<新刊情報>
書名:生物の発光と化学発光
編者:日本化学会
著者:松本正勝
発行:共立出版(化学の要点シリーズ )
同書は、基礎があっての応用という考えから、生物の発光と化学発光がどのような仕組みで起こるのかについて学ぶことを主眼としている。まず導入として、私たちの身の周りの光と‘光と分子の関係’を中心に知識を共有し、日ごろ何げなく目にする発光という現象について概観する(第1~3章)。第4章ではどのような生物が発光するのか、発光のもととなる物質は何か、それらがどのように反応して発光するのかについて話す。第5章では古くから知られているいくつかの化学発光をとりあげる。第6章ではジオキセタンの化学について話す。ジオキセタンは生物発光の研究から誕生した化学発光基質で、化学的にきっちりと調べることが可能なただ1つの生物発光や化学発光の高エネルギー中間体である。それぞれの章では応用研究についてもふれ、締めくくりでは生物発光や化学発光の研究の展望について記す。