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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

門司港地ビール工房 @福岡県北九州市

2019年08月13日 | 福岡県

北九州市の研修旅行。新幹線で小倉駅に着いてバスに乗って向かったのは門司港。こちらで昼食。といっても団体行動なので先方にお任せ。入ったのは「門司港地ビール工房」。店の1階のフロアにあるいくつものテーブル席に適当に分かれて着席。取引先とはいっても初対面の知らない人も多いので席選びもぎこちない(苦笑)。企業訪問などの研修は明日なので、この日は酒がOK。昔の旅行と違って全員が酒を呑む訳ではないが、自分と同じテーブルについた人は全員ビールを注文した。4種から選べるビール、自分は復刻されたという「サクラビール」を注文。「サクラビール」とは大正2年(1913)に九州で初のビール工場である「帝国麦酒(株)」で醸造されたビールで、ここ門司港から全国へ出荷されたのだとか。

テーブルにはグリーンサラダとソーセージなどの前菜が大皿で配られ、後から門司港名物だという「焼カレー」がやってくるという案配。ただ大勢で伺っていることもありビールがなかなか来ない。我々のテーブルだけ乾杯も出来ず…。店員はあっちへこっちへと配膳で忙しいのは分かっているので何も言わないが、他のテーブルにはもう「焼カレー」が配られ始めたのでさすがに「ビールまだですか?」と催促。やっとビールが配られて乾杯を済ませるとすぐに「焼カレー」が来てしまった(苦笑)。”激熱”を謳う「焼カレー」は鉄板の上にのっているからさぞかし熱いだろうと思いきや、大して熱くない(涙)。周りを見渡すとジューッという音と湯気を立てている人も居るので、団体での食事にありがちな不運だろうナ…。「焼カレー」は上にチーズが溶けていて、フレッシュなプチトマトも入っているという変わり種。辛さは特になくパクパクと食べていけるのが逆に残念。「サクラビール」にはしっかりとした苦みとコクがあり美味しかった。重くなければ買って帰りたいんだけれど。

 


 

↓ 門司港にある「旧・門司税関」(明治45年・1912・建造、復元)◇。相当傷みが激しかったらしく、中はほとんど造りかえられていた。”ガワ”が残っただけ良しとするべきなのだろう。近代化産業遺産に指定されている。

 

 

 


 

ビアレストラン 門司港地ビール工房

福岡県北九州市門司区東港町6-9

 

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しろ @福岡県北九州市 (※閉店)

2019年08月11日 | 福岡県

北九州市小倉での夜散策。何軒か廻った後に夜の街を楽しもうと更に深部へ足を延ばす。北九州の台所「旦過市場」も夜はもちろんひっそり(写真下左)。そこから脇に入ると何とも雰囲気のある路地があり、両側にお酒の店が立ち並んでいた(写真下右)。LEDの街灯が少し眩し過ぎるが、どこも窓から覗けてしまうような小さい店ばかり。その中の1軒、歴史あるバー「カクテル・しろ」に思い切って入ってみた。

 

「しろ」は外看板に小倉城らしき絵があったので”城”の事だと思われる。外からドアのカラーガラスを通して中も少し見えたが、やはり初訪のバーは緊張するもの。花や観葉植物が覆っている入口を開けて中へ。中には所狭しとフルーツや小物、グラスなどが並べられたり積まれたりしている。カオス。先客はおらず、名物バーテンダーの老齢のお母さん(御年82歳だそう)1人。カウンター席に腰掛けると目の前には無数の名刺が貼られている。チラッと見るだけで某大企業の社長や重役、某国営放送の女性キャスター、某有名芸能人、など”大物”ばかり。小倉を訪れた際に名物バーに寄っていくのだろう。メニューらしきものは何もないので、何をどう頼めば良いか分からない。とりあえず何か口に入れようと「ギムレット」を注文した。「タンカレー」と「ゴードン」のボトルを取り出したお母さんに「どっちがいい?」と訊かれたので、気分で「ゴードン」をお願いした。

