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08 紅白ライブ

 いよいよ2009年がやって来る。果たしてどしゃ降りの一年になるか、いささかの光明が見えるかは、来年になってみなきゃ分からない。しかし、その前に2008年にきちんとサヨナラをしておかねばならない。お世話になった年に心を込めて別れを告げ、新たな気持ちで新年を迎えるのが物の道理ってもんだ。そのためにはやはり紅白歌合戦だ。
「紅白歌合戦をライブ観戦しながら今年一年の垢を落とそう!」
そんな主旨で今年も会場を用意した。縁あってこのブログに集った方々が一言なりともコメントを残してくだされば幸甚である。
 以下に出演順に歌手と曲目を写しておく。
 なお、私が注目する曲は赤字で示した。


(1)浜崎あゆみ (10) 「Mirrorcle World」
(2)布施明 (24) 「君は薔薇より美しい」
(3)GIRL NEXT DOOR  (初) 「偶然の確率」
(4)美川憲一 (25) 「さそり座の女2008」
(5)伍代夏子 (15) 「京都二年坂」
(6)北山たけし (4) 「希望の詩」
(7)藤岡藤巻と大橋のぞみ (初) 「崖の上のポニョ」
(8)東方神起 (初) 「Purple Line~どうして君を好きになってしまったんだろう?」
(9)水森かおり (6) 「輪島朝市」
(10)Aqua Timez (2) 「虹」
(11)木山裕策 (初) 「home」
(12)秋元順子 (初) 「愛のままで…」
(13)キマグレン(初) 「LIFE 」
(14)いきものがかり (初) 「SAKURA」 
(15)前川清 (18) 「東京砂漠」
(16)川中美幸 (21) 「二輪草」

※ <企画>宮沢和史inガンガ・ズンバ&ザ・ブーム
島唄~ブラジル移民100周年 紅白スペシャル・バージョン

(17)藤あや子 (16) 「紅い糸」
(18)WaT (4) 「36℃」
(19)中村美律子 (13) 「河内おとこ節」
(20)ポルノグラフィティ (7) 「ギフト」
(21)大塚愛 (5) 「愛」
(22)平井堅 (6) 「いつか離れる日が来ても」
(23)坂本冬美 (20) 「風に立つ」
(24)秋川雅史 (3) 「千の風になって」

※ <企画>【SAVE THE FUTURE】エンヤ
オリノコ・フロウ~ありふれた奇跡

(25)Perfume (初) 「ポリリズム」
(26) ジェロ (初) 「海雪」
(27)SPEED (4) 「White Love(Re Track)」
(28)TOKIO (15) 「雨傘」
(29)青山テルマ feat.SoulJa (初) 「そばにいるね」
(30)水谷豊 (初) 「カリフォルニア・コネクション」
(31)絢香 (3) 「おかえり」
(32)徳永英明 (3) 「レイニーブルー」
(33)倖田來未 (4) 「TABOO」
(34)五木ひろし (38) 「凍て鶴」
(35)アンジェラ・アキ (3) 「手紙~拝啓 十五の君へ~ 」
(36)森山直太朗 (3) 「生きてることが辛いなら」
(37)aiko (7) 「KissHug」
(38)羞恥心 with Pabo (初) 「羞恥心~陽は、また昇る 紅白スペシャル」
(39)コブクロ (4) 「時の足音」
(40)平原綾香 (5) 「ノクターン」
(41)EXILE (4) 「Ti Amo」
(42)小林幸子 (30) 「楼蘭」
(43)北島三郎 (45) 「北の漁場」
(44)一青窈 (5) 「はじめて」 
(45)中島美嘉 (7) 「ORION」
(46)Mr.Children (初) 「GIFT」
(47)石川さゆり (31) 「天城越え」
(48)SMAP (16) 「この瞬間、きっと夢じゃない 紅白SP」
(49)天童よしみ (13) 「道頓堀人情」
(50)森進一 (41) 「おふくろさん」
(51)和田アキ子 (32) 「夢」
(52)氷川きよし (9) 「きよしのズンドコ節」



