goo

失敗

 朝起きて一番にバスのガソリンを入れに行った。もうカラカラで今日入れなきゃ途中で動かなくなってしまう、忘れないうちに行こうと昨晩決めていたから。

バスに乗って、何気なくインパネを見たら、ものすごく残念なことを見つけた。なんと、走行メーターが123833kmとなっていたのだ!かなり前から123456kmとなるのを楽しみにしていたのに・・。なんてことだ!



 そうか、前回ガソリンを入れる前後で記念すべき数字に達していたんだな。父の葬儀などでバタバタしている間にキリ番を逃してしまったんだ・・。残念・・。

 これ以上ない数字だっただけに逃した魚は大きかった。ホントに残念無念。
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クロックスはやめ!

 先週の金曜日、ちょっとした買い物をしにヨーカドーへ行った。妻はまだ北海道だったので、1人で行ったのだが、そんなことは滅多にないのでちょっとばかり勝手が違っていたのかもしれない。目当ての物を見つけて、さあ、レジに並ぼうと思った時、あっ、と買い忘れに気付いた。なんだか慌ててしまってちょっと走りかけた瞬間つまずいてしまい、前のめりに体を床にたたきつけてしまった。痛!っと思いながら手にしていた荷物が散乱しているのを集め始めたら、店員さんが何人か「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれた。私はもう恥ずかしさばかりで、「大丈夫です」と各地の中でゴニョゴニョ言いながら荷物を拾って、何とか立ち上がった。「痛い!」右脚の表をしたたか打ちつけたようでめちゃくちゃ痛い。それと左膝も。さらには右腕の肘も・・。「やばいなあ」と思いながらもその場から逃げ去るようにして離れたが、ズキズキ痛みが増してきて「本当に大丈夫か?」と自信がなくなってきた。でも、何とか歩けるから骨に異常はないだろうと気休めを思いながら、買い忘れた物を見つけて、レジまで行った。
「大丈夫でした?」レジの人が声を掛けてくれた。「えっ?見られました?」「ええ」「格好悪いなあ・・。どうもクロックスが引っかかってつんのめったみたいで・・」「分かるような気がします・・」
 そこまでで会計が終わったので、詳しくは聞けなかったが。後でネット検索したら、クロックスを履いていて転んだ、という記事を見つけたので、クロックスに何かよくない点があるようだ。そう言えば、塾の教室で室内用のクロックスを履いている時何度もつんのめって転びそうになったことがある。う~~ん、これ以上はいたら危険だなあ・・、と思ってリゲッタのサンダルを履くことにしてAmazonで注文した。
 しかし、今日になるまで脚が痛くて仕方がない。湿布はずっとしているが階段の上り下りが特にキツい。
 痛みが引くまでしばらくかかるだろうか、我慢しなければならないけれど、う~~ん、困ったものだ!!
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あれ?

 26日の記事に牡丹に冬越しの肥料をやったことを書いたはずなのに、消えている。おかしいなあ・・。

 また書き直すのも面倒だから、書いたって記録だけ残しておこう。

 それと、証拠の写真も。

 


 

