ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

日本橋鮒佐 @東京・日本橋

2014年12月29日 | 東京都(老舗)

日本橋の近辺をブラブラと散策。いくつかの近代建築を観察し、向かったのは創業が宝永元年(1704)という「黒文字」の専門店「さるや」。

  

黒文字」とは樹の種類のことだそうで、こちらは爪楊枝の専門店(!)なのだ。真新しいモダンな店で、嫁にお土産として黒文字と楊枝入れを購入。喜ばれるかどうかは微妙だが(笑)、歴史ある店に入ってみたかったのが本音。その後、はんぺんで有名な近くの「神茂(かんも)」(下右・創業元禄元年・1688)に行くも、当たり前だがショーケースの中は要冷蔵の商品ばかりで、宿に何時に帰るかも分からず、持ち歩く事が出来ないので、向かいの「日本橋鮒佐」(文久2年・1862創業)に行って、持ち歩いても問題の無い佃煮を購入した。

 ↓ 「日本橋鮒佐」(下左)と「神茂」(下右)

 

こちらも真新しい店だ。大きい包みは持ち帰るのが大変だと思っていたら、お試しにちょうどいいサイズの「ぶぶ漬けセット」があったので購入した。これは5種類ほどの佃煮に、出汁のパックが付いた便利な物で、包みも小さく、ちょっとしたお土産にピッタリなのでいくつか購入。「鮒佐」の屋号は以前訪れた浅草橋の「鮒佐」と同じ。創業者も創業年も同じなので当然同じ系譜なのだろうが、経営は別のよう。この日本橋店は池之端分店から続き、「中興の祖」は三代目としていて、「金鮒佐」を商標登録しているそうだ。

佃煮は甘味のない正真正銘の江戸前の佃煮で、ご飯と一緒にはもちろん、酒のつまみとしても旨い。浅草橋のを食べてから時間が経っているので味の比較は出来ない。嫁がこの辛い佃煮が好物なので、すぐ無くなっちゃうだろうなぁ。ぶぶ漬けも試してみたが、不味かろうはずがない。でもご飯が何杯あっても足りなくなるから控えている。(勘定は¥1,080/包)

 ↓ 「金鮒佐」と書かれた包みと、包みに付いている錦絵

 

 ↓ 立ち寄った「近三ビル(旧森五商店)」(下左・昭和6年・1931・建築)。外観だけだと古い建物という感じがしない。下右は浴衣・手ぬぐいの老舗「竺仙」(天保13年・1842・創業)。

 

日本橋鮒佐

東京都中央区日本橋室町1−12−13

(元祖つくだ煮 佃煮 鮒佐 ふなさ にほんばしふなさ 金鮒佐 神茂 かんも )

コメント
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