 


あゆ、けがに負けずにがんばれ!!
美川と前川と石川さゆりの十八番はやっぱり聞きたい。
いきものがかりとPerfume、青山テルマは本当に楽しみ。
エンヤはしみじみ聞きたいなあ。。


 



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08 私の十大ニュース

 自分の中では恒例となった「私の十大ニュース」を今年も選んでみようと思う。このブログの記事を振り返りながら、2008年が私にとってどんな年であったかを再確認しておくのも2009年を迎えるに当たって有意義なことだろう。

第10位 「松井の選択」
 今シーズンの松井は大きな選択を3つしたと思う。1つは結婚。生涯の伴侶を得たことことで大活躍を期待したが左ひざ痛に苦しめられ、長期離脱を余儀なくさせられた。そこで松井が取った第2の選択は、すぐに手術をするのではなく、試合に出続けることだった。私は早く手術するべきだと思っていたので残念だった。そしてもう1つの選択はWBC出場辞退・・。今となっては来シーズンに期待するのみである。頑張れ、松井!!

第9位 「京都へ行ったこと」
 3年ぶりに開かれた大学時代のサークル「野草を食べる会」の同窓会に出席するために京都を訪れた。ちょうど大文字の送り火だったため、初めて見物できるものと期待していたが、ひどく酔っ払ってしまって大きなチャンスを逃してしまった。まあ、いつもの醜態ではあるが、翌日には、大学構内に入り込んでしばらく懐かしい思い出に一人耽ることができたので、自分としては充実した小旅行だった。

第8位 「三輪自転車」
 妻が三輪自転車を買って、ちょっとした買い物には自転車で出かけるようになった。私も娘の古い自転車に乗って、サイクリングめいたことをしたのは春の日の楽しい思い出だ。ただ、寒くなってきたらほとんど乗らなくなってしまい、サドルに埃がかぶってしまったのは寂しい。暖かくなったら、またサイクリングに出かけてみたいものだ。

第7位 「ブログの継続」
 このブログを始めて4度目の年末である。また1年間毎日飽きもせず駄文を書き綴ってきた。ブログが私の心に占める割合は以前と比べれば小さくなったとは思うが、それでも心にたまる塵芥を吐き出す場所として私にはなくてはならないものだ。記事にするために本を読んだり、映画を見たりする時間が以前よりもずっと多くなったのは、何よりも喜ばしいことだ。敢えてやめる必要もないから、まだしばらくはこのまま続けていこうと思っている。

第6位 「息子の成人」
 長男が20歳になった。東京で大学生活を始めてもう2年になろうとしている。学校とサークルとバイト、この3つの中で毎日忙しそうにしているようだ。先日ちょっとした用事で電話したときに、「東京は疲れるから・・」と弱音とも思える言葉を聞いて、少しばかりドキッとした。が、疲れるほど色んなことに励んでいるんだろうな、と前向きに解釈することにした。サックスは上達しただろうか、聞かせてもらわくっちゃ・・。

第5位 「娘の大学卒業・大学院入学」
 娘が卒業式に、はかま姿の写真を添付したメールを送ってきてくれた。親の欲目かもしれないが、その写真は本当に可愛かった。できれば京都まで行って式に参列したかったが、日程的にどうしても無理で泣く泣く断念した。今は就職活動で忙しい毎日を送っているようだ。なかなか上手くいかず、落ち込むことも多いようだが、就職したことのない私では有効なアドバイスなどできない。歯がゆい気もするが、見守っていくしかないだろう。

第4位 「ガソリン価格の乱高下」
 今年一番腹が立ったのは、なんと言ってもガソリン価格の高騰だ。それまでガソリンの単価などあまり気にしたことのなかった私が、どんどん跳ね上がるガソリン価格には腹が煮えくりかえった。と同時に少しでも安いガソリンを求めて、セルフスタンドに通うようになった。その後アメリカの金融バブルがはじけて一気に半値近くまで下がったのだから、いったいあの高値は何だったのだろう。あのバカ高いガソリンに払ったお金を返して欲しい!!

