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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Kiss / Kiss

2016年12月20日 | ハードロック・へヴィーメタル

Kiss / Kiss (1974)

1974年に発売された記念すべきキッス(Kiss)のファーストアルバム。邦題は「キッス・ファースト 地獄からの使者」。本国でも初めの売上げは全然大したことなくて、売れるのには時間がかかったそう。このジャケットのアートワークはビートルズ(The Beatles)を意識したんだっけ(ホントかなァ)。よく見るとピーター(Peter Criss)のメイクが怪しいし、他のメンバーのメイクも後年とは若干の違いがある。収録された曲の多くが現在もセットリストに入れられることが多いので、メンバーにとっても、ファンにとっても重要であり続けているアルバムなんだろう。

メンバーがヴォーカルを分けているのでバラエティに富んでいる。音はシンプル過ぎるくらいなので、ド派手なメイクとのギャップは大きい。自分も若かりし頃にそのギャップに戸惑ったくち。自分が初めて聴いた時はまるでイギリスのスレイド(Slade)みたいだと思ったが、当時の人もそうだったかもしれない。スカスカな音だと揶揄されることが多いアルバムだが、自分はこの音がかなり好き。3「Firehouse」のグッと腰を落とした”タメ”なんかは最高。同時代のエアロスミス(Aerosmith)のファースト「Aerosmith」(1973)もスッカスカで大好きだったが、それに通じるシンプルさと痛快さがある。若い頃にもっとしっかり聴いていたらなァとも思うが、好きになる音楽ってそんなもん。

中古店にて購入(¥750)

  • CD (2014/6/5)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Mercury
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Dressed To Kill / Kiss

2016年11月19日 | ハードロック・へヴィーメタル

Dressed To Kill / Kiss (1975)

キッス(Kiss)のサード・アルバム。ただし日本ではこれがデビュー・アルバムだそう。後追いなのでその辺の事情は全然知らない。原題からいくと「殺しのドレス」で良さそうなもんだが、邦題は「地獄への接吻」(苦笑)。リアル・タイムで聴いていた人達はキッスの邦題をどう捉えていたんだろう。この頃の国内レコード会社のパワー(影響力)は凄かったから、やっぱり原題でなく邦題で覚えたのだろうか。自分は若かりし頃に初めてキッスを聴いて、邦題とのギャップで苦しんだ覚えがある。すでにヘヴィ・メタルな音やハードコアなパンクも聴いていたので、「地獄」という割にはえらくシンプルなロックンロールだなァ、と拍子抜けしたのだ(例の「ハードラック・ウーマン」も拍子抜けだった)。そのせいもあって「Double Platinum」以外のアルバムは最近になるまで買わなかった。面白いもので、今だと逆にこのシンプルなロックンロールを芯に持っている彼らにとても魅力を感じているのだが。

軽快でベーシックなロックンロール・ソングで始まるアルバムは、終始小気味良く、プロダクションもシンプルで楽しい。このアルバムの後に彼らの転機となるライヴ盤「Alive!」が発売されるので、ここまでが初期キッスと言っていいだろう。ベスト盤で取り上げられるような曲は最終曲の「Rock And Roll All Nite」ぐらいだろうが、収録されている曲はどれもライヴで映えそうな、ある意味キッスらしい佳曲ばかり。作曲もポール(Paul Stanley)、ジーン(Gene Simmons)、エース(Ace Frehley)、共作、と色々なパターンがあり、彼らの才能を垣間見ることが出来る。それにしても、バラエティに富んでいると言ってもアルバム全曲でたったの30分。もう、出来たそばから発表していく時代だった70年代。これでいいのだ。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1997/4/9)
  • Disc: 1
  • Label : Mercury

 

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Hysteria + Adrenalize / Def Leppard

2016年11月15日 | ハードロック・へヴィーメタル

Hysteria + Adrenalize / Def Leppard (2009)

デフ・レパード(Def Leppard)の大ヒットアルバム1987年の「Hysteria」と1992年の「Adrenalize」のカップリング2in1。1983年の名作「Pyromania(邦題:炎のターゲット)」の後に、ドラマーのリック・アレン(Rick Allen)が事故で腕を失い、メンバーのドラッグ問題もあり存続が危ぶまれたが、見事復活し(特別製ドラムで演奏)、発表したアルバムは2,000万枚を売るメガヒットとなり、アルバムからはなんと7つのヒット曲が生まれた。チャートには3年も居座り続けたとか。「Pyromania」は大好きだったので愛聴したのだが、その後の活動はシングル「Me And My Wine」以降、件の事故で止まってしまったので、その後は何となく離れてしまっていて、復活後の各曲はチラッと耳にしていたもののアルバムは結局買わなかった。その間に「タモリ倶楽部」の名物コーナー「空耳アワー」で収録曲が何度となく採用されたので、もうその歌詞しか思い浮かばなくなってしまった(笑)。

