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プリザーブドフラワー

 ラジオで、名古屋のデパートに入っている日比谷花壇の店長が、「プリザーブドフラワー」について説明していた。「プリザーブドフラーワー」というのは初めて聞く言葉だったので、いったいどんな花のことなのか注意して聞いていたのだが、はかばかしい説明をしてくれない。生花ではないことは分かった。ならば造花のことなのか、自然の花にはない色が出るとか、色が変わらないので贈り物には最適だとか話していたから、そうなのかもしれないと思った。しかし、それならなぜ「造花」といわずに「プリザーブドフラワー」などと面倒な言葉を使うのだろうか。単語として preserved flower のことなんだろうとは推測できた。preserve とは「保存する」という意味だから、「保存された花」というような意味なんだろう。それなら、やっぱり「造花」とは違うのではないかと、自分なりに結論付けてネットで検索してみた。
 日比谷花壇のHPに、説明が載っていた。

「ドライフラワーや造花とはまったく異なる新しい加工花。生花のうちにオーガニック系の染料を吸わせ、ソフトな風合いを長期間に渡って保ちます。赤やピンクなどの生花さながらの色から、自然にはない青、水色、ミントグリーンなどカラーバリエーションも豊富です。水遣りの必要はございません。高温多湿を避けてお楽しみ下さい」。

分かるようで分からない。HPでこれくらいのことしか分からないから、店長が出てきても要領が得ないのは仕方ない。そこで、「プリザーブドフラワー」をわが国に紹介したと言っている、アンフィニ・フルールのHPを調べてみた。

 この技術は、植物の樹液を取り出し有機体の物質に入れ替え、自然の不安定な色素を安定したものに置き換えた、まったく新しいタイプのプリザーブ(保存)・ド・フラワーです。 加工上使用される有機物質も、色素も、全く人体に無害なものを使用するこのプリザーベーションの加工により、時間の経過によって変化する、生花の形や色を独自の加工技術によってそのまま持続させることに成功しました。 加工された花は生花のまま鮮やかな色彩とみずみずしい質感を何年でも楽しめます。

これが本当なら素晴らしい。一度も実際に見たことがないからなんともいえないが、きれいな花の写真は何枚でも載っていたので以下に載せてみる。

  

じかに眼にしないと質感というべきものが分からない気もするが、装飾品としてはなかなかのもののようだ。色も形もはっきりしていて、確かに造花とは違う。花粉からのアレルギーの心配もないと、いいことづくめの評価がなされているが、それは我田引水の面が無きにしも非ずだろう。
 しかし、どうしても文句を言いたくなるのが、「プリザーブドフラワー」という名称だ。もっと言いやすくて、覚えやすい呼び方を考え出さなければ、人口に膾炙することは難しいような気がする。「モーニング娘。」が「モームス」、「ミスターチルドレン」が「ミスチル」というのに習えば、「プリフラ」?う~~ん、ダメだ。ならば、何か日本語らしい名前はないだろうか。たとえば・・・・何も思い浮かばない・・私には命名の才能がないようだ。
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