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1年で・・

 月が変わったので、お千代保稲荷に月参りに行ってきた。
 参拝を終え、コロナ自粛を4ヶ月も続けてきた(と店主の話)ちょぼ蔵で久しぶりに蕎麦を食べ、岐阜羽島インター近くのスーパーで買い物をして、さあ、高速に乗ろうとした時、スマホがないのに気付いた。今日はずっと妻が運転していたので、「ちょっと待って!」という私の声に反応して車を止めた妻がすぐに私のスマホに電話した。すると、「電源が切ってあるか電波の届かないところにあるか、つながりません」という音声が流れるだけ。「どうなってるの?電話がつながらないっておかしくない?」「う~~ん・・、変だなあ・・。でも、とりあえずちょぼ蔵に聞いてみる」と番号を調べて妻の携帯で電話したところ、「ない」との返事。「そういやあ、駐車場当たりでラインに返信したなあ・・。駐車場辺りでなくしたのかなあ・・」それで、お千代保さんの駐車場まで戻って探してみようということになったのだが、色々尋ねてみても、どこにも見つからなかった。「困ったなあ・・。そんなに時間もないし、どうしよう?」諦めきれずに車の中をくまなく探しても見つからない。「もう分からない・・。どこ行ったんだろう・・」「いつもいつもいい加減なことばかりしてるから、こういう目に遭うんだわ。自業自得・・」「そうかもね・・。でも、どうしよう。見つかりそうもないね、もう」「確かに・・」
 なにせ、時間がなかった。もう一度スーパーに戻って駐車場や店内で尋ねてみるのが精一杯。高速に乗らなければ、塾の時間に間に合わない。
 「諦めよう・・」
 高速に入って、私がドコモショップに電話した。紛失だと警察に届けなくちゃ行けないと言われて、そんな面倒はイヤだと言ったら、機種変更なら届けは要らないと教えてくれた。それなら今日中に変更できるのかと尋ねたら、予約が6時なら空いているから来てくれればいいと答えた。「でも、本人じゃないといけないですよね?」「代理の人が来られるなら、委任状が要ります。委任状はドコモのHPからダウンロードできますので、それに本人様が記入して頂いて代理の方が持ってきて下さればいいです」「じゃあ、そうします」と妻の賛成が得られたので、予約した。
 で、妻が持ち帰ってきたのがこれ。



 その後、毎日gooブログから送られてくる「一年前の記事」というメールを見てびっくり。なんと、一年前の10月1日に今日なくしたスマホを買ってきたのだった。一年使っただけでおシャカ・・。

 もっと物を大切にすると共に、迂闊すぎる生活態度を改めるように、と新しいスマホを渡してくれた妻からの厳命。ごもっとも・・。
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ヨレヨレ

 昨日は久しぶりに痛飲したようだ。今朝起きて体がまともじゃなかった。午前中グダグダしていたら徐々に回復したが、調子に乗っちゃ行けないと反省した。
 
 そんなグダグダしていた時にスマホの写真で昨日を振り返っていたら、「ああ、そうだった」と思い出すことがあった。駅に隣接しているビルの1階が藤井二冠を称えるコーナーになっていた。嬉しくなって写真を何枚か撮ってきたので、以下に載せてみる。









 大きな壁一面に藤井二冠へのメッセージがびっしりと貼られていた。見ると、机が置いてあって、紙にメッセージが書き込めるようになっていた。そりゃ書くよね、やっぱり。



 「王将もよろしく!」と書いたつもりだったが、今見るとヨレヨレの字、とても汚い・・。どれだけ酔っ払っていたか一目瞭然。二日酔いも仕方がない・・。

 
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「ムートンブーツ≠ゴム長靴」

 結局、小保方さんはSTAP細胞を再現できなかったそうだが、実際にやってみなけりゃ分からないことは世の中にいくらでもある。そんなものの一つを一昨日から昨日の大雪で体験した。

 さすがにあれだけ降って、雪かきしないわけにはいかないだろうと思って、車庫の前や塾舎の前の雪をせっせとかき出した。その甲斐あって、その後の陽光が跡形もなく雪をとかしてくれたが、その代わり私の履いていたムートンブーツが中までぐっしょりと水浸しになってしまった。よく考えれば分かることだが、その時はビニールの長靴と勘違いしていたようで、ムートンブーツで雪の中を気にしないで歩き回った。その雪がとけて中まで水が沁みてくるとは思いもしなかったのは迂闊の極みと言えるのだろうが、私には目から鱗が落ちるような体験だった。つまり、

「ムートンブーツ≠ゴム長靴」

という他の人には自明かもしれない命題が、私には実際に体験することによって初めて証明されたことになる。う~~ん、何たるアホ、いい加減足指が冷たくなるまで気付かないなんて・・。



