goo blog サービス終了のお知らせ 

ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

スイス @滋賀県彦根市 (※閉店)

2019年03月12日 | 滋賀県

今回の彦根散策のきっかけとなったと言っても過言ではない店「スイス」へ。創業は昭和47年(1972)。彦根市民のソウルフードといっていい店だそうで、ずっと以前からその人気の程は伺っていたのだが、前回彦根訪問時は時間が合わず叶わなかった。念願の訪問。こんなに交通量の多いロードサイドにある店だとは思っていなかった。聞きしに勝る外観(笑)。夏は緑に覆われるんだろうか。開店時間前に店に着いたが、すごい並びかと思いきや車が1台停まっていただけだったので、時間を潰そうと隣のコンビニに寄って戻ると次々と車が駐車場へ。それでも並びはまだ10人程。自分も列に加わる。開店時間になり店内へ。建物の構えの割にこじんまりとしたスペースで、カウンターは5席程、テーブル席が7卓程。もちろんすぐに満席になった。テープで補修してあるがたついた椅子(笑)に座り、メニューを眺める。並んでいる時も何にしようか最後まで迷っていたが、結局定番と思われる「ハンバーグステーキ」と、店名を冠した「特製スイス丼」を注文した。

目の前の調理場の中にはご夫婦と、若い給仕が2人。年季が入った店内は煙で燻されて焦げ茶色に染まっている。こんな狭いスペースで調理しているのかとびっくりするほど。次々と入る注文はやはりハンバーグが多く、大きなボウルに入ったタネを主人がその場で軽く丸めて焼いていく。カウンターに隠れて手元までは見えないのでどこで作っていたのかも分からないオムライスなども次々と魔法のように出来上がっていく。キョロキョロと店内を見回したりしているうちに自分の注文した「スイス丼」も出来上がっていた。

楕円のカレー皿に盛られた「スイス丼」はメニューの説明通り”豚肉と玉ねぎを特製のたれで炒め煮にした肉丼”。よそでは焼肉丼なんて呼ばれることもあるタイプのご飯物だ。味付けはソースとケチャップを混ぜたような感じ。たっぷりの玉ねぎと豚バラ肉の脂で甘さも感じられる。いい意味で想像通り。パクパクとやっていると熱々の鉄板にのった「ハンバーグステーキ」が登場。こちらにはいわゆるソースはかかっておらず、味付けはごくシンプルに塩胡椒といった感じ。本当に軽く丸めただけという感じなので不格好だが、大きめに刻んだ玉ねぎがたっぷり入っていてふわっとした焼きあがり。しっかり肉の旨味が味わえて旨い。添えてあるのはやや強めに焼きあげられた目玉焼きとスライスした玉ねぎ。黄身はちゃんと軟らかいので途中で潰して肉と合わせたり、卓上のウスターソースを少したらしたりして楽しんだ。昭和54年のオイルショックから値段を変えていない(どころか内税なので消費税が上がると実質値下げ)という安さのバイアスもかかるが、この値段でこの味。彦根の若い学生の胃袋を支えてきたという人気に納得。次は最後まで迷っていた「オムライス」「カツサンド」「カツカレー」あたりを食べてみたい。(勘定は¥900)

この後の記事はこちら

 

 


 

 ↓ 彦根城のお堀端に建つ「滋賀大学講堂(旧・彦根高等商業学校講堂)」(大正13年・1924・建造)。この日は試験で門扉が閉じられ、残念ながら近づくことは出来ず。国登録有形文化財。

 

 ↓ 同じく滋賀大学の構内にある「滋賀大学陵水会館」(昭和13年・1938・建造)。裏の路地から撮影。正面から見てみたいなァ。ヴォーリズ建築事務所による建築。こちらも登録有形文化財にも指定されている。

 ↓ 「彦根地方気象台」(昭和7年・1932・建造)を再訪。改修工事で綺麗になった外観。あまりに整い過ぎて古さを感じさせないが、窓や玄関周りに近代建築の雰囲気を感じることが出来る。

 ↓ 中央町の「金亀会館(旧・藩校「稽古館のち弘道館」)」(寛政11年・1799・建造、大正12年移築)。傷みが激しいのかロープが張られて立入禁止となっていた。

 

 


 

