ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

竹むら @東京・神田須田町

2014年03月11日 | 東京都(老舗)

51930

この界隈(神田淡路町・小川町・須田町)を歩いて歴史的な建築物を見て廻ったあと、歩き疲れた体を休める為に腰を下ろしたのが、昭和5年(1930)創業の甘味処「竹むら」。以前なら自分ひとりで甘味処へ入るなんて想像もしていなかったが、この頃めっきり餡子が好きになって、和菓子屋を巡るのも楽しくなった。ただ、いまだにひとりでの甘味処はやや入りづらいのは確か。外からは店の中が窺い知ることができないので、ちょっと勇気がいったが、店に入ると男性の1人客もいるし、カップル、女性グループ、家族連れといろいろな客がいて安心。結構若い人が多い。落ちついて趣のある店内の、三和土(たたき)に並べられたテーブル席に腰を落ち着けた。自分のうしろには小上がりもある。

最初にテーブルに置かれたのは桜茶。茶と言っても塩漬けの桜の花びらにお湯を注いだもの(のはず)。茶碗の中で開いた薄桃色の花びらを目で楽しみながら口に含むと塩味が広がり、甘いものを口に入れたくなる。昔から普通にやっているんだろうが素晴しい演出。蕎麦を手繰ったりしたあとなので、食べ切れるか心配だったが、ここの名物のひとつである「揚げまんじゅう」を注文した。程無くして運ばれたまんじゅうは衣がついていて、カリッと揚げてある。熱いので箸でつまんで口まで持っていくと胡麻油の風味良い香りがして食欲をそそる。頬張ってみると思いのほか重くなく、カリッとした食感と程良い甘さの餡子が旨い。添えられてきた緑茶を口に含んだり、さっきの桜茶を少し啜ったりしていると、あっという間にまんじゅうが2個消えていた。(勘定は¥460)

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竹むら

東京都千代田区神田須田町1-19

(竹邑 たけむら)

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