが運ばれる。熱々のスープを口に運んでいると、平皿のライスと、銀色のグレイビーボートに入れられたカレーが運ばれた。付け合わせは別容器に入れられた福神漬けとらっきょう。カレーにはクリームが垂らしてあり、色はかなり黒っぽい。「スマトラカレー」というものに何の知識も持ち合わせていなかったので、まずルーだけスプーンで食べてみた。ひとくち口に入れても大した辛さではない。すぐにご飯の上にかけて食べてみる。カレーには苦みとも思える独特のコクがあり、辛さは随分後になってからやってきた。うん、旨い。クセになりそうな味。ご飯の量は半分とはいえ、普通に一人前くらいの量はある。やや硬めに炊いてあるので、カレーとの相性もとても良い。この手のカレーにしてはスパイス感もしっかりあり、濃厚だが、後味がすっきりしているので、あっという間に食べ終えた。このスマトラカレーにはチキンもビーフもエビもあるのだが、それぞれどんな風に風味が変わるのか試してみたいなァ。(勘定は¥950)

 ↓ 上京の際、常宿にしている「學士会館」(昭和3年・1928建造)と、向かいにある「共立講堂」(昭和13年・1938建造・昭和32年改修)。

 

 

スマトラカレー 共栄堂

東京都千代田区神田神保町1-6

( 神保町 神田 カレー スマトラカレー きょうえいどう 焼きりんご ランチョン )

コメント
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