喫茶・食事 スイス

滋賀県彦根市中藪町598-2

※令和4年5月を以って閉店されました

 

( 滋賀 しが 彦根 ひこね スイス 喫茶 喫茶店 レストラン 洋食 コーヒー ハンバーグ 定食 ランチ 近代建築 滋賀大学 学生 閉店 廃業 )

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベニヤ @滋賀県彦根市

2019年03月08日 | 滋賀県

1年半ぶりに滋賀県彦根市へ。仕事の都合上あまり遠出が出来ないので、片道2時間以上かかるような土地へ行く場合は途中で呼ばれたら帰る覚悟で臨まねばならない身。思い切って朝早くから車を走らせた。幸いスイスイと到着し駐車場に車を入れ、トランクから自転車を取り出し、朝の彦根市街へ。彦根銀座街のある喫茶店で朝のコーヒーでもと思ったが、その店はまだ開いていない様子。同じ商店街でいい雰囲気だったこちら「紅屋」に入ることにする。まだシャッターの閉まっている店ばかりのアーケードの下に自転車を停めて中へ。店内は煉瓦を基調としたシックな内装で、天井にはステンドグラスを模したような天窓風照明があり落ち着いた雰囲気。古い喫茶店はたいてい積年の雑多なものが見えてしまう場合が多いが、こちらは余計なものが何も無くスッキリ。年配のご夫婦でやっていらっしゃるようだ。メニューに「モーニングセット」というのがコーヒー1杯と100円しか違わずあったので、それをお願いした。

ベロアのソファーに座ってスローでムーディーなBGMに身を任せていると、コーヒーのいい香りが漂ってきた。いいねェ、こんな朝。木製のトレイにのった「モーニングセット」が登場。こんがりと焼かれたバタートーストに、ミニサラダが付いている。丁寧に淹れられたコーヒーは酸味強めの味わい。愛知岐阜のような、これでもかを競うモーニングセットではないけれど、落ち着いたいい雰囲気の中で美味しいコーヒーを飲むことが出来て満足。ケーキやサンドイッチ、昼にはカレーもあるようなので機会があったらまた寄ってみようかな。(勘定は¥500)

 

 


 

↓ 同じ商店街の「滋賀銀行彦根支店(旧・第百三十三国立銀行本店)」(大正14年・1925・建造)を再訪。装飾が少なく改修もされているだろうとは思うが、もう少しで築100年になる。

 

↓ 銀座街の東、河原の歴史ある「花しょうぶ通り商店街」にある「高崎家住宅主屋(旧・川原町郵便局舎)」(昭和9年・1934・建造)を再訪。登録有形文化財。通りが狭いので上手く写真に収めることが難しいが、向かいにある細い路地からも撮ってみた。

 

↓ 同じ河原の通りにある全面スリガラス窓の「前田理髪館」(建築詳細不明)と、歴史ある「とばや旅館」(江戸時代建造)。今度は前乗りしてここに泊まってみたいナ。

 

 


 

喫茶 ベニヤ (紅屋)

滋賀県彦根市銀座町2-21

 

( 滋賀 しが 彦根 ひこね べにや 彦根銀座街 彦根銀座商店街 純喫茶 喫茶 モーニング ランチ 珈琲 近代建築 商店街 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

橋川酒店 @滋賀県長浜市

2018年11月09日 | 滋賀県

人混みの中、向かいの「魚三」で小鮎の天ぷらを食べていると「橋川酒店」の前で酒造の試飲をやっている。ちょうど”冷やおろし”の季節になったから並んでいるのは冷やおろしの酒ばかり。「どうぞ。」と言われて惹かれたが…、嫁に確認すると”帰りの運転はしません”宣言…。涙を飲んでお断りする。悔しいので酒は買って帰ることにして店の中の棚を物色。自分が日本酒を呑むきっかけにもなった銘柄のひとつ高島市・上原酒造の「不老泉」や、木之本町・冨田酒造(注・音が出ます)の「七本槍」など地元滋賀の酒が揃っていてそそられる。でもせっかくならご当地長浜の酒造がいいナと女将さんに訊くと、表で試飲をやっている「佐藤酒造」が長浜の酒造だと教えてくれた。この酒造なんと創業が2010年、免許所得が翌2011年という新しい酒造。珍しいなァ。そこで購入したのはこちらの筆頭銘柄「湖濱」の特別純米酒。初めてなので”ひやおろし”ではなく普通の4合瓶を買ってみた。