第3位 「20年祭」
 母が亡くなって20年が過ぎた。亡くなった日のことを昨日のように思い出せる・・、などと言うのはいささか大袈裟だが、それに近い感覚は今でも持っている。もう20年も会っていないのか・・、と思いもするが、この先も2度と会うことはできないのだから、死とは実に酷薄なものだ。とは言え、母が亡くなった後に増えた妹の家族、弟の家族と共に母の20年祭を粛然と営むことができたのはよかった。その席で酩酊した父が一人カラオケに興じたのも、母へのいい供養になったと思う。

第2位 「歯医者」
 20年祭の一週間ほど前から痛み始めた虫歯に必死で耐えていたものの、もうこれ以上は我慢できないと観念して、実に20年以上ぶりに歯医者に通った。狭い椅子にじっと座っていることが大の苦手の私にとって、まさにぎりぎりの決断だった。何とか乗り越えて、一応の形が整ったところで、夏期講習となってしまったのでやむなく中断となった。しかし、緊張の糸が途切れてしまった私は、夏休みが終わっても今日まで復帰できないでいる。暖かくなったら必ず通おう、とは思っているが、果たしてどうなることやら。

第1位 「50歳になった」
 病気もせず、事故にも遭わず、ご飯を食べて生きていれば、誰だって50歳になれるものだが、まさかこの私が50歳になったなんて今でもイマイチピンとこない。とは言え、半世紀も生きてきた体は正直で、かつてのような体内に精気が横溢しているなどと感じることはなくなってしまった。だが、まだまだ老け込むわけにはいかない。塾長としての自負を心に持ち続け、健康にも留意しながら、私を頼りにしてくれる生徒たちの期待に応えていかねばならない。

 なんにしても大病もせず、毎日しっかり生きてこれたのが最大の喜びだ。来年の「十大ニュース」が明るい話題ばかりになるよう、もっともっと頑張ろう!!
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門松(4)

 父が毎年塾舎の入り口に作る門松の写真をこのブログに載せるのも今年で4回目となる。父が元気に年の暮れを迎えたことを寿ぐ意味合いもあって、年末には必ず載せることに決めている。今年も例年のごとく、23日ごろから竹を組み始めた。


 太くて立派な竹だ。こんな竹を山から運び出すだけでも大変だろうに、75歳を過ぎてもまだまだ体力・気力は十分ということなのだろう。有難いことだ。
 毎年見事な切り口を見せている竹だが、いったいどうやって切っているのか不思議に思っていた。父が作業を始める頃は冬期講習で私が忙しいので、どうやっているのか見ることができないでいたが、今年はたまたま用があって父の作業所に行くことがあったので、その秘密が分かった。万力で締めて固定した竹をのこぎりで切っていたのだ。なんでも、今まで使っていたのこぎりの切れ味が悪くなったらしく、一本新しいものを買ってきたそうで、切れ味は抜群なのだそうだ。そう言えば、いつもより切り口が長い気がするのは、そのせいなのかもしれない・・。

  

 この後毎日少しずつ手が加えられていった。松が植えられ、葉牡丹が添えられ、南天、さらには梅と笹が生けられて完成。それが27日のこと。

 ⇒  ⇒ 


 ⇒  ⇒ 

 そして28日にになって、「これでおしまい、もう構いたくない!」と宣言した完成品がこちら。

 

 いつもより竹の高さが少し低い気もするがその分太さが目立って重厚な佇ずまいを見せている、と言ったらあまりに身贔屓だろうか・・。
  
 これで新年を迎える準備はできた。だが、年内は30日までフルに塾、気を抜かず、最後まで頑張らねば!!