 ところで、びしょ濡れのムートンブーツは半日干しておいたら、元通りに乾いた。よかった、よかった。




 「今日の教訓」

 雪や雨の日に(安い)ムートンブーツは履いちゃダメだよ!!
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開運ブレスレットの行方

 「戯れに妻を背負いて そのあまり重きに耐えかね 三歩歩まず」

 日曜の夜、うどん屋まで歩いて食事に行った帰り、千鳥足になった妻に「おぶってやるよ」と言ったものの、全体重を支えきるのは私の体力では叶わず、思わず倒れ込んでしまった。
「わあああ」
と叫びながら、それでも何とか衝撃が少ないよう必死で踏ん張ったお陰で、妻も私もゆっくり地面に転がった程度ですんだ。しかし、どういう拍子か、左手にはめていた「開運ブレスレット」が外れてしまった。
「ない、ない」
と慌てて探し始めたが、転んだすぐ側には見つからなかった。転がった妻も、
「どこどこ?」
と言いながら探してくれたが見つからない。
「おかしいなあ・・」
と道路の隅々を探したがどこにもない。家の近くだったため、妻が懐中電灯を取りに行ってくれて、それで照らしながら探しても見つからない。
「もう諦めて明日にしたら?」
「そうだけど・・。川に落ちたかなあ・・」
と道路の横を流れている川を照らしてみたが、はっきり見えない。
「今夜はおしまい。帰ろう」
と妻が盛んに促すから、仕方なく言葉に従った。

 で、翌月曜の朝。起きてすぐに現場に行って、一通り道路を探した後、川をのぞいた。
「あった!!」



 あれだけ探して見つからないから、残すは川の中だけ、と思ってはいたが、実際川の中に見つかってみると、何でそんなところまで飛んで行ったのか、皆目理解できなかった・・。とは言え、見つかったのは喜ばしいことであるから、早速長靴を履いて、川の中に取りに行った。

 今は無事私の左手にはめられているが、よく考えてみると、この開運ブレスレットが私と妻の身代わりになって吹っ飛んでくれたためアホな夫婦が無傷で済んだような気がして、「ありがたや、ありがたや・・」とこのブレスレットを大事にしなくてはいけないなあ、としみじみと思った。

 ちなみに川から私たちが転がった道路を見上げると、こんな感じ。




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転落

 昨夜、中3生の授業が終わった後、一人教室に残っていた生徒と窓越しに話しながら階段を下りようとしていたら、どういう弾みか踏み外してしまって、階下までまっしぐらに落ちてしまった。
「ヤバイ」
と、落ちかけた瞬間に踏ん張ろうとしても、どうにもならず、体を丸めて被害が最小にするのが精一杯だった。ど~~んと階下の壁にぶつかり、腕と足をどこかで打った気はするが、さほどの痛みも感じなかったので、
「ああ、助かった・・」
と少しばかり安堵した。階下で生徒が、
「どうしたんですか?」
と心配そうに声をかけてくれたから、
「落ちたけど、大丈夫みたい」
と元気なふりをして返事した。だが、内心は、10年以上前に自宅の階段を踏み外して転落し、階下に置いてあった箪笥にぶつかって肋骨を3本折った時の感触がよみがえってきて、かなり動揺していた。
 それでも、打った気がした腕や足を触ってみて、折れてはいないことが確認できたので、
「よし!!」
と自分を奮い立たせて、立ち上がることができた。そして、二階の教室の窓から覗いていた生徒に向かって、
「オレが落ちたのは内緒だぞ。みんなに知られるとバカにされるから」
と口止めを依頼しておいてから、急いで他の生徒が乗って待っているバスに乗り込んだ。

 運転中、打ったと思しき腕と足に痺れている感触があったものの、痛みが募ってくることもなく、ほぼ平常通り運転できたのは幸いだった。その後、高校生の授業も行い、無事一日の塾を終えることができたから、九死に一生を得たようなものだった・・。
 風呂に入った後、一応腕と足に湿布をして寝たからか、朝起きた時も、体から痛みは全く感じなかった。
 本当にラッキーだった。
 