 

さっそく家に帰ってから封を開ける。香り高い酒ではないが、どちらかというと自分の好みはそっちの方なので願ったり叶ったり。しっかりとしたボディでまとまりが良い。クセは強くないので呑み易いが、時間差でしっかりと効いてくる感じ。濃いめの味噌鍋なんかでも負けない旨味がある。次は道中に米原市・醒井の「ヤマキ醸造」で購入した「鮒寿し」と合わせてみる。強い酸味のあるふなずしだとさすがに風味が飛んでしまうだろうと思いきや、逆にふわりと香り、ふなずしの酸味を和らげてくれ、めっぽう旨い。大人しい酒が途端に雄弁になってどちらも引き立ててくれた。若い酒造なので頑張って欲しいなァ。またどこかで見つけたら買おうっと。(勘定は¥1,500程)

橋川酒店

滋賀県長浜市元浜町11-25

 

( 滋賀 しが 長浜 ながはま はしかわ酒店 地酒 日本酒 こはま 純米酒 鮒寿司 ふなずし 鮒ずし 黒壁スクエア ひやおろし )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アーサー @滋賀県近江八幡市

2018年06月12日 | 滋賀県

滋賀県近江八幡市を散策。レンタサイクルを借りられず、歩いての強行軍。途中で昼食に寄ったのは洋食店「アーサー」。番地を頼りにスマホのマップで店を探すが、通りから外れた住宅街の中へ。そこに緑に包まれた看板も見当たらない店があった。外壁には「ASA」とある。「Arthur」じゃなかったのか(笑)。昼は過ぎていたがやっているかも分からないままひっそりとした店の中へ。すると老齢の主人と女将さんがいらっしゃって、不意を突かれたのかビックリした顔をされた(苦笑)。慌てて客席の照明が付き、クラシック音楽が流れ始める。店内はカウンター席が4つ程、テーブル席が7つ程で意外と広く、厨房も広い。座った席は木陰になっていて落ち着いた雰囲気。晴天の中を歩いてきたのでビールを所望。キリンラガーの中瓶とコップ、それにコップに入った枝豆風スナック菓子が付いてきた。メニューを眺める。「エスカルゴ」や「ミートパイ」「鴨」までラインナップされている本格派。デミグラスソースを味わいたかったので「合挽きハンバーグ」を注文した。ソースはキノコか玉ねぎを選べるという事で「キノコ」を。

ゆっくりとビールを味わいながら調理を待つ。ハンバーグはその場で包んでいるようでペッタンペッタンという音が響く。後から来た客はランチのセットは無いか尋ねていたが、そういうものは無く単品のみだそう。潔い。静かに調理が進み、プレートが運ばれた。綺麗な小判型に整えられた「合挽きハンバーグ」にはジャガイモ、カボチャ、スクランブルエッグ、パセリが添えられている。ハンバーグはふわっとした口当たりで軟らかく、デミソースの味わいも濃過ぎず優しい感じ。ソースにキノコ(エノキダケ)の風味が合わさって旨い。これをビールと味わう昼下がりだもの、幸せに決まっている。また機会があるといいナ。(勘定は¥1,500程)

 


 

↓ ヴォーリズ建築のひとつ土田町の「旧・柿本・パーミリー邸」(大正13年・1924・建造 ※1926年説も)。ずっと個人が所有していたらしい。数年前まで改修プロジェクトが進んでいたようだが、現在は2,850万円で売りに出ていた(笑)。※写真4枚目不動産広告記事

 

 ※

↓ そのすぐ近くにある、これもヴォーリズ建築「旧・浪川邸」(大正12年・1923・建造」。フェンスは新しいが、建物はそのまま。傷みの激しい部分も見えるが交通量の多い県道脇でよく保っているものだ。

 

↓ 池田町にある「吉田悦蔵邸」(大正2年・1913・建造・写真下左)と、「ウォーターハウス記念館(旧ウォーターハウス邸)」(大正2年・1913・建造・写真下右)。「ウォーターハウス記念館」は公開されていて(なぜか屋内写真撮影は禁止)、中に入ると何だかそぐわない寝具が置いてあったりしたので尋ねると、現在も研修の宿泊などで使うことがあるのだとか。