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宝くじ

 ヤンキースの金満ぶりには驚かされる。アメリカは金融危機から大不況の真っ只中にいるんじゃないの?ビッグ3に公的資金を注ぎ込まなければ自動車産業が成り立たなくなるんじゃないの?もう訳が分からなくなってくる。
 マーク・テシェイラ内野手と8年総額1億8000万ドル(約162億円)、C・Cサバシア投手と7年1億6100万ドル(約144億円)、バーネット投手とは5年総額8250万ドル(約74億2500万円)で契約、なんとこの3人の合計金額は4億2350万ドル(約381億1500万円)に及ぶと言う。まさに天文学的な金額だ。いくら今季ポストシーズン進出を逃したとは言え、このなりふりかまわぬ金に物を言わせる姿勢は、いくらなんでも時勢に逆行していると思わざるを得ない。果たしてこれだけの投資をしてそれに見合う結果や収入が見込めるかと言えば、はなはだあやしい気もする。来シーズンからお目見えする新球場で是非ともワールドシリーズを戦って欲しいという思いは伝わってくるものの、なんだかなあ・・とどうしたって思ってしまう。
 などと言っても、私など所詮は松井ファンであるが故のヤンキースファンであるから、松井がチームを去ってしまえば、ヤンキースのことなどどうでもよくなるだろう。まあ、松井がこのチームに所属している間に悲願のワールドチャンピオンになれるのなら、いくらお金を使ってくれても一向に構わないとは思うが、それでもやっぱりなあ・・。
 
 お金で優勝が買えないのは、お金で幸せを買えないのと同じだ、などと嘯いてみたい気もするが、この年の暮れ、何かと物入りであるから、やはりお金はいくらあってもいい。唸るほど沢山はいらないにしても、両手で抱えきれないくらいは欲しい。などと欲の深いことを思いながら買ったのが年末ジャンボ宝くじ。一等前後賞合わせると3億円当たる。ヤンキースが契約した選手の年俸の何分の一でしかないのは癪に障るが、私にはものすごい大金だ。うまく当たってくれればいいが、と連番で10枚買ってみた。さすがにそれ以上は買う気にはなれなかった。どっちみち当たるなんてことはないのだから、ただのお遊びに3000円以上注ぎ込む気にはなれないから・・。


 じゃあ、当たったらどうする?
 まずは GT-R を一台買う。これで1000万。後はどうしよう。こういうあぶく銭は持っていても周りとの軋轢の種になるだけだから、できる限りぱ~~っと使い切ってしまわねばならない。これと言って欲しい物は他に思い当たらないから、以前考えたように来年一年間仕事を休んで、アメリカに渡り、ヤンキースの試合を全て現地で見るのもいいかもしれない。これにいくらくらいかかるのか見当もつかないが、半年で2000万くらいあればいいのだろうか?でも、塾を私の趣味で半年も休んでしまえば、今までいた生徒の大半は戻ってこないだろうから、自動的に廃業になってしまうだろう。とすれば、収入源がなくなってしまうわけだから、残りのお金で残りの人生を賄っていかねばならなくなる。あと20年も生きれば御の字だから(多分10年くらいが関の山かな・・)、年に1000万使うとして、これで2億円。まだ残っているなあ・・。でも、それくらいは子供たちに残しておくのが親の務めのようにも思うから、遺産として貯金しておくべきだよな、やっぱり・・。
 なんだかつましい計画にしかならなかったが、残念ながら私ではこれくらいの小さな夢しかもてない。先日バスに乗りながら聞いていたラジオであるパーソナリティーが、「私は宝くじを買ったことがない。3億円当てようとするくらいなら、3億円自分の手で稼ぐ方法を考えたほうが楽しいと思うから・・」などと言っていたが、それは己の才能に自信のある者の言であって、私のように商才のない者では、大金獲得など宝くじに頼るしかない。
 
 実際には3億円などと贅沢言わずに100万円でも十分ウェルカムだから、
「神様お願いします!!」
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火事だぁ!!