出来上がった「ギムレット」で口を湿らせる。口取りは枝豆。お母さんは特にこちらに話しかけてくる訳ではないので、自分にしては珍しいがこちらから話しかけてみた。この店は創業して60年(昭和34年創業)になるのだとか。沢山あるフルーツを使ったカクテルが主だそうで(そりゃそうだろう)、何でも好きなものを言ってくれればそれに合わせて作るとのこと。これ全部使い切ることが出来るのかと不思議なくらい大量のフルーツの山の中で、グレープフルーツが一番多かったので「グレープフルーツで何かお願いします。」と注文。

特に細々と好みを訊かれる訳でも無くお母さんのカクテル作りが始まる。カットしたピンクグレープフルーツを絞り、サントリーウォッカを足してシェイク。昭和を感じさせるデコラティヴなグラスに塩を付けて注がれ「ピンクソルティドッグ」の出来上がり。まろやかな口当りで香り良く、旨い。スピーカーの調子か時々ステレオになるBGMを聴きながら(笑)美味しくいただいた。「お強いですね。」と言われたので「そうですか?」と答えると、1杯目の呑み方を見て「強くしてるんで。」とのこと。おみそれいたしました。あまりカパカパとカクテルを空けると後が怖いのでこの辺で。いい店があって、酒も肴も旨くて、こんな町に居たらダメになりそうだ(笑)。(勘定は¥2,300)

 


 

↓ 門司港近代建築巡りの続き。「三井倶楽部(北九州市旧門司三井倶楽部)」(大正10年・1921・建造)。 三井物産門司支店の社交クラブとして建てられた。平成7年(1995)に移設されているので庭や周囲は整然としている。国の重要文化財、近代産業遺産に指定されていて、現在は喫茶やレストラン、展示室などがある。裏手に隣接する建物が完全に和風なのが面白い。

 

 

 

 

 

 


 

カクテル しろ

福岡県北九州市小倉北区魚町4-2-3

 

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小倉かまぼこ @福岡県北九州市

2019年08月09日 | 福岡県

大正時代を起源とする北九州の台所「旦過市場(たんがいちば)」に店がある「小倉かまぼこ」(創業大正9年・1920)。市場内では他の土産を買ったので本店へ寄ってみた。旦過市場から歩いて数分の大きな通り沿いに工場と隣接した店舗がある。古い店舗を期待していたが、まだ真新しい店舗だった(市場寄りにあった旧本店の味のある建物は残念ながら取り壊されて駐車場になっていた)。店内のガラスケースの中には様々な”天ぷら”(※)が並んでいる。裏にはこの店舗専用だろう調理場があり、まさに揚げている最中。どれを選んだらいいか(どれも旨そうで)分からないが、大袈裟な箱入りでない一般客用の簡易なパックがあったので、練り物の好きな父と自分の酒肴に2セット購入した。

※こちらでは”さつま揚げ”も”天ぷら”と呼ぶ。東海地方では「はんぺん」とも呼ぶが全国的に見たらそちらの方が特殊か…。

昭和34年(1959)からあるという名物「カナッペ」はもちろん入っている。見た感じ太い春巻みたいな「カナッペ」は、すり身に玉ねぎ、人参、胡椒が入って薄い食パンで巻いて揚げてあるのだとか(説明読まなきゃ分からないが…)。でもどうして”カナッペ”?(笑)。見た目かなり重そうだが口当たりは軽く、少し効いた胡椒がいい感じ。他には「椎茸天」や「もろこし天」などが入っている。全部で10種類くらいだろうか。すり身はイトヨリダイなのだとか。総じてどれもふわっとした食感でさすがに旨い。軽いのでビールも酒もすすむこと間違いなし。(勘定は¥2,000)

 

 


 

↓ 楽しみにしていた小倉港からの「夜景観賞定期クルーズ」。北九州市では海岸線のほとんどに工場があるのでこうした夜景が楽しめるのだという。この日は台風接近により雨がパラつく生憎の天気だったが無事乗船することが出来た。天候のせいで遠方が霞んでいたり、雲が低かったりとクッキリという訳にはいかなかったが、「若戸大橋」(昭和37年・1962・建造)など巨大な建造物がライトアップで浮かび上がる景色は見もの。

 

 

↓ 若戸大橋の東詰めに建つ「ニッスイパイオニア館(旧・共同漁業ビル)」(昭和11年・1936・建造)。悪天候で夜間のスマホカメラではこれが限度。アンテナの立つ塔屋がある建物の前に立ってみたいなァ。

