“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Xテック 2020」(アクセンチュア編/日本経済新聞出版社)

2020-01-15 09:40:54 |    企業経営

 

<新刊情報>

 

書名:Xテック 2020

編者:アクセンチュア

発行:日本経済新聞出版社

 デジタル化によって、既存の業種・業界の垣根が崩れ、ビジネス構造が大きく変わっている。物流、小売り、金融、人事マネジメント、農業、スポーツ……。同書は「12のテーマ」について「○○テック」が変える未来を展望する。どのように変化するのか、なぜ求められているのか。キーテクノロジーは何か。先端企業は何がすごいのか。いま、最も知りたい情報について、アクセンチュアのコンサルタントがわかりやすく、ビジュアルに解説する。

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●科学技術ニュース●理研、神経幹細胞の再生能を発見

2020-01-15 09:40:28 |    生物・医学

 理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター 非対称細胞分裂研究チームの松崎文雄チームリーダー(京都大学大学院 生命科学研究科 教授)、藤田生水研究員、下向敦範専門職研究員らの研究チームは、哺乳類の脳が作られる際に神経幹細胞が柔軟に「形」を再生する仕組みを発見した。

 同研究成果は、脳が形作られる基本的な仕組みや、その形成不全に伴う脳疾患の原因解明に貢献すると期待できる。

 脳の神経細胞(ニューロン)やグリア細胞を生み出す神経幹細胞は、非常に細長い柱状の細胞であり、発生途中の脳組織は、この柱が無数にひしめき合って構成されている。

 今回、同研究チームは多光子顕微鏡などを用いて、マウス胎仔の脳組織に存在する神経幹細胞の形状変化を鮮明に捉えることに成功し、神経幹細胞が柱状の形態を柔軟に再形成することを明らかにした。

 この再生能により、脳発生初期に神経幹細胞が細胞分裂するとき柱状構造が分断されたとしても、脳組織の細胞配置が保たれる。脳発生後期になるとこの性質は失われ、柱状構造が分断された神経幹細胞が次第に蓄積していき、脳組織の中には別の神経幹細胞層が出現することも分かった。

 この新たな幹細胞層の出現は、特にヒトのように大きくしわのある脳が形作られる際に見られる特徴であることが分かっており、今回の発見はその裏に潜む細胞の振る舞いを明らかにしたといえる。(「理化学研究所」ウェブサイトより)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「パーフェクトExcel VBA」(高橋宣成著/技術評論社)

2020-01-15 09:40:06 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:パーフェクトExcel VBA

著者:高橋宣成

発行:技術評論社(パーフェクトシリーズ) 

 VBAは、表計算ソフトExcelがインストールされていれば、開発環境の準備といった技術的なハードルも低く、気軽に使用できるプログラミング言語。ITエンジニアだけでなく、すべてのビジネスマンに門戸を開き、その仕事の価値を高めるチャンスを提供している、希少なプログラム言語の一つ。そして一般的にはプログラミング初心者向けの「やさしい言語」と考えられているが、本当にそうなのか?ある程度学習と実践を重ね、いくつかのマクロを本格的に活用し始めた頃から「VBAならではの問題」に悩まされるようになる。「VBAならではの問題」とは、①理解があやふやなのに動いてしまっているため、エラーや仕様変更が発生したときの対応に大変な労力がかかる②同じ目的に対して、それを実現するための書き方がいくつも存在していて混乱する③たくさんの「自己流」が存在していて、他のVBAユーザーとの協力体制を築きづらい④クラスやオブジェクトモジュールなどの概念について学ぶ機会がないため、他の方法で実現してしまっている。こうした問題を解決するために、同書では、VBAというプログラミング言語を再学習することを提案している。

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