若干オーヴァー・プロデュースなような気もしないでもないが、煌びやかで密度が濃く、彼らが海外で「グラム・メタル」とか評されているのも納得。彼らの真骨頂と言えばジョー・エリオット(Joe Elliott)の高音ヴォーカルと、流麗なコーラス・ワーク。どちらのアルバムもデフ・レパード節と言わんばかりのコーラスはたっぷりと収録されている。「Hysteria」が圧倒的なヒットだったので、次はどうかと調べてみれば「Adrenalize」も700万枚売っているんだね。スゴイ。発売当時、自分の音楽の好みがズレてきていたので聞き逃したが、今聴くと本質的にはあまり変わっておらず、なかなかイイ(大ヒットアルバムに対してデカい態度で申し訳ないが)。2in1のCDを買ってしまったせいもあるかもしれないが、それぞれが少し長いし、やはりトゥー・マッチな部分もあって、オッサンになってしまった身にはお腹がいっぱいなのが悲しい。密度が濃いと言っておいてなんだが…。当時しっかり聴いていればもう少し追っかけていたかもしれないナ。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2009/7/7)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import
  • Label : Mercury
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Destroyer / Kiss

2016年09月12日 | ハードロック・へヴィーメタル

Destroyer / Kiss (1976)

Kiss(キッス)の最高傑作と評されることもある通算4枚目のアルバム「Destroyer(邦題:地獄の軍団)」。最近「Destroyer-Resurrected」と題したリミックス盤が出て話題になった(未聴だが、別物との噂も)。プロデューサーにボブ・エズリン(Bob Ezrin)を迎えて、SEを使ったり、オーケストラを使ったりと新機軸に挑んでいる。ボブ・エズリンの関与した作品と言えば、自分はアリス・クーパー(Alice Cooper)の「Killer」(1971)や、ルー・リード(Lou Reed)の「Berlin」(1973)といった傑作アルバムで聴いている。そちらを知っているので、アルバム冒頭のギミックでも驚きはなかった。

アルバム収録曲の中でも1「Detroit Rock City 」、3「God Of Thunder」、7「Shout It Out Loud」、9「Do You Love Me」などは、ほぼ毎回演奏される定番曲となっていることからも、このアルバムの充実度が分かる。ただセカンド・シングルが、5「Flaming Youth」だったのは知らなかったので驚いた。何でこの曲が?(明るくて分かり易い曲だけれど…)。シンプルでストレートなロックンロールから脱皮しようとしたアルバム製作は、ボブ・エズリンの厳しさもあって色々な衝突を生んだらしいが、現在ではメンバーも”通らなければならなかった道だった”と認めているようだ。こうして遡って聴いていると、これでも充分にシンプルでストレートなロックンロールなので、特に当時のファンが戸惑ったかどうかは知らないのだが、実際にはどうだったのだろう。

70年代の様々なアーティストの他の名盤と同様、このアルバムも全編で40分弱という尺。この尺っていうのも重要だ。CD時代の不幸は、70分収録出来る為にアルバムの尺の標準を伸ばしてしまったこと。小品を詰め込んで内容が薄まったアルバムを3~4年に1度出すよりも、凝縮された濃厚な内容のアルバムを1年か、2年に1度出した方が絶対にイイのだ。

中古店にて購入(¥380)

  • CD (2011/10/12)
  • Disc : 1
  • Label : USMジャパン

 

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Kiss My Ass: Classic Kiss Regrooved / Various Artists

2016年08月31日 | ハードロック・へヴィーメタル

Kiss My Ass: Classic Kiss Regrooved / Various Artists (1994)

1994年に発表されたキッス(Kiss)のトリビュート盤。後追いなので、どんな経緯で発表されたアルバムなのかよく知らなかったが(※)、インターナショナル盤にも日本のYoshikiが収録されたので話題になったことを薄っすらと覚えていた。個人的には彼(Yoshiki)と彼の演る音楽に全く興味が無いので、その点については割愛。来日公演に行ってから遅まきながらキッスのにわかファンになり、70年代~80年代初めのアルバムはすでに揃ったし、他にも色々聴くようになったので、やっと購入(これでも手順を踏んでいるつもり)。日本盤なのでジャケットのフラッグが日の丸になっている。(※結成20周年記念だそうです)

