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掃除機

 学生のころ、学校の掃除をするのは大嫌いだった。何とかサボって楽しようとばかり考えていた。何で掃除なんか毎日しなけりゃいけないのか分からなかった。早く帰らせてくれよ、と碌に協力もしないで文句ばっかり言っていたような気がする。
 しかし「天網恢恢疎にして漏らさず」だ。若い頃にずるいことばかりしていると必ず後年そのしっぺ返しを食らうようにできている。今では、私は毎日毎日、塾の教室の掃除を自分で行っている。他にやってくれる者がいないから仕方ない。もう20年以上、来る日も来る日も掃除機をかけている。それだけに掃除機の扱いについてはなかなかの腕前だ。妻よりもよっぽどきれいに掃除機をかけられると自負している。



これが現在愛用している掃除機だ。日立製の業務用の掃除機で土間の掃除もできるそうだが、室内にしか使っていない。吸引力も強くて、見かけほど重くもない。使い勝手はなかなかのものだ。もう5年くらい使っているが、これにたどり着くまでは家庭用のクリーナーを何台も買い換えた。私が力任せにガンガン床や壁にぶつけるからだろうが、黒板のチョークのかすを吸い込ませることもよくないのかもしれない。本当にすぐにだめになってしまい、定期的に新品を買わねばならなかった。費用もかさんで頭痛の種だったが、電気店にこの掃除機を紹介されてからは壊れる心配がほとんどなくなった。力任せに取り扱っても、どんなごみを吸わせても、私の期待通りの働きをしてくれる。心強い相棒だ。
 しかし、こんな素晴らしい掃除機でも、1つだけ難点がある。それは吸ったゴミが通っていくチューブが妙にちぎれやすい。らせん状に巻かれたチューブに時々亀裂が入る。こうなると空気が漏れてしまい、どうしようもなくなってしまうので、そこを切り取ってセットし直さなくてはいけない。自力でできる作業であるから、お金はかからないが、結構面倒で時間がかかる。一昨日それが久しぶりに起こった。
 2cmくらいの亀裂があるのを見つけたのが遅かったため、授業開始の時間までに直すことができず、急遽家の掃除機(同じものを使っている)を借りてきて、教室の掃除は終えることができた。しかし、2日も借りたら妻に文句を言われるに決まっているから、面倒だが、昨日チューブを直してみた。が、やっぱりすぐにできない。接続部に食い込んだチューブを金具で引っ張り出しているうちにチューブがグニャグニャになってしまった。途中で投げたしたくなるほどだったが、そうも行かずに我慢して何とかセットした。どうにもこういう細かい作業は苦手だ。途中でいつも腹が立ってくる・・・


 それにしてもこんなことを繰り返しているから、買った当初と比べるとずいぶんチューブが短くなった。このままいったらチューブなんてものがなくなってしまう。いや、私のような荒っぽい使い方を続けていたら、モーターが焼き付いてしまうほうが早いか・・・。いづれにしても、道具をもっと丁寧に扱えと言うサインなんだろうな。
 
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