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甘党

 このブログで自分の好きな食べ物を何回か取り上げるうちに、実に甘いものが好きなんだなということが再認識できてなかなか面白かった。別に辛いものが嫌いなわけでもない。ラーメンを食べるときは胡椒を思い切りかけるし、スパゲッティを食べるときにはタバスコが必需品だ。キャベツを千切りにしたものにソースをたっぷりかけてツユダク状態になったものを食べるのも好きだ。舌をひりひりさせ、汗びっしょりになりながらながら辛いものを食べるのは気持ちがいい。
 要するに、食べるものがおいしければ甘かろうが辛かろうが私には関係ないように思う。確かに、ご飯のおかずには辛目のほうが好きだし、デザートには言うまでもなく甘いものと、状況によって好き嫌いを使い分けているのかもしれないが、大前提としてその食べ物がおいしくなかったら、まず食べることはない。妻が作った夕食のおかずも何品かあるうちの、自分の好みに合ったものしか食べないので、よく怒られる。「せっかく作ったのに食べてもらえないのは腹が立つ」などと言っては、私が食べ残したものを片付ける。そういう場合は聞こえぬ振りをして聞き流すしかないのだが、まあ、文句を言われても当然だから、じっと我慢している。
 
 年をとるにつれ好きな物はますます好きになってきたように思う。特に甘いものが。先日名古屋へ行ってきたお土産に買ってきた「しらたまぜんざい」は見つけた瞬間に買いたくてたまらなくなった。滋賀県大津の「叶匠壽庵」のぜんざいが缶詰になったものだ。「叶匠壽庵」といえば、餡たっぷりの最中が有名な店で、何度か食べたことがあるがめちゃくちゃおいしい。そこのぜんざいだから絶対においしいに決まってると食べたくなったのだ。

 

同封されていた紹介文には、「『もちもち』とした白玉、あっさりと炊き上げた丹波大納言小豆の、すっきりとした甘味に仕上げました」と書いてある。冷蔵庫で1~2時間冷やすといっそうおいしく食べられるとも書いてあった。家に帰ってすぐに食べたかったが、あせりは禁物と翌日まで冷蔵庫の中で冷やしておいた。どうせならベストの状態で食べたい。
 翌日、昼食を軽めにとった後で、待ちに待った「しらたまぜんざい」の封を開けた。本来私はぜんざいの中に白玉を入れるのは好きではない。小豆だけを味わいたいと思っているからだ。しかし、今回は白玉にも相当こだわっているようだから入れてみようと思った。

 

おわんに移して、写真を撮ったら、もう我慢ができない、早速食べた。うん、おいしい。甘すぎず、さっぱり甘いといった感じだが、冷たいからいいんだろう。温めたら少し物足りないかなと思わないでもないが、冷たくして食べるために作られているのだろう。白玉もおいしかった。これだけおいしいならなくてはならないものだ。
 それにしても、製品についた紹介文というのは大したものだ。書いてあるとおりの味がする。読んでから食べたからそんな気がするのかもしれないが、おいしいものは誰が食べてもおいしいのだ、それが本当においしいものなんだ、と己の付和雷同ぶりを省みずに書いておく。
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