 

 

↓ 「旧・近江兄弟社ダブルハウス」(大正10年・1921・建造)。建物を取り囲む煉瓦塀や、特徴ある門扉、門柱などを見ることが出来る二世帯住宅。現在も一般住宅として使用されているようだが、どういう人が住んでいるんだろう。この地区には他にもW.M.ヴォーリズの設計した住宅が残っているが、徒歩での移動時間の関係上、全部は観られず(涙)。

 

 

 


 

 

レストラン アーサー

滋賀県近江八幡市中村町12-6

 

( 滋賀 しが 近江八幡 おうみはちまん 洋食 洋風料理 ハンバーグ 近代建築 近江兄弟社 ウィリアム・ヴォーリズ ヴォーリズ建築事務所  近江ミッション 池田町洋風住宅街 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グリルフレーバー @滋賀県彦根市

2017年07月26日 | 滋賀県

滋賀県彦根市の「銀座商店街」にあるレストラン「グリルフレーバー」を訪れた。この商店街の周囲には古い建物が点在し、商店街の店自体も長い歴史がある店が多い。この店は創業が昭和38年(1963)だとか。周囲を散策してこちらに戻ってきたのは午後もかなり遅い時間だったが、店は開いていたので中休みは無しかな。店頭にサンプルが並ぶガラスショーケースがあり、いかにも昭和の洋食屋という雰囲気。店内は年季が入っているがクラシックで落ち着いた雰囲気。壁に沿って造り付けの椅子があり、そこにテーブルが並んでいる。奥にはカウンター席も。ご高齢の女性主人(90歳近いんだとか)、給仕の女性、他の調理人もみなご高齢で、人も年季が入っている。(笑)。テーブル席の壁側のちょっとヘタってしまっているもののビロード張りで高級感ある椅子に腰を下ろしてメニューを眺めた。洋食のみならず、和風の弁当などもあるようだ。好物のオムライスなどもあったのだが、この日の自分のクチはハンバーグだったようで、すんなりと「ハンバーグスパゲッティ」をオーダー。すぐに店名の入った紙ナプキンと、ナイフ、フォークが運ばれた。奥ではコック帽を被った主人らの調理が行われている。

しばらくして運ばれた「ハンバーグスパゲティ」は平皿に盛られていて、ナポリタンスパゲティの上にハンバーグがドンとのっている。スパゲティにはハム、玉ねぎ、マッシュルーム、グリーンピースがたくさん。麺にはもちろんコシは無い(それが昭和だからね)。ハンバーグには上から粉チーズと青海苔が振られていた。肉がしっかり味わえる硬さがあり、ソースはクラシックなデミグラスソースがたっぷり。旨い。下のスパゲティにこのデミソースが混ざったりもして、それがまたイイ。あっという間に完食。次はこの旨いデミソースがかかっているというオムライスか、ビーフシチューを食べてみたいなァ。(勘定は¥800)

この後の記事はこちら (2)(3)(4)(5

 


 

↓ 店と同じ銀座通りに建つ「滋賀銀行彦根支店(旧・第百三十三国立銀行本店)」(大正14年・1925・建造)。大震災直後の建築なのでがっしりと質実剛健といった感じ。

 

 

↓ 交差点角に立つ印象的な建物は「滋賀中央信用金庫銀座支店(旧・明治銀行彦根支店)」(大正7年・1918・建造)。教会かしらんと思うような縦長の窓と屋根がお洒落。中を見てみたいナ。登録有形文化財に指定されている。

 

↓ 本町に建つ「俳遊館(旧・彦根信用組合本店)」(大正13年・1924・建造)。現在は俳句にまつわる展示などがされて利用されている。

 

↓ 建物の裏にまわると隣接していた建物の跡だろうか、なんだか面白い壁面が出現。その奥パステルブルーに塗られた部分は下見板張りだ。どうしてこの面だけ?

