ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鮎川 誠 (1948 - 2023)

2023年02月04日 | ロック(日本)

Rokket Factory - The Worst and Rarities of Sheena & The Rokkets in Alfa Years / Sheena & The Rokkets (2006)

え?嘘でしょ…。トム・ヴァーレイン(Tom Verlaine)の訃報を聞いて落ち込んでいたその翌日、今度は鮎川誠の訃報が…。自分が若い頃にレコードを買って、ライヴにも足を運んだ大好きなアーティストがこうも次々と亡くなるとは。この悲報ラッシュは精神的にキツい…。少し前に急病でライヴが延期になったというニュースは見たが、まだまだ元気にプレイしてくれると信じていた。

自分は若い頃、下北沢に住んでいたのでよく鮎川夫妻が一番街なんかを歩いているのを見かけた。何しろあの2人が仲よく歩いているんだもの、カッコイイことこの上ない。もちろん声を掛ける勇気は無かったが、少し後をつけたりはした(笑)。鮎川誠がふらっとママチャリでコーヒーを買いに行くところを見かけたこともあった(←もちろん後をつけた・笑)。その時の恰好なんてヨレヨレのTシャツにビーサンだったけれど、それでもカッコイイことこの上ない。同じ日本人だとは思えなかったなァ。日本人離れしていたからもちろん疑ってはいたけれどハーフだったって当時は知らなかったし。自分が好きなアーティストと同じ町に住んでいるのがすごく嬉しかった。

シナロケを一番最初に聴いたのはやはりヒットした「ユー・メイ・ドリーム」だったかな。ひょっとするとCMだったかも。その後に長兄が買ったアルバム「真空パック」や「Channel Good」を聴いた。81年に発売されたスネークマンショーの「急いで口で吸え!」は自分で買ったが、そこに収録された「レモンティー」がもう、とんでもなくカッコよかった。

ライヴには何度も足を運んだ。MCでは築後弁丸出しで喋るんだけれど、それがまたイイんだ。自分は決して(特に後年喉を潰してからの)シーナのヴォーカルが好きではなかったが、ロック・ヴォーカリストとしての妻に全幅の信頼を置いて演奏する姿も妬けるぐらいカッコよかったんだよね。どんな映像やインタビューでも、いつだってロックンロール、それにファンに対して誠実で、音楽に真っすぐ向き合って楽しんでいるその姿が印象的だった。

訃報を知ってからCD棚から手に取った上のアルバムは、シナロケのレアリティーズや同時期に発売されたベスト盤から漏れるような曲を収録した編集盤。玉石混交だし録音年がランダムに収録されていて聴き辛いけれど、アルファ時代のシナロケが好きな自分には”玉”ばっかり。これを聴きながら追悼…。合掌。R.I.P.

 

 

 

   鮎川 誠 (1948 - 2023)

 


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