日本橋室町のコレド室町のすぐ近くにある、創業が文久3年(1863)という歴史ある日本料理の店「割烹とよだ」。老舗の集まる付近の路地に、朱と黒に塗り分けられた壁の建物がある。店先はやはり凛とした感じで、店頭に品書きが置いてなかったら、ちょっとランチをなんていう雰囲気ではないかも。暖簾をくぐると、昼どきとあってカウンター席は女性客で一杯。モダンな感じの店内は、思ったよりも狭いスペースで、昼はこの間だけ使われているのかな。混む時間とあって、相席をお願いされ、テーブル席に腰を下ろす。主人と思しき姿は見えないので、昼は若い衆が調理をこなすのだろう。いくつかある昼の品書きから定番らしき「とよだ弁当」(刺身無し)を注文した。
老舗割烹とあって、客はある程度年輩の上品な方が多い。しばらくして2つに仕切られた重に入ったおかずと、ご飯、味噌汁が運ばれる。弁当の内容は、焼物、煮物、揚げ物、玉子などがバランスよく詰められた、いわゆる松花堂弁当の簡単なもの。フライも入っていたがプラスチックのソース入れが添えられていたのは意外だった。多分仕出しで出す弁当と同じなんだろう。内容は賑やかだが、弁当とあってある程度作り置かれたものが多いし、ここならではというものはさすがに見当たらなかったので、ここは季節の弁当(筍ごはん)を選ぶべきだったかな。(勘定は¥1,500)
↓ 「日銀本店」(写真は東出入口)を北へ行くと、昭和4年(1929)建造の復興小学校「常盤(ときわ)小学校」。銀座「泰明小学校」と同じく関東大震災後のRC建築で都選定歴史的建造物。
↓ こちらも同様の復興小学校建築「十思(じっし)スクエア(元・十思小学校)」(昭和3年・1928・建造)。小伝馬町にあり、現在は地域のコミュニティー施設として使用されている。
↓ 富沢町にある「ハリオグラスビル(元・川崎貯蓄銀行富沢町支店)」(昭和7年・1932・建造)。2000年からHARIO株式会社が本社として使用しているとのこと。
東京都中央区日本橋室町1-12-3
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