以前もこのアルバムを購入しようと思ったことがあったが、それはレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)とスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)が共演した曲が収録されていたから。どうしてこの組み合わせになったのかは知らないが、スティーヴィーはハーモニカの演奏だけの参加。キッスの曲であってもなかなかのアレンジで、雰囲気があってよい。何と言っても、ハーモニカの音色が出た途端にスティーヴィー・ワンダーだと分かるのが凄い。

買ってから調べてみると、6のShandi's Addicitonには元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against The Machine, RATM)のトム・モレロ(Tom Morello)とブラッド・ウィルク(Brad Wilk)が参加していてビックリ(RATMのファンだったので)。聴いてみると、なるほどギミックたっぷりのギターサウンドや曲構成はしっかりとあの音になっている。ただメンバーの面子から連想されるままのアレンジなので、面白味に欠けるのがやや残念。

自分がトリビュート・アルバムで求める点はいくつかあって、まず、充分に著名なアーティストばかりで編集されていること。数曲のみ有名アーティストであとほとんどはマイナーっていうものがあるが、あれでも全然ダメ。アルバムとしては聴けない。出来れば名前を聞いただけでそのアーティストの声や曲が頭に浮かぶぐらいが望ましい。曲の解釈はそれぞれでいいとは思うが、あまりに原曲から乖離して、リズムや構成まで変えちゃっているものもダメ。最初は面白くてもすぐに飽きて2度と聴かなくなるのがオチ。あくまでシンプルなカヴァー曲であって欲しい。そんな点からいくと、このアルバムは充分に及第点と言える。 ライナーに当初参加が予定されていたバンドが列記されているが、その面子の凄いこと凄いこと。例えば、Ozzy Osbourne、Soundgarden、Smashing Pumpkins、Megadeath、Cypress Hill、Nirvana、Public Enemy、Run DMC、Ministry、Nine Inch Nails …などなど。実現していたら…。

01 Deuce - Lenny Kravitz/Stevie Wonder
02 Hard Luck Woman - Garth Brooks/Kiss
03 She - Anthrax
04 Christine Sixteen - Gin Blossoms
05 Rock and Roll All Nite - Toad the Wet Sprocket
06 Calling Dr. Love - Shandi's Addiction
07 Goin' Blind - Dinosaur Jr.
08 Strutter - Extreme
09 Plaster Caste  - The Lemonheads
10 Detroit Rock City - The Mighty Mighty Bosstones
11 Black Diamond - Yoshiki and The American Symphony Orchestra
12 Unholy (German Version) - Die Ärzte

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (1994/6/13)
  • Disc : 1
  • Label : マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
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The Box Set / Kiss

2016年06月25日 | ハードロック・へヴィーメタル

  

The Box Set / Kiss (2001)

オリジナル・アルバムを全部所持してから買うべきなのがボックス・セット。とは言え、つい手を出してしまうのもボックス・セット(笑)。"にわか"キッス(Kiss)ファンの自分も70年代のアルバムはすでに全部手に入れているが(レヴューはまだ…)、80年代以降はポツポツと抜けているので、本来であればまだ手を出してはいけない代物。それでもヤフオクで見つけて、テキトーに入札しておいたらこの程度の値段での落札。うん、まぁまぁかな。布張りのシガー・ケース・タイプになっているボックスの中身は写真豊富なブックレットと5枚のCD(邦題は「地獄のシガー・ボックス」…)。限定盤はギターのハード・ケースを模したボックスに入っていた(邦題は「地獄のギター・ケース」…。ま、そうなるわな・笑)。CDは彼らのキャリアを俯瞰していて全94曲。そのうち約30曲が未発表なヴァージョン(デモ、ライヴ・テイクなど)とのこと。

キッスのブート(ブートレグ、海賊盤)は集めたことがないので、デモ・ヴァージョンを聴くのは初めて。どの曲を聴いても音の手触りこそ違うが、本質的には完成テイクと大きく変わらないものが多い。デモの段階でしっかり曲が完成されていたことがよく分かる。それでも微笑ましい程に軽かったり、早急だったりして違いを楽しむことが出来る。大抵のデモ・ヴァージョンって、どんな有名アーティストでもそうそう聴いてはいられないものがほとんどだが、ことキッスに関しては軽快に楽しめてなかなかイイ。全体的にバランスの良い選曲で、初心者でもなかなか楽しめるし、昔からのファンにとっては数多あるベストとは一線を画してうれしい選曲だろう。ライヴ・テイクは「Alive!」など正規盤収録曲が中心のはず(←ちゃんとライナー読めっ)。