 

 


 

 

グリルフレーバー (銀座本店)

滋賀県彦根市銀座町4-19

 

( 滋賀 しが 彦根 ひこね グリルフレーバー パブフレーバー グリル 彦根商工会議所店 洋食 喫茶 スパゲッティー 彦根銀座商店街 近代建築 銀行建築 関東大震災 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帆船 @滋賀県彦根市

2017年07月19日 | 滋賀県

長浜から彦根まで足を延ばす。風情ある城下町と、所々に残る近代建築を愛でた後、冷たいものでもと寄ったのは、彦根駅の西側にある喫茶店「帆船」。他にコーヒー・チェーン店でも、ファミレスでも、コンビニでも沢山あるのだが、相変わらずそういう所には足が向かない(笑)。見るからに昭和の喫茶店という風情の店に入ると、シャンデリアがぶら下がっている思った通りの落ち着いた内装。BGMは昭和歌謡。ビニール張りのソファ席に腰かけてメニューを眺め、女将さんに「ミックスジュース」をお願いする。

しばらくして脚付きのグラスで「ミックスジュース」が登場。フワッとしてバナナの味が主体のもの。何も口に入れずに色んな所を周っていたので、甘くて冷たいジュースでほっと一息。飲みながら店を見回すとカウンターの奥には帆船の模型やオブジェが飾ってある。ちゃんと業務用コーヒーミルが置いてあり、コーヒー豆のサンプルが飾ってあるのが頼もしい。コーヒーはしっかり豆で指定出来るようだ。こちらは食事のメニューも結構揃っていて「ひことろ丼」という新興のご当地名物を推しているようだ。そういうものにはあまり興味が湧かないが、壁に写真があった「カツカレー」が旨そうだったなァ。(勘定は¥420)

 


 

↓ 「旧・本町郵便局」(大正13年・1924・建造)。現行の郵便局の隣に残る重厚感ある建物。軒下の意匠や木製玄関扉のデザインがかっこいい。現在は個人住宅だそう。

 

 

↓ 「日本基督教団・彦根教会」(昭和35年・1960・建造)。古い建物ではないが、あのヴォーリズ建築事務所の設計なのだとか。残念ながら玄関扉の上にあった逆読みの看板は外されている。

 

↓ 「彦根地方気象台」(昭和7年・1932・建造)。6年程前に改修工事を受け、タイル壁なども建造当時のように復元したのだそう。アーチ窓が面白い。開いていれば中も見られるようだ。

 

↓ 「瀬戸製茶(旧・第百三十三銀行彦根西支店)」(大正13年・1924・建造)。昭和34年に建物と、銀行を新設する土地を交換したのだとか。

↓ 「須美壽記念禮拝堂(スミス記念堂)」(昭和6年・1931・建造、解体後再築)。英語教師のスミス氏が両親と日米交流を記念して宮大工と建てた和風礼拝堂。面白い。

 

 


 

コーヒー専門店 帆船

滋賀県彦根市京町3-2-18

 

( 滋賀 しが 彦根 ひこね はんせん 喫茶店 喫茶 珈琲専門店 コーヒー ランチ モーニング 彦根丼 ひこね丼 近代建築 スミス礼拝堂 スミス会議 近代化遺産 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶しん @滋賀県長浜市

2017年07月05日 | 滋賀県

滋賀県長浜市を散策中。昼食を求めて訪れたのは「茶しん」。こちら店名の通り創業明治のお茶を扱う商店。その店舗は道を挟んだ向こうにある「茶真商店銘茶部」。どういう経緯があったのかは知らないが、この駅前本店では、食堂と甘味を商っている。しかもその食堂はあの「ホワイト餃子」の技術連鎖店にもなっていて行列の絶えない人気店。この日も昼営業開始前には付近に到着していたので、古い建物を探してウロウロ歩いていて戻ったら何と30人近くの行列…。一瞬止めようかと思ったが一応開店まで10分程待ってみた。開店して行列が吸い込まれていったが、ギリギリ中に入ることが出来た。大きなビルなので店も大きいかと思いきや、飲食スペースは意外なほど狭く、テーブルは7つ、全部でちょうど30席程しかないようだ。

他の客はホワイト餃子を注文する客が多かったようだが、自分の目当ては「イタリアン焼そば」。60年も前からある名物メニューだそう。何となく想像出来るような、出来ないような感じで試してみたくて仕方がなかった。こちら、先にレジで会計を済ますやり方なので、勘定してもらってからテーブル席に1人座る。相席でも構わないけれど、そうはさせないようなので混んでいるのに心苦しい。すると周りの客よりもずっと早く「イタリアン焼そば」が運ばれた。きっと周りは餃子の客ばかりだったんだろう。