 とは言え、30年近く、毎日何度も上り下りしている階段で起こしたヘマは己の老化を象徴しているようで、かなりショックだった。私が落ちた時に、もし万一階下に生徒がいたりしたら、笑い話ですまないことになるところだったから、今度の失態を肝に銘じて、二度と踏み外したりしないよう細心の注意をせねばならないと誓った。

 しかし、情けないよなあ・・。
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ヘタレ

 夜、眠っていると、鼻が詰まって目が覚めることが今年になって何度かあった。昨夜も息苦しくて目が覚めたら鼻が詰まっていた。「あ~~っ、またか!」と思いながら、必死で鼻息を通そうと踏ん張ったところ、何とか開通したのだが、そんな夜中に全身の力を使い果たすような難行をしては、おいそれと再び眠りにつくことはできない。「まったく!」と苦吟しながら、ゆっくりと眠気が戻って来るのを待っている内に、いつの間にか眠りに落ちて朝を迎えた。眠れない時間は短いのかもしれないが、感覚的には長く、随分眠れない時間を過ごしたような気がして、一日中睡魔と戦わねばならない。風邪気味でもないのに、どうして鼻が詰まるのだろう。しかも、毎回1時間ほど眠った後に、目が覚めるのはどうしてだろう。不思議だ・・。

 昨日はそんなボーとした頭でお千代保稲荷へ参拝に出掛けた。大学入試と高校入試で塾生が志望校合格を勝ちとれるよう祈願してきたその帰り道、私の携帯が鳴った。家の電話からの転送であることはすぐに分かったが、運転中の私に代わって妻が電話に出た。
 塾関係の電話であることは妻の話しぶりから分かったが、いつもと少し様子が違うのも分かった。「はい、はい」とか「ええ、ええ」とか相づちを打つだけで、妻が自分の思うことを伝えていない。何か一方的に話されているようで、時々困ったように私を見た。すると、「電話変わります、ええ、運転中ですけど、車を停めて・・」と言いながら、「かわって!」と私に電話を差し出した。「わかった」と路肩に車を停めて、すぐに運転席から助手席へと移動した。
「はい、電話変わりました」
「私は自分の考えを言っているだけなのに、『変わった人から』はないでしょう?」
怒気を含んだ男の声だ。
「えっ?変わった人なんて言ってませんよ。『変わって』と言って私に電話を渡しただけです」
「いや、変わった人って言いましたよ」
「そんなこと言ってません・・」
何だ、この人は?いきなり何言ってるんだ?
「まあ、それはそれとしてお聞きしたいのは・・」
と前置きしてから、私立中学入試に関して自説を蕩々と述べ始めた。最初私も妻のように相づちを打ちながら聞いていたが、とても許容できないことまで論が進んでいったので、もうそれ以上我慢できなくなって、私も反論し始めた。なにせ、自分が毎日真剣に取り組んでいることに横槍を入れられては放っておけない。自分の普段考えていることを、長年の体験談を交えながら、しゃべり始めたのだが、もうこうなると止まらない。勿論言葉を選びながら、出来るだけ誠意を尽くしたつもりだが、それが相手に通じたかどうか分からない。まあ、通じようが通じまいが、言いたいことを言わなければ収まりが付かない気持ちになっていたのが正直なところだが・・。
 20分以上話しただろうか、結局相手が何を望んでいるのかも分からないまま、
「参考になりました。まあ、『変わった人』から電話があったことは覚えておいて下さい」
などと捨て台詞っぽく言って、電話を切ろうとしたものだから、
「そんなことは言ってませんよ。それだけは分かって下さい」
と念を押したが、たぶん相手は納得していないだろう・・。