キッスのいい時期をことごとく逃してきた自分は、やっとこの齢(よわい)になって普通に楽しめるようになった。若い頃だってベスト・アルバムは持っていたし、少しだけ聴いたアルバムもあったので、全く聴いたことがない訳ではなかったが、もっと早く掘り下げていればと後悔することしきり。そして個人的に再認識したのは、70年代に比べてあまり人気でない(と思われる)80年代以降のメイク無し時期の楽曲が嫌いではないこと。ロック・アイコンとしてのインパクトはメイク時代と比較して無きに等しいが、曲自体は悪くない。自分の聴き始めがこの頃だったというのもあるが見直した。その頃のアルバムも揃えないといけないな…。

オークションにて購入(¥4,017)

  • CD (2001/11/20)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, Import
  • Label : Island / Mercury

 

 

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Greatest Hits / Grand Funk Railroad

2016年06月01日 | ハードロック・へヴィーメタル

Greatest Hits / Grand Funk Railroad (2006)

70年代に一世を風靡したハード・ロック・バンドと言えば、グランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad)の名前は必ず出てくるだろう。でも自分的には彼らを素通りしていてほとんど聴いたことがなかった。小学生の時でさえ、ディープ・パープル(Deep Purple)やエアロスミス(Aerosmith)などの英米ハード・ロックを(長姉に)聴かされていたというのに。で、念のためにレコード棚を確認してみると…あ、あるわ。「We're An American Band」のアナログ盤発見(もちろん長姉のもの)。そうか、聴く機会はあったんだナ。彼らと言えば、伝説の雷雨の後楽園球場での熱狂、しかも後日談で、感電怖さにプラグ外して口パクだった(出展:雑誌ロッキングオン、真偽知らず)、とかのへんな話ばっかり耳に入っていて音楽を聴いたことがなかった。あれだけの有名バンドなのに、メンバーの動向や再結成後の活動も全く聞こえてこない。これを機に調べてみたら今はキッス(Kiss)に在籍したブルース・キューリック(Bruce Kulick)が在籍しているんだとか。

そこで一度くらい聴いてみようと安価なグレイテスト・ヒッツを購入。もちろんこの盤が的を射た編集なのかどうかも分からない。この時代(70年代前半)のブルースをベースにしたハード・ロックと言えばツェッペリン(Led Zeppelin)だが、実際に彼らの前座もやって名を馳せたらしい。バンドの音は3ピースとは思えないほど太く、曲もバラエティに富んでいて気持ちいい。ポップ、ロック、ソウルの名曲を自分達流にハードに料理した曲も完成度は高い。どうしてこれが今まで引っ掛かってこなかったのかなと不思議。当時の人気がありなから、他の70年代の有名バンドと比べてメディア露出が極端に少なかったのはなぜなんだろう…。

amazonにて購入(¥695)

  • CD (2006/4/7)
  • Disc : 1
  • Format: Import, Best of, Original recording remastered
  • Label : Capitol
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The Very Best of Rainbow / Rainbow

2016年04月28日 | ハードロック・へヴィーメタル

The Very Best of Rainbow / Rainbow (1997)

まだ小さい頃、長姉にディープ・パープル(Deep Purple)のアナログ「ライヴ・イン・ジャパン」のB面1曲目(あの「Smoke On The Water」です)を繰り返し繰り返し聴かされ、洗脳を試みられたわりにはディープ・パープルには大してハマらず、その後もアルバムは2、3枚、その他は有名曲を知っている程度だったので、レインボー(Rainbow)も同様だった。いくつかの有名曲を知っている程度。あれだけ有名なのに、他のロック・スターと違ってリッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)の人物像って自分の中に何にも無く、パープル時代以外でどういう来歴があるのかもほとんど知らないという状態。一度聴いてみようとベスト盤を購入。

そんなニュートラルな状態なので、一聴してもディープ・パープルとの違いさえ浮かんでこない(というか初期は特に音楽性もほとんど一緒のような気が…ファンに怒られるかな)。ギターを中心としたハード・ロックという路線は変わらないし、メンバーもディープ・パープルと何人も被っている訳で…。リッチー得意のヨーロッパ的な旋律も、4ではオーケストラを使用して荘厳(某バンドの某曲に雰囲気が似ているが…)。メンバーの異動が激しいので、当然音楽性もその都度違ってくるのだろうが、中~後期になってヴォーカリストが変わると雰囲気の変化が著しく、8、9や10になるとまるで違う明るい曲調になる。しっかり洋楽を聴き始めた時代なので、自分はその頃の音のほうに馴染みがあるナ。 