 昨日(金曜日)午後、小学生に授業をしていたら、2時半過ぎに消防車のサイレンの音が聞こえてきた。「暮れの忙しい時に火事か・・」と一人嘆いていたら、地域の消防団が団員に召集をかけるための「ウオーーン」というサイレン音が鳴り響いた。「これが鳴ったら弁慶がワオーンと吠えるぞ」と私が言うと、案の定すぐに弁慶が咆哮を始めた。生徒たちはくすくす笑っていたが、突然一人の女の子が「煙!」と小さな声で叫んだ。「何?」と言ってその子の視線の先を見たら、窓の外に黒い煙がもうもうとわき起こっていた!。


 「おおおおおお!!火事だ!!」
工場の建物の向こうに、黒煙が立ち上っている。時折火柱が立ち、燃え盛っているようだ。
 「えっ?あの方向はガソリンスタンドか?」
もし本当にガソリンスタンドが燃えているなら、爆発したりしないだろうか・・、どうしよう・・?とは言え、ここで私がおろおろしていても仕方ない、状況が分かるまでは授業を続けるしかない。そう度胸を決めて3時までの残りの時間はしっかり授業をした(つもり・・)。
 授業を終え、外に出ると煙が空一面に広がっていた。これは大きな火事だ。近くを歩いていた近所の人に「どこ?」と聞いたら、「ふとん屋さん」と教えてくれた。ふとん屋さんなら、塾からは150mほど離れているスタンドとは国道を挟んだ真向かいにある。スタンドに延焼したりすることはないかもしれないが、とにかく油断はできない。子供たちをバスに乗り込ませて、塾を出発した。
 バスの順路でふとん屋から50m位離れたところを通ったが、ものすごい勢いで家が燃えているのが見えた。


 そこから迂回するために山の方に登っていったが、山の中腹から見下ろすと火事の様子が見事なほど(不謹慎な言い方だが・・)見て取れた。バスに乗っている生徒たちは皆声をそろえて「すごい!!」と叫んでいる。それからはワーワー、キャーキャー、興奮が収まらないようだった。
 山道を下りて国道近くまで出てふとん屋を見たら、炎の勢いが激しく、国道は完全に封鎖されていた。


 さすがにその物々しい雰囲気に圧倒されたのか、次第に車内は静かになっていったが、本当に火事は恐ろしい。一瞬のうちに今まで築き上げてきたものが燃え尽きてしまうなんて、あまりに理不尽だ。
 
 市の真ん中を通っている国道が封鎖された影響は大きく、昨日一日遅くまで渋滞が激しかった。どこをどう走っても至る所で車が立ち往生してしまっていて、普段の何十倍も時間がかかった。そんな道を神経すり減らして運転したものだから、もうへとへとになってしまった。
 その後私が聞いたところでは、ふとん店のすぐ横で道路の補修工事していた作業員が使っていたガスバーナーの火が、ふとん店の換気口付近に固まっていた布団綿に引火したのが火事の原因ではないか、ということらしい。作業員の不注意がふとん店の家と工場を全焼させ、半日近く国道を封鎖させたのだとしたら、いったいどれだけの人に迷惑をかけたのだろう。かく言う私も迷惑を蒙った一人だが、その影響を少しでも減らそうと必死になって、なんとか無事一日を終えることができたのだから、さほど目くじらを立てる必要はないだろう。それよりも、この火事によって一切合切を失ってしまったふとん店の人たちのことを思うと、つらくなる。今年一番の冷え込みに襲われた寒空のもと、今はどうしているのだろう。まさか正月をこんな形で迎えるなどとは思ってもみなかっただろうから、今まさに茫然自失としているのだろう。時々喫茶店で会うと目礼するくらいの知り合いではあるが、自分のことのように気にかかる・・。
 火事とは、これだけ多くの人々に迷惑をかけるものなのだ、とつくづく痛感した一日だった。
 