 

 

 


 

小倉かまぼこ

福岡県北九州市小倉北区紺屋町2-20

 

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武蔵 @福岡県北九州市

2019年08月07日 | 福岡県

団体旅行での会食から解放されるとやっと自分の時間(と言う割にはもう何度か抜けているが…)。どこに呑みにいこうといくつかピックアップしておいた店のひとつ昭和28年(1953)創業の「酒房・武蔵」へ。店は小倉駅前の「魚町銀天街」にある。この「魚町銀天街」のアーケードは昭和26年に作られた日本で最初のアーケードなのだとか。天気は悪かったがアーケード街ならへっちゃら。多くの人が歩いていた。酒看板の並ぶ外壁を見やり暖簾をくぐる。中に入ると広い土間にL字のカウンター。飴色の調度品、照明の具合、客のざわめき、など入ってすぐに「いい店だろうナ」と思わせる雰囲気がある。ただしこの日はほぼ満席の盛況で、客と客の間の席に何とか入れてもらうといった感じ。給仕は意外にも若い女性ばかりで皆揃いの黒いシャツを着ている。まずは酒を。もちろん折角なので地元の酒をと「点心」(溝上酒造)の純米酒を”ひや”でお願いした。酒肴は目移りするほど食べてみたい物ばかりで迷うが、とりあえず「ごまさば」を。

酒は桝にはいったガラスコップに注ぎこぼしてくれる。桝にも”昭和28年創業”の文字が。クイッとひと口やり、出てきた小鉢の「ごまさば」をひと口。すりごまと刻みネギが散らしてあり、ちょこんと山葵も添えられている。ウメーッ。九州らしい少し甘い醤油で味付けされていて、この後に酒を口に含むと堪らない。次は「おばいけ(さらし鯨)」。酢味噌でいただく。プルプル、シャクシャクとした食感が楽しい。酒のお代わりは「九州菊」(林龍平酒蔵場)をひやで。追加したのはこの辺りの郷土料理「鰯のじんだ煮」。鰯が糠等で煮てあるもの。もちろん骨まで軟らかくなっており、しっかりと煮込まれていて、これを突いているだけでどれだけでも酒が進みそう(土産で買って帰ろう)。どれも日本酒にピッタリで、店に活気がありつつも落ち着いた雰囲気がイイ。いい店だなァ。

この店で終わってしまっても後悔はないと思う素晴らしい酒と酒肴だったが…、この日隣に座っていた女性3人組(お局+やや若いの2)がうるさいのなんの…。客びっしりでカウンター席は狭いのに椅子の上にのせたバッグを下ろさないわ、話に夢中で指に挟んだタバコをこちらに向けたままにするわ、2人がヨイショして持ち上げるもんだからお局がいい気分になって大声を出すわ…、折角の美味い酒と雰囲気が台無し。ま、これも運だし、河岸を変えるいいきっかけになったので後ろ髪引かれながらも勘定してもらった。次の機会があったらぜひ再訪したいナ。(勘定は¥2,600程)

 


 

↓ 門司港周辺散策の続き。三宜楼坂にあった中国料理店「萬龍」(建築詳細不明)。大して古い建物ではないかもしれないが、入口まわりが異国情緒溢れる何ともいい雰囲気。所々に施された細工も素敵だった。

 

 


 

酒房 武蔵

福岡県北九州市小倉北区魚町1-2-20

 

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だるま堂 @福岡県北九州市 (※閉店)

2019年08月05日 | 福岡県

今回の北九州の研修旅行の宿泊先は小倉駅前。他の人はホテルに荷物を預けて夕食までゆっくりするのだろうが、自分はそうはいかない(笑)。わずかな時間を利用して近隣を散策。生憎の雨模様なので濡れるのは嫌だが、数少ないチャンスなので早速外へ。さほど遠くない場所に目当ての「鳥町食道街」があった。駅前のアーケード街の一角にあり、その歴史は昭和20年(1945)まで遡れるのだとか。周辺は他の都市と同様に新しいお洒落な店が増えているが、この食道街の店は昭和のままといった感じ。各店の間口は狭くワクワクする空間だ(実際は新しそうな店もある)。目指す店は”焼きうどん発祥の店”とも言われる「だるま堂」。創業は終戦直後と、この食堂街でも最古参らしい。夜までは営業していないらしいのでこの時間帯しかチャンスが無い。ちゃんと暖簾が掛かっていた。

