<新刊情報>
書名:日本人はどこから来たのか?
著者:海部陽介
発行:文藝春秋
約10万年前にアフリカを出たホモ・サピエンス。彼らはどうやって日本へやって来たのか? その道のりについて欧米学界にはある「定説」が存在する。しかし、著者はそれに違和感を持っていた。著者が10年に及ぶ研究の末に積み上げた新説とは。4万8000年前、アフリカを出た私たちの祖先は、ヒマラヤ山脈をはさんで南北に別れて拡散。1万年後、東アジアで再会する。そして私たちの遙かなる祖先は、古日本列島に、3つのルートから進出した。3万8000年前の航海術の証拠と実験、世界各地の遺跡の年代調査比較、DNA分析、石器の比較研究。国立科学博物館、気鋭の人類学者の重層的な調査によって浮かび上がってきた、日本にいたる人類の「グレート・ジャーニー」、その新たなる仮説がここに。