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「20世紀少年」

 「20世紀少年」全22巻を読んだ。と言っても、12巻くらいまでは、以前毎週買っていた「週刊スピリッツ」に連載されていたのを読んでいた。いつかは続きを読みたいと思っていたら、何かの折りに、たまたま塾生の一人が全巻持っていると言ったので、借りて読んでみることにした。
 作者浦沢直樹のマンガは「モンスター」を全巻買って読んだことがある。途中までは謎めいた筋立てと、小さな物語をいくつも重ね合わせていって一つの壮大な物語を作り上げるというマンガには珍しい構成法に引き込まれ、途中巻を置くことができないほど熱中した。しかし、その結末は、それまでの期待を大きく裏切るものであり(どんな終り方だったかはもう忘れてしまったが、とにかくがっかりした・・)、思わず「なんだ、これは!」と叫んでしまったほどだった。「まったく竜頭蛇尾の典型だ」と思ったら、何だか見るのも嫌になって全巻一人の塾生にあげてしまった。
 それに懲りて浦沢の作品を読むのは躊躇っていたが、「スピリッツ」で連載が始まった「20世紀少年」はいつの間にか毎週読むようになった。手法としては「モンスター」をそのまま踏襲する形で進んでいくため、話があちこちに飛んでしまうのになかなかついていけず、と何が何やら分からなくなってしまった。これでは連載が完結して単行本化されたものを一気に読んだ方がいいだろうと思って、「スピリッツ」を買うのもやめてしまった。したがって今回読み通すことができたのは、念願が叶ったことになる。
 ところで、今年公開された実写版の映画はあまり評判がよくないようだ。私に単行本を貸してくれた中学生は、「映画を見に行って、話がよく分からなかったから本を買ってみた」と言っていたし、別の高校生は「いくら3部作だと言っても、話をすべて詰め込みすぎていて、漫画を読んでいない人には理解できないと思う」とも言っていた。私も「見たいな」と思っていただけに行かないでよかったかな、と思っている。(来年早々にDVDが発売される予定だから、レンタルして見るならいいかも・・)
 この物語のあらすじは、「子供の他愛もない『預言書』の中に書かれたことが次々と実現されていき、そのはてに世界に終末が・・」と大雑把に要約できるだろうが、全22巻の21巻くらいまでは、まさに手に汗握る展開で、やはり単行本で一気に読むべきだった!と胸を躍らせて読み進めたが、常に「『モンスター』のようなしょーもない終わり方だったらどうしよう・・」という不安はつきまとっていた。21巻を読み終え、22巻の途中まで来たとき、「これじゃあとても大団円にたどり着きそうもないな・・」と残りのページ数を数えながら、不安は一段と強くなった。どうやって終わりにするつもりなんだろう・・、そんな心配をしていたら、やはり・・。
 「なんだ、これは!!」と最後の1ページを読んだ瞬間に叫んでしまった。奥歯に物が挟まったような、まったくすっきりしない強引な幕引きで、読み終わってしばらくは、空しさと脱力感に襲われてしまった。「またか・・」と半ばあきれ返ってしまいそうになったが、実はこの「20世紀少年」には「21世紀少年」上・下巻が用意されているのだ。「20世紀少年」というタイトルで始めた物語は、やはりその中でまとまりをつけるべきであって、別のタイトルで補足説明をしようとするなんて、なんだか卑怯なやり方だな、と思わなくはないが、早速その2巻を読んでみた。
 確かにこの「別巻」とも呼ぶべき2冊で、やっと初めてこの物語の全体像がつかめたように思った。伏線や仄めかしは浦沢マンガの常道だが、この2冊を読んで22巻の中にちりばめられていた欠片がひとつのまとまりへと収束した。ああ、すっきりした!!
 この2巻で最終的な謎解きをしようとはじめから意図していたのか、それとも読者からの反響を知って、急遽書き下ろしたものなのかどうかは知らないが、何も題名を変える必要はなかったのではないだろうか。23巻・24巻として上梓すれば何も問題はなかっただろうに、と思わないでもない。
 
 私が今思案中なのは、「20世紀少年」+「21世紀少年」全巻を貸してくれた中学生へのお礼として、DVDを贈ろうかどうかということだ。もし中学生が受け取ってくれたとしたら、彼が一度見終わってから貸してもらえば、まさに一石二鳥となる。なかなか名案ではないだろうか。
 近いうちに彼に打診してみよう、と思っている。