店に入ると腰の曲がったご高齢のお母さんが1人(2代目だとか)。L字のカウンター席のみで、外れた時間とあって先客は無し。お母さんは声を発しない(笑)。何はなくとも「焼きうどん」をお願いした。お怪我でもされているのか片手で調理が進む。出来上がった「焼うどん」は強めに炒められ、肉片、玉ねぎ、キャベツが入っている。麺は断面が楕円のような麺。物資不足の時に乾麺を使ったことから今も乾麺を使っているとのこと(品書きの裏に歴史記述あり)。手繰ってみると何とも言えない独特な酸味のあるソース味で、量は多くないのでスルスルっと胃の中へ。品書きはこの「焼うどん」と「天まど」というのしかないのだが、後から調べてみると、目玉を落とした焼うどんが「天まど」なのだとか。そっちにすれば良かったなァ。という訳で、もし次に寄る機会があれば是非「天まど」を。(勘定は¥460)

 

※ 9月に体調を崩され、12月6日にお亡くなりになったとのこと。ご冥福をお祈りいたします。

 


 

↓ 門司港周辺の近代建築散歩の続き。交差点の角に建つ「北九州銀行門司支店(旧・横浜正金銀行門司支店)」(昭和9年・1934・建造)。オーダー(列柱)を配した交差点向きの入口が特徴的。営業時間なので中も見てみたかったが、残念ながら時間が…。

 

 

 


 

元祖焼うどん だるま堂

福岡県北九州市小倉北区魚町1-4-17 鳥町食道街

 

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魚住商店 @福岡県北九州市

2019年08月03日 | 福岡県

取引先との研修旅行で5年半ぶりに福岡県北九州市へ。一応観光する時間もあるにはあるのだが、団体行動なので自由時間は多くない。昼に門司港でみんなと食事(ビール付)した後のわずかな自由時間を利用して、門司港周辺の近代建築を駆け足で周る。ずっと雨模様だし1か所に留まって見学する時間は短いのでフラストレーションも溜まるが「あれを観るのを忘れた…」と後悔しないように1つ1つ潰していく。そんな間にも寄ってみたいと思っていたこちらの店へ。門司港から北に上がった住宅街にある酒屋「魚住商店」。北九州は”角打ち”(酒屋での立ち呑み)の発祥地とも聞くが、この店も角打ちが出来るらしい(初日の旅程では酒もOKと言われている)。ただ観光客がすっと入っていける店なのかどうかは分からず、ドキドキしながら店へ。地図が指し示すこんな路地(写真下左)を上がっていくと坂の途中に店があった。

ガラガラとガラス戸を開けると中にカウンターがあって老齢の先客が1名。もちろん立ち呑み。奥の間から「いらっしゃい。」と主人が出てきた。棚には1升瓶の日本酒や焼酎が並んでいて、後ろには冷蔵庫がいくつか。中に酒が入っているのだと思うが、さすがに勝手には開けられない。見えている棚の選択肢はあまり多くないので「剣菱」を”ひや”でお願いした。桝に入ったやや大きめなコップに酒が注がれる。”こぼし”はなし。口から迎えに行き、ごくっとやる。酒は何があるとか、肴は何があるとかの案内はほとんど無く、見当たるのはあられやかっぱえびせん程度。すぐに中に引っ込んだ主人が紙を敷いた枝豆を持って来てくれた。塩の効いた枝豆をつまみに酒をあおっていく。隣の親父の「ウーウー」という呻き声を聞きながらコップを空けた(笑)。本当はお代わりもしたいけれど時間の都合もあるし、角打ちで長居は無用。勘定してもらった。こんなのがクセになったら大変だ(笑)。(勘定は¥300)

 


 

↓ 「門司電気通信レトロ館(旧・逓信省門司郵便局電話課庁舎」(大正13年・1924・建造)。質実剛健で柱が立ち並ぶような印象の外観と交差点に面したRの部分が素敵。現在は電話機の博物館になっていて、経産省が認定する「近代化産業遺産」に指定されている。

 

 

 


 

