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●科学技術ニュース●日東電工、初のCO2ゼロエミッション工場を竣工し太陽光発電による余剰電力の水素変換と水素ボイラーを導入した生産開始

2024-08-15 09:34:40 |    ★水素ニュース★
 日東電工(Nitto)は、自家再生エネルギーを最大利用した、Nittoグループ初となるCO2排出量ゼロを達成する工場を東北事業所(宮城県大崎市)に竣工し、2024年度下期より生産稼働を開始する。

 太陽光発電による余剰電力を使用したグリーン水素の製造・蓄エネや、液化水素から水素ガスを製造し、水素燃料100%のボイラーで蒸気を生成する国内初のシステム構築を通じて、Nittoグループ全体でのCO2排出量実質ゼロの実現を目指す。

 2025年度以降、水素ボイラー増設により、東北事業所全体の蒸気を水素ボイラーだけで賄えるように拡張し、東北事業所全体における脱炭素化を図る。

 来たるグリーン水素の社会実装に備えて水素運用技術と蓄エネ技術を確立し、バリューチェーン全体のCO2排出削減(Scope3:Scope1,2以外の間接排出)に向けた取り組みを加速させる。

 Nittoグループは、ESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の中心に置き、社会課題の解決と経済価値の創造の両立を目指している。

 地球温暖化を中心とした気候変動は、人類共通の課題であり、豊かな地球を次世代へ承継していくためにも、解決していく必要がある。

 東北事業所の新工場は、化石燃料を使用しないCO2ゼロエミッション工場としてNittoグループの脱炭素を先導して生産稼働を開始する。

 具体的には、既設のソーラーパネルを1,500KWに倍増し、休日に発電した余剰電力を利用してグリーン水素を製造し水素タンクに貯蔵することが可能になる。

 また従来の化石燃料を用いた蒸気ボイラーに代わり、水素ガスを燃料とした蒸気ボイラーを導入した。大量の液化水素を使用して水素ガスを製造し、蒸気ボイラーを稼働させる本取り組みは国内初の取り組みとなる。<日東電工>
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