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You're beautiful

 Merry X'mas!! と陽気にはしゃぐのも何となくためらわれる昨今、いやいや、こんな時こそ明るく心を奮い立たせようではないか。
 というわけで、このブログを訪れてくださる人々のために、私から心ばかりのクリスマスプレゼントを用意した。James Blunt の You're beautiful という曲だ。2、3年前に何度も耳にしたヒット曲だが、先日久しぶりにラジオから流れてくるのを聞いて、改めていい曲だと思った。You're beautiful と繰り返されるフレーズが胸を打つ。一年に一度のクリスマス、己の愛する人へ、また己を取り巻く人々への感謝の気持ちを込めて、
 "You're beautiful!!."
と呟いてもいいのではないだろうか。もちろん面と向かってそう告げることができたら、最高なんだろうけど・・。



 
 実は、この曲をクリスマスの日にこのブログに載せようと思いついたのは、12月の初めだった。PVを YouTube で探したら、James Blunt が霙交じりの小雨が降る中、着ている物を一枚ずつ脱いでいって上半身裸になり、身につけていたアクセサリーも一つずつ外したところで、やおら遥か下に広がる海めがけて飛んでいくというビデオクリップを見つけた。これはなかなかの見ものだ、ぜひこれを載せようと思っていたら、最近になって削除されてしまった。ひどく落胆したがないものは仕方ない、上の歌詞だけのビデオクリップを探してきて貼ることにした・・。
 しかし、またいつか隙を見て YouTube に投稿されることもあるだろうから、見つけたらここに貼り付けようと思っている。
 などという裏話などどうでもいい。ただ、削除されてしまったPVを見ていて、かなりの距離を落ちていきながら、小さな白波を立てて着水するまで彼はいったい何を考えていただろう、と思った。私にはとてもできない行動だが、時にはこうした蛮勇が必要となることもあるだろう。要はその覚悟を持っているかどうかだが、まあ、それはまた別の日に考えるとして、今日のところは
 "Merry X'mas!!"
と叫ぶだけにしておこう・・。
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光の中で(2)






 さすがに冬期講習が始まったばかりの身には、この写真大量貼り付けは時間的に厳しかった。もともとこの写真を撮りに行った日も時間に余裕がなかったから、草履が写りこまないよう工夫する時間もなかったし、もう少し時間が経って光の加減がよさそうになるのを待つこともできなかった。やはり心にゆとりがなければいい仕事はできないのだろう・・。
 この陶のあかり道は今日で終わってしまう。本当は薄暮の頃に見るのが、陶器の造形と灯りの玄妙さが微妙にマッチして一番の見頃だと思うのだが、とてもそんな時間に写真を撮りに行くことなどできない私では、どうしようもない。それでも夜と昼の姿を見比べて楽しめただけでも、ここに写真を貼った甲斐があったように思う。
 でも、もうちょっとカメラ技術を進歩させなくちゃね・・。
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光の中で(1)

 先日写真を大量に貼り付けた陶のあかり道の作品が、昼間だとどう見えるのか、改めて写真を撮ってきた。灯りをつけた幻想的な風情もいいが、作品本来の味わいを明るいところで眺めるのもまた格別だ。夜と昼でまるで違った雰囲気をかもし出している作品も多くて、比べてみるのもまた一興だろう。
 なお、何枚かの写真にアクリル板に映った草履ばきの私の足が写っているが、それはご愛嬌ってことで・・・。









 とりあえず、57枚の写真を貼ってみた。残りはまた明日・・。
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M-1

 結成10年以内の若手漫才を対象にした「M-1グランプリ」決勝が行われた。決勝進出者は、出演順に
 (1)ダイアン
 (2)笑い飯
 (3)モンスターエンジン
 (4)ナイツ
 (5)U字工事 
 (6)ザ・パンチ
 (7)NON STYLE 
 (8)キングコング
 (9)・・・・(敗者復活戦の勝者)
 