 今まで塾の問い合わせで、こんな顛末になったことはなかったので、電話を切ってどっと疲れが襲ってきた。
「まいったなあ・・」
と言いながら、ちょっと横になったら、胃がキリキリ痛み出した。
「慣れない言葉遣いで、一生懸命話したストレスじゃないの?」
と妻はからかったが、痛みはどんどん増してきて、とうとう吐き気にまで昂進した。
「気持ち悪い・・」
と走り込んだ洗面所で2度吐いた。それでもまだ治まらない。
「うっ・・」
と今度はトイレに駆け込んで、また2回吐いた・・。

 さすがに妻も心配そうだったが、酔っ払ってもいないのに、吐いたことなど記憶にない私は、何でこうなるのか皆目分からず、戸惑うばかりだった・・。だが、吐き終わった後は結構すっきりして、塾の仕事は遅滞なく進めることができたのは幸いだった。

 冷静を装って論を尽くすことなど、世慣れしていない私にはどだい無理なこと。そんな己の能力を超えたことを全うしようとしたから、無理がたたってこんな醜態を晒す羽目になったのだ。う~~ん、なんて弱い男・・。ダメだなあ・・。情けない・・。

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5000円(2)

 それから1週間、信用金庫から連絡はなかった。電話をした時は、信金にしては珍しく機敏な対応をしてくれたものだと見直したのだが、1週間もほかりっぱなし・・、やっぱりダメじゃん・・、とブツブツ言い始めた頃、たまたま伯母の家に行ったところ、信金の職員が集金に来ていたのに出会った。これはグッドタイミング!と、初めて会った人であったが、事情を説明してみた。
「そんなことがあったんですか」
とまるで知らなかったようなので、信金内部では結構問題になっているんじゃないだろうか、と心配していた私は些か拍子抜けしてしまった・・。
「それはいかんですね。すぐに電話してみます」
と失点を回復しようとしたのか、思いもかけぬ迅速さで事が運んだ。

「ええ・・、そうですか・・。じゃあ、直接話してもらった方がいいですね」
と言いながら、私に電話を渡してきたので、何か進展があったのか、と少々意気込んで電話を受け取った。
「あれから、ずっと電話しておったんですが、あちら様が出られなかったもんですからご連絡ができなかったんです。申し訳ありません」
と、事務的な調子で話し始めた。
「ところがですね、やっと昨日電話が通じて、事情を説明したんですが、自分は知らないとの返事でして・・」
「まあ、そう言うでしょうね、ふつう」
「ええ、キャッシュカードの名義人とは今は一緒に暮らしていない、連絡先も分からないとのことでしたので、それ以上は言えなくて・・」
「そりゃそうでしょうね」
「はい、申し分けありませんが、そういうことでこれ以上はちょっと・・」
「はい、分かりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
「いえ、とんでもございません」
「ありがとうございました」
と、最後は儀礼的な挨拶で締めくくったが、心の中では唖然としていた。
「なんて言い訳・・」
 電話の内容を妻や伯母に話したが、「すごいね・・」と呆れるばかりだった。キャッシュカードの名義人の所に電話したはずなのに、電話に出た人がその名義人と連絡が取れないなんてことがあるんだろうか?言い訳にしても、もっと納得できることを言えばいいのに・・。子どもの言い訳みたいで、アホらしくなって苦笑するしかなかった・・。
 
「こうなるともう警察の領域になるものですから、ウチとしては手が出せないですね・・」
と、信金職員は申し訳なさそうに言ったが、警察沙汰にする気など初めからない私は、
「5000円くらいで警察に訴えるのもなあ・・」
と思わず口走ってしまったが、職員がすぐに
「5000円は大金ですよ。余程の大金でなくっちゃ5000円の利子は付かないですよ」
とたしなめてくれたので、
「そうだよねえ・・。やっぱり勿体ないなあ・・」
と本気で5000円を取り戻したくなった。くそお、返せよ!!と己の失敗をしばし忘れて、憤った・・。

 5000円あったら、ヤシの木が一本買えるよなあ・・・。

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