“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「天気予報はどのようにつくられるのか」(古川武彦著/ベレ出版)

2020-01-17 09:36:11 |    宇宙・地球

 

<新刊情報>

 

書名:天気予報はどのようにつくられるのか 

著者:古川武彦

発行:ベレ出版

 私たちの暮らしは、天気の影響を大きく受ける。この先の予定を考える際に、天気予報を必ずチェックする方は多いと思う。また、相次ぐ気象災害や、遠い将来の話ではない地球温暖化も、生命や暮らしに直結する気になるテーマ。生きていくうえで必要不可欠な存在である天気予報。天気予報はどのようなプロセスを経て、私たちのもとに届くのか? 気象学や物理学の基礎から、観測や予測技術のことまで、気象庁で活躍した著者が「天気予報のいま」を紹介。

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●科学技術ニュース●広島大学など、塗布型有機薄膜太陽電池の高効率化技術の開発に成功

2020-01-17 09:35:12 |    化学

 広島大学の尾坂 格教授、斎藤慎彦助教、大阪大学の家 裕隆教授、京都大学の大北英生教授、千葉大学の吉田弘幸教授、高輝度光科学研究センターの小金澤智之研究員らの共同研究チームは、フッ素原子を有する独自の半導体ポリマーを開発した。

 この半導体ポリマーを塗布して作製した有機薄膜太陽電池(OPV)は出力電圧が高まり、エネルギー変換効率(太陽光エネルギーを電力に変換する効率)が向上することを発見した。

 また、半導体ポリマーの化学構造におけるフッ素原子の位置が、半導体ポリマーの性質やOPVの特性にどのように影響を与えるかを解明した。

 今回、同共同研究チームは、広島大学の研究グループが以前に開発した半導体ポリマーに、大阪大学の研究グループが開発したフッ素導入技術を応用することで、これまで不可能だった位置にフッ素が導入された新しい半導体ポリマーを開発することに成功した。

 これにより、半導体ポリマーの分子軌道エネルギーの準位を、OPVに応用する上でより理想的な準位に制御することができ、変換効率を向上させることに成功した。

 さらに、フッ素原子を導入する位置によって、半導体ポリマーの分子配向が大きく異なり、電荷輸送や電荷再結合に影響を及ぼすことも明らかとなった。

 同研究で得た新しい知見を基に半導体ポリマーを改良することで、さらなるエネルギー変換効率の向上が見込める。(「科学技術振興機構(JST)」ウェブサイトより)

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「これからの微分積分」(新井仁之著/日本評論社)

2020-01-17 09:34:48 |    数学

 

<新刊情報>

 

書名:これからの微分積分 
 
著者:新井仁之

発行:日本評論社

 高校の微積分からの接続と大学1年の線形代数に配慮し、学生からの質問や教科書には書きにくいコメントも随所に入った丁寧なテキスト。機械学習への応用も収録。 

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