中古店にて購入(¥180)

  • CD (2002/6/21)
  • Disc : 1
  • Label : ユニバーサル インターナショナル
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Coverdale・Page

2016年02月09日 | ハードロック・へヴィーメタル

Coverdale・Page (1993)

ホワイトスネイク(Whitesnake)のデイヴィッド・カヴァーデイル(David Coverdale)とレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のジミー・ペイジ(Jimmy Page)によるユニット。ツェッペリンはオフィシャルはもちろん、ブートレグ(海賊盤)まで買い漁るファンだったが、当時は見向きもしなかったこのアルバムを今更になって購入。もちろん当時あった来日公演にも参戦していない。自分はホワイトスネイクはほとんど聴いたことが無いのだが、一聴してツェッペリンに影響を受けまくっているのは明らかだった。中にはコピーだなんて揶揄する声もあったんじゃなかったか。それが合体してしまうなんて…。ロバート・プラント(Robert Plant)に振られ続けていたジミーがついにこんなものに手を出してしまったかと…。当時はしっかり聴きもせず、恥も外聞も無いのか、と憤り(当時の音楽評論家連中の感想もそんなだった気がする)「イロモノ」として捉え、遠ざけていたのだ(今思えば惜しい事をした)。

何かの雑誌を読んでいた時に「あれはあれで悪くなかった」的な論調を目にして、ついに手を出したこのアルバム(遅い)、後に聴いたペイジ・プラント(Jimmy Page Robert Plant)のアルバムの出来に何だか煮え切らなかった身からすると、90年代らしい快活な音作りといい、高音もありの落ち着いたヴォーカルといい、完全復活(当時)を思わせるジミーのリフといい、アルバムとしてまとまりがあり、なかなかのもの。これっていう決定的な曲こそ無いが、全体に曲も粒揃い。アコースティックなギターの音色から、ハードなリフに切り替わるところ、ちょっと中東ぽい旋律を混ぜる、なんてまんまツェッペリンだが、少なくとも個人的にはツェッペリン時代の曲の再演など、自己コピーになってしまい中途半端に感じたペイジ・プラントと比べて「これはこれで悪くない」。見直した。

中古店にて購入(¥225)

  • CD (1993/3/16)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Geffen Records

( カバーデル カバーデイル カバーディル カヴァーデル カヴァーデイル )

 

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You Wanted The Best, You Got The Best!! / Kiss

2016年02月01日 | ハードロック・へヴィーメタル

You Wanted The Best, You Got The Best!! / Kiss (1996)

1996年に発売されたキッス(Kiss)のライヴ・ベスト・アルバム。 96年の 「Alive/Worldwide Tour」にタイミングを合わせて作られた編集盤で、1,2,3,9が未発表曲。残りは4,5,6,12が75年の名ライヴ盤「Alive!」から、そして7,8,10,11が77年の「AliveⅡ」から収録という変則盤。未発表曲も75年と77年のライヴなので、90年代に発売されたにも関わらず、全て70年代のライヴ演奏というオールド・ファンにのみ焦点を合わせたようなつくり(ちなみにクレジットはされていないが、未発表曲には96年までギタリストだったブルース・キューリックのオーヴァー・ダブが施されているそう)。先のツアーがオリジナル・メンバーでのリユニオン・ツアーだった為、当時のメンバーでのライヴという事で編集された事情がある。

ま、ツアーの企画盤だけに、アルバムとしては米メディアで酷評されたそうだが、”にわか”の自分には単純に楽しめるアルバムだった。「Alive!」と「AliveⅡ」はCDで所有しているが、初めて聴いたのはいつだったか思い出せない。70年代当時の熱気を知らない自分にとっては、熱いけれどえらくシンプルな演奏に驚いた覚えがある。4ピースのロックンロール・バンドらしさが溢れていて、この辺りの音にもっと早く触れていたら、彼らをもっと早く好きになっていたかもしれない。AC/DCもそうだが、日本で発売された時の「地獄の~」とか「悪魔の~」とかっていう邦題が、バンドの実音楽とのギャップを作って、逆に聴くきっかけを失くす場合もあるんです。ま、当時の邦題って今となっては笑えるんだけど。

中古店にて購入(¥450)

  • CD (1996/6/25)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Polygram Records

 

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