魚住商店

福岡県北九州市門司区清滝4-2-35

 

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シロヤベーカリー小倉店 @福岡県北九州市

2014年01月20日 | 福岡県

<福岡出張番外編>

Photo

出張のため初めて九州に上陸し、小倉駅に到着して昼食をとるを探していた時に目についた洋菓子店。小倉駅前の小倉中央商店街の入り口にある。ずっと人だかりがしていてすごい人気。店の奥でどんどん作っているようで、ショーケースの中には菓子パン類(ケーキもある)が山と積まれている。昼食後におやつとして買ってみようともう一度店の前へ。まだ人だかりは絶えない。

人を掻き分けてショーケースの中を覗いてみると、どれも小振りだが値付けが安く、それこそ小学生でも買える値段。いいねぇ。種類も豊富でどれも昔懐かしい感じのパンやケーキばかり。その中に「人気No.1」とポップの付けられた「サニーパン」なるものがあったので、お店のお姉さんに指で示しながら注文。1個70円と安いからか、たくさん注文していく人が多い。でも自分ひとりだし、まだこれから仕事があるので、おやつとして2つだけ頼んだ。お姉さんがすぐに袋に入れてくれ、勘定を済ませ鞄の中にしまった。

その後、休憩時間にコーヒーと共に食べようと袋を開けてみると…中に入っているのはなぜか「あんパン」。ん?、確かにサニーパンを注文したのだが…。どうも店のお姉さんが間違えてサニーパンの隣りにあったあんパンを包んでくれたらしい(苦笑)。指で示した方向も一緒だったしなぁ。値段も同じ70円だったので会計でも気が付かなかった…。がっかり。こうして普通のあんパンを食べる羽目に。

残念ながら人気No.1は食べられなかった(あんパンはおいしかったですよ)。後で調べてみると練乳が入ったパンだそうです。創業は約60年という老舗だとの事。ちょっとした手土産とかお茶うけにちょうどいいのだろう、会社の制服を着たような人もたくさん買っていた。近くにあったらうれしいお店ですね。

この後の記事はこちら

 

シロヤベーカリー 小倉店

福岡県北九州市小倉北区京町2-6-14

 

(シロヤ シロヤベーカリー ベーカリーシロヤ シロヤベーカリー小倉店)

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東筑軒 @福岡県福岡市・博多駅

2014年01月09日 | 福岡県

昨年の北九州出張。充分食べ尽くしたと思いきや最後の最後。帰りの新幹線が名古屋へ行くまでの間がちょうど夕飯時になるので、折角ならと、この地方の有名な弁当屋の弁当とお酒でも購入して車内でいただこうと博多駅付近をウロウロ。

どこを歩いてもお土産と弁当、お惣菜の店があり、目移りしてしまいますが、まず自分が向かったのは普通のスーパー。その土地で本当に親しまれている食材や調味料を確認するにはお土産屋さんではなく、地元の人も使うスーパーが一番。なので、旅先ではなるべくスーパーに入る事にしています。ここで、一回り見ておくと、いわゆるお土産屋さんに置いてある製品やメーカーと、一般の人が普段使いしているものとの違いをある程度知る事が出来ます。この日に自分が買い求めたのは、九州特有の甘い味が興味深かった醤油と、お土産でないごく普通の高菜漬、それに地元の八女茶。スーパーで売っている物は価格も量も適量なので気の置けない方ならお土産としてもお勧めですよ!

そして肝心のお弁当。ここはベタだけど博多駅構内で東筑軒のちょっと豪華な「大名道中駕籠かしわ」を購入。大正10(1921)年から立ち売りの弁当を始めたという老舗です。お酒は近所の酒屋で福岡の酒造「萬代」の小瓶を購入。お店の人に「小さいカップはありませんか」と尋ねるとさすがにちゃんと用意されていた。さすが駅近。

そういえば列車での弁当は久しぶり。幸い新幹線は空いていたので周囲ににおいなどで迷惑をかけることなくゆっくりいただいた。残念ながら車窓からの眺めは暗くなって望めないので弁当に集中(笑)。紙製の箱は大名駕籠のような形になっており、籠の持ち手のところに箸が入っている。2段になっており、甘い味付けのかしわと錦糸玉子、海苔の3色に分かれたご飯とおかずに分けられている。まぁ、おかずはごく普通の弁当ものだがやはりご飯が特徴的。味のついたご飯でお酒をやるっていうのも結構好きで、最後までおいしくいただいた。(勘定は¥1,350)

