ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Blunderbuss / Jack White

2014年12月02日 | オルタナティヴ・ロック

Blunderbuss / Jack White (2012)

ホワイト・ストライプス(The White Stripes)のジャック・ホワイト(Jack White)のソロ・デビュー・アルバム。ホワイト・ストライプスのブレイクによって、一躍時代の寵児となったジャック・ホワイトが満を持して発表したアルバム。音数の少ない不思議なバランスを持ったネオ・ブルース・バンド「ホワイト・ストライプス」が解散し、ソロになったという事で注目が集まったが、期待を裏切らない内容で彼の才能を垣間見る事が出来る。ただ、近年、神格化され過ぎたのは気になるところ。ストーンズ(The Rolling Stones)との共演(出来はひどい…)はまだしも、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)、ジ・エッジ(The Edge)と同格で共演した映画には、現役の若いギター名人代表みたいな立ち位置で出演していたが、「まだまだそこまでの実績は無いやろ」と突っ込みたくなる。

バラエティに富んで独特な音世界の楽曲は、彼らしさが滲み出ている。いわゆるギタリストとしての凄みは引っ込んで、楽曲の多彩さで魅せる感じ。ギタリストとしての評価が高いが、自分が思うには彼の場合、ギタリストとして前面に出て弾きまくるよりは、少し引いてアクセントを加えるようなギターを弾いている時の方が魅力的。いわゆるギター・ヒーローというノリじゃないし。このアルバムではピアノの方がキーになっているような気もする。彼の場合、その特異なヴォーカルを好きになれるかが大きな鍵となると思う。自分は正直気に入っているとは言い難い(ホワイト・ストライプス時代からこれだけ聴いてきて言うのも何だけど)。時々声がひっくり返るのはご愛嬌としても、なんだか落ち着いて聴いてられないのだ。それが彼の個性ではあるんだけれども。

中古店にて購入(¥500)

  • CD (2012/4/24)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Third Man Records

 

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