 私は毎週「お笑いレッドカーペット」を録画して深夜に見ているため、そこに出てくるコンビはよく知っている。ナイツ、U字工事、ザ・パンチ、NON STYLE の4組はレッドカーペットの常連であり、どうしても彼らを応援したくなる。笑い飯やキングコングは、いかにも吉本の漫才師という気がしてあまり好きではない。モンスターエンジンは「あらびきだん」で何回か見たことがあるが、ダイアンはよく知らないからコメントの仕様がない・・などという感想を始まる前は持っていた。だから、当然私が一番の優勝候補だと思っていたのはナイツであって、ザ・パンチにもがんばって欲しいが、ぐランプリを獲得するのはさすがに無理だろう、と自分なりの予想を立ててTV放送の始まる6時半を楽しみに待っていた。ただ、審査員が中田カウス、大竹まこと、オール巨人、渡辺正行、上沼恵美子、松本人志、島田紳介という大御所ばかりなのは今風のお笑いを彼らがはたして理解できるかどうか少しばかり心配ではあったが、まあそれも業界の都合だから仕方がない。純粋に面白いコンビを選んでくれよ、と祈りにも似た気持ちで番組を見始めた。
 敗者復活戦の勝者・オードリーが加わり、予選ラウンドが行われた。上位3組が決勝ラウンドに進むことができる仕組みになっていて、その結果、第1位がオードリー、2位がNON STYLE、3位がナイツが予選通過を果たした。ザ・パンチが意外にも低評価で最下位に沈んだのは残念だったが、レッドカーペットのように1分間の持ち時間で自分たちの持つ面白さを表現するには十分な力を持っている彼らでも、4分間という持ち時間をフルに笑わせることは難しいのかな、とこれからの彼らの精進を期待したいと思った。その点、U字工事は時間が長くなっても自分たちの持ちネタを存分に披露したと思うので、4位になって決勝ラウンドに進めなかったのはとても残念だった。正直言って、私には NON STYLE がさほど面白くはなかったので、彼らと順位が入れ替わってもおかしくないと思った。やはりお笑いのプロと呼ばれる審査員と私の感覚は違うのかな、と少々不満な気がした。と同時に、この審査員たちではやはり NON STYLE が優勝するのでは・・、と半ば諦めにも似た気持ちになってしまったのは何故だろう・・。
 
 決勝ラウンドは、予選ラウンド下位からの出演順になった。ナイツはいつものように巧みに言い間違いを絡ませるネタで場内をわかせた。私が見る限り、いつものナイツであり、それ以上でなかった点に少々物足りなさを感じた。これでは後から演じる2組に負けてしまうのでは、という恐れを持った。2組目の NON STYLE は私には面白くなかった。場内の笑いはナイツよりも多かったように思うが、何がそんなに面白いの?と少々不思議な気がした。彼らの元気のいいネタはきっと審査員に受けるんだろうな、と妙に冷めた感想を持ってしまった。このままでは、NON STYLE の優勝になってしまう、オードリーがんばれ!!と心から声援を送ったが、予選ラウンドで見せたほどの爆笑ネタをオードリーが演じられなかったのは残念だった・・。レッドカーペットにもたびたび登場し、そのたびごとに面白さが増してきた彼らだけに、それなりの力を見せてくれたが、今一歩及ばないかな、と諦めてしまった・・。
 7人の審査員がそれぞれ一番面白かったと思うコンビに投票した結果、オードリーが2票、NON STYLE が5票を獲得し、NON STYLE が第7代M-1チャンピオンに決定した。投票結果を見るまでもなく、何となく予想できたことなので大して面白みのない結果だなあ、と思っただけだが、ナイツに1票も入らなかったことは意外だった。確かにネタの展開がワンパターンかもしれないが、他の2組と違って突っ込み担当がボケ担当を一度も叩かない漫才というのはそれなりに評価されるべきではないか、と思った。NON STYLE もオードリーも絶えず相方を叩いているのは、面白いとかどうかという以前に、なんだか不快な気持ちにさせられる。ドツキ漫才よりも正統派のしゃべくり漫才が日の目を見ればよかったのにな・・、番組を見終わった今そんな気がする。
 
 とは言え、私はお笑い評論家でもなんでもないので、優勝を逃したコンビが来年こそ栄冠を勝ち取れるようにもっともっと精進してくれるのを願うのみだ。

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