福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多駅構内

(とうちくけん 株式会社東筑軒 ばんだい)

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かろのうろん @福岡県福岡市

2013年12月25日 | 福岡県

新幹線に乗って帰路につく前に、空いた時間を利用してもう少しだけ観光。博多の有名な祭事の本拠地であり、氏神を祭る櫛田神社。少し路地に入ったところにある歴史ある神社です。境内はこじんまりとしているが、祭りの時だけにしか見る事が出来ない山笠の飾り山が常設してあったりしてその活気をしのばせる。

Photo

この日も参拝する人が続々とやってきて、楼門をくぐっていく。正装した家族の姿もちらほら。楼門の天井には趣ある恵方盤があった(矢印が蛇を指している)。

Photo_2

そこから国体道路まで歩いていくとすぐに有名な「かろのうろん」があったので入ってみた。

Photo_3

名前の由来はみなさまご存じの通り。実際に店を前にするとその名に納得する。飯時には外れた時間だったがほぼ満員。もちろん相席して座って「ごぼ天うろん」を注文。実は蕎麦もあるようだ。ここの出汁も本当に旨い。麺はもちろん喉越しのよいヤワな麺。テーブルに用意してある刻みネギを適当に入れて味わう。するっと食べて、ごぼ天の衣の油が染み出して少しだけコクを増した出汁を全部飲み干した。軽い味わいなのでさっと入ってさっと食べることが出来る。ここは自分のような観光客にも有名な店だけれど充分に旨い。多店舗に展開していないところもいいね(その昔、タモリが東京に店を開いた事があったそうだ)。まだまだ地元で愛される色々なお店があるらしいので、次に来たときは是非いろいろまわってみたいな。(勘定は¥500)

かろのうろん

福岡県福岡市博多区上川端町2-1

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照の恵 @福岡県太宰府市

2013年12月21日 | 福岡県

博多滞在の最終日。だんだん地理的な事が頭に入ってきて、バスでの移動も出来るようになってきた。旅行滞在先ではタクシーを使うとお任せになってしまうし、地下鉄だと外の景色が見えないので地理的な事が頭に入らない。バスが使えるようになるとだんだん慣れてきた証拠。ま、だいたいそんな頃に帰らなくてはいけないのですが。

この日はしっかり予定を入れていなかったのだが、ふと九州国立博物館に行ってみようと思い、天神の西鉄福岡駅から電車に乗る。30分位かかって大宰府駅へ。もちろん参道を通って大宰府天満宮にもお参り。

 ↓ 写真は賑わう御本殿の外にあるひっそりとした小径

Photo

九州国立博物館は小山の上にあり、とてもモダンな建物。中の常設展示スペースは思ったより小さかった。この日の特別展示は「徳川家の至宝」という尾張徳川家の宝物の数々だった。九州に来てまで地元の…と思ったがこれが思いのほかに良く楽しんだ。だいたいざっと回って2時間くらいかな。もちろん博物館好きな自分はもっとゆっくり味わうことも出来たが、そろそろ帰りの予定も立てておかなければいけないのでと退館した。

歩き疲れたので少しお茶でもと立ち寄ったのが光明禅寺近くの甘味処「照の恵」。てるのえと読むのかな? たまたま入った店で、お土産とかも売っているが、にぎやかな大宰府の参道から外れているのでひっそりと落ちついた雰囲気の店。店の名前は帰って調べて初めて分かった。この日は少し汗をかくぐらいの陽気だったので、この付近の名物である梅ヶ枝餅と冷やしたお抹茶のセットを注文。

冷やされたお抹茶と少し炙ってある薄皮の梅ヶ枝餅がぴったり。餡の甘さもほどほどでしつこくなく、もう一個位食べようかなと思ったが控えておいた。若かりし頃はあまりあんこが得意でなく、食べない事もないが積極的に買ったりしない、という感じだったのに、最近では和菓子の旨さにやっと気づいて大好きになった。味覚って変わるものだな。(勘定は¥500)

照の恵

福岡県太宰府市宰府2-7-43

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