平皿に盛られた焼きそばは、上からミートソースがかかっていて、その上に青海苔と生姜のみじん切りが散らされている。麺量は少なめ、ストレートの麺でやや硬めの食感。社長自らが作る自家製麺だそうだ(ホントかな)。キャベツやもやしが入っていて、それ自体は(たぶん)ウスターソースで味付けがしてある。上にのったどろっとした粘度のあるソースは酸味が少なく色も味もトマトっぽくはないもの。つまりソース焼そばの上にミートソースがのっている感じ。面白いなァ。混ざると何とも不思議な味わいになる。量は少ないのであっという間に完食。大盛でもよかったかナ。(勘定は¥500程)

 


 

↓ 古い建物かどうかは知らないが道を挟んだ所に建つ「TS館」(建築詳細不明)。以前は「戸田歯科医院」という歯医者だったようだ。綺麗に再生されている。

↓ 市街地から離れ駅前の道を東に向かってずっと走るとある「近江ベルベット(株)事務所、ボイラー棟」(事務所:昭和4年・1929、ボイラー棟:大正10年・1921・建造)

 

 


 

茶しん 駅前本店

滋賀県長浜市元浜町5-3

 

( 滋賀 しが 長浜 ながはま ちゃしん 茶真商店 やきそば イタリアン焼きそば ホワイトギョーザ ホワギョウ 暫 しばらく 今川焼 中華そば 長浜ラーメン 近代建築 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

泡子堂 @滋賀県米原市

2017年06月16日 | 滋賀県

馴らし運転が続くバイクで岐阜県関ヶ原町まで走る。天気も良く、早朝から家を出たこともあって道路もスイスイと走れ、興がのって滋賀県の中山道・醒井宿(さめがいしゅく)まで足を延ばしてみた。この辺りに来るのは初めて。古い建物を観るのが好きになってから、少々時間がかかってもバイパスを避け、旧道(旧街道沿い)を走るのが定番になっている。バイクを停めて付近を散策。街道に沿って名水「居醒の清水(いさめのしみず)」が流れていてとても風情がある。その途中のぼりを発見し、路地に入ったところにある「泡子堂」へ。幟には「手作り・六方焼」と書かれていた。

店は昭和の菓子屋のまま。客が自分で開けるタイプのガラスケース(分かるかな?)が健在で、その上に置いてある盆の上に目当ての「六方焼」が並んでいた。さっそく店番の老齢のお母さんに包んでもらう。六角形なのかなと思っていたが、厚みのある正方形に近い長方形で、皮の六面がしっかり焼かれているのでこの名が付いているようだ。中にふかふかの白餡が入っている。表面にはゴマ粒が少々。口当たりも軽く、やさしい味で旨かった。すべてひとつひとつ手焼きされているのだそうだ。隣に置いてあった「きんつば」もおいしそうだったナ(勘定は¥120/個)

 


 

↓ 関ヶ原の駅近くにある「関ヶ原醸造(株)」(建築詳細不明)。看板は錆びて読みづらいが、”宮内庁御用”の「関ヶ原たまり」という溜り醤油を作っている。

 

 

↓ 関ヶ原駅前の通りにあった名も無き理容院(建築詳細不明)。木枠のガラス扉、豆タイルの装飾など、まさに理容院といった感じ。

↓ 関ヶ原の鍾乳洞入口の手前には戦中の弾薬庫群「関ヶ原火薬庫(旧・名古屋陸軍兵器補給廠関ヶ原分廠)」(大正3年・1919・建造)が残っている。横には「立哨台」もあった(離れた場所も含めて3基確認)。施設が施設だけに往時は昼夜を問わず歩哨が立っていたらしい。

 

↓ 鍾乳洞に一番近い火薬庫だけ照明や説明がしてあったが、他はほとんど放置状態に見える。これでも以前より綺麗になったらしい(前は倉庫として使われていたそう)。

 

 

 

 


 

泡子堂

滋賀県米原市醒井602

 

( 滋賀 しが 米原 まいばら 醒ヶ井 さめがい あわこどう 醒ヶ井宿 中仙道 近代建築 近代化遺産 せきがはら 関が原 ヤマセたまり醤油 溜醤油 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする