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「昭和の鉄道模型をつくる」(1)

 「昭和の鉄道模型をつくる」全50巻をヤフーオークションで落札してから2週間経った。早速作り始めたがなかなか大変だ。まずは50巻すべてを開封するのにかなりの時間がかかり、次に付録の建物を組み立てるのにまたかなりの時間がかかった。田舎の風景を点描したような「少年時代」と比べるとかなり建物が多い。書き出してみると、
 駅舎、交番・詰所セット、バス車庫、タクシー営業所、BAR&寿司屋、喫茶店、魚屋、八百屋、パン屋、菓子屋、劇場、銭湯、薬局、酒屋、写真館、書店、郵便局、理髪店、木造平屋住宅、洋館付き和風住宅、長屋
以上21軒もある。これだけあれば、45×60cmの小さなベースの上は密集状態になるのだが、欲張りな私はもっともっと建物が欲しくなってしまった。振り返ってみると小学生の頃、箱庭作りに熱中したことがあり、厚紙で家を何軒も作って並べた。ずっとそんなことは忘れていたが、今こんなにもジオラマ作りに熱中しているのも、あの頃の熱情が蘇ったということなのかもしれない。
 それと、付録のベースだけではいかにも貧弱で見栄えが悪いだろうと、TOMIXで60×90cmの木製のベースを買ったのも、もっと街を広げてみようという気にさせた。広げるにはベースを増やさねばならない。初めはベースの補強材として付録にあった四角いパネルをつなぎ合わせて、ボードの横に並べてみた。高さも同じで、ちょっとしたスペースが生まれたので、そこに設置すべく、工場を3軒と消防署・火の見やぐら、それに木製アパートを2軒ネットで買った。送られてきたものを組み立て、他の物と並べてみたら、なかなかの壮観だ。


 だが、この追加した建物が予想よりも大きかったため、少しスペースが足りなくなってしまった。それならいっそのこと、発泡スチロールの薄いボードを買ってきて、ベースごとそれに変えた方がいいだろうと思いついた。そこで、ホームセンターに行って、手頃な厚さのものを見つけ、切断してもらった。


 45×83cmの発泡スチロールボードを木製ベースの上に両面テープとボンドを使って貼った。いい感じだが、問題はこのままでは、どこに何をセットしたらいいのか皆目見当がつかないことだ。付録のベースと照らし合わせながら、上手に線路や道路や建物を設置していかねばならない。それと電飾セットも買ってあるから、建物のいくつかには、LED電球で明りを灯すつもりだ。そのためには電線を通す穴を各建物ごとにあけなければならない。大変な作業になるだろうが、何とか成功させたい。
 とは言え、やはり仮置きくらいはしてみたい。そこで・・、


 鉄道線路が走っていなければ、ジオラマとは呼べないのかもしれないが、「鉄っちゃん」ではない私には、線路よりも建物の方が大事だ。実は、まだ届いていない建物もあと2つくらいある・・。
 トミーテックのHPを見るのが今は一番楽しい時間だ。「ああ、これいいなあ・・」と思うとすぐに注文してしまうので増える一方だったが、さすがにもうこれ以上はスペース的に無理だ。あとはレイアウトを間違えないよう細心の注意を払って、抜かりなく設置していくだけだ。完成を楽しみにして、頑張ろう!

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日曜はスポーツ!

 結局は白鵬の優勝で終わった九州場所、しかし、いつもの千秋楽よりかなり面白かった。やはり主役は豊ノ島。野球賭博に関与したとして名古屋場所は謹慎処分となり全休、秋場所は西十両筆頭まで降格したうえでの返り咲いた今場所の快進撃はやはり心に期するものがあったのだろう。13勝1敗で臨んだ千秋楽も、白鵬を2日目に破って連勝記録をストップさせた稀勢の里に勝ち、優勝決定戦に持ち込んだ。白鵬の連想記録が途絶えた後では空席が目立つことぐらいしか話題にならなかった九州場所で、場所を盛り上げた功績は多大なものがあったのだろう。決定戦では白鵬に一蹴されてしまったが、久しぶりに日本人の優勝力士が出るのでは、と淡い期待を抱かせてくれたのは、私のような相撲ファンにとっては有難いことだった。


「もう少しあわててくれたらと思ったけど、冷静に取られてしまった」
と決定戦を振り返っていたが、それだけ白鵬の強さが際立っていたということなのだろう。「龍馬伝」最終回の後に白鵬の特集をやっていたが、「日本人よりも日本人らしい」と言われる横綱だけあって、流暢な日本語で含蓄あることを語っていたのが印象的だった。
 それに引き換え琴欧洲の弱さにはがっかりした。白鵬相手に少しくらいは意地を見せるかと期待していたが、まったく歯がたたず、一瞬で負けてしまった。いくらなんでもこれじゃあダメだろうと、彼が横綱となる日を夢見ている私にとってはあまりに悲しい負け方だった。
 それと比べれば、魁皇の奮闘ぶりには驚いた。千秋楽も把瑠都に勝って今場所12勝3敗の成績となった。勝ち越すのがやっとのここ数場所と比べれば、「どうした?」と思ってしまうほどの「快挙」である。これで少なくとも5月場所までは魁皇の姿を拝めるわけだから、実に喜ばしいことである。


 しかし、真央ちゃんはどうして跳べなくなってしまったんだろう。GPシリーズ第6戦、フランス杯で女子5位に終わった映像をTVで見たが、フリーの演技はジャンプのミスが響いて残念な結果な終わったようだ。だが、課題だった表現力はかなり増してきたように思えた。


 真央ゃんは、「次(全日本選手権)が本当のラストチャンス。どうするか日本に帰って佐藤(信夫)先生と考えたい」とインタビューに答えたらしいが、なにも焦る必要はまったくないと思う。満足いく滑りができないなら、1年間休んでもよかった。なにも連盟の作ったスケジュールに合わせて苦吟する必要はなかったのに・・、と思ってしまうが、そうは簡単な話ではないのかもしれない・・。だが、きっかけさえつかめれば、必ず真央スマイルは復活するはずだ。
 頑張れ、真央ちゃん!!!!!!!!!

 昨日の日曜日のTVはアジア大会の閉幕もあって、スポーツ関連の番組も多かったが、プロボクサー・長谷川穂積をフィーチャーした「情熱大陸」は見応えがあった。KO負けした半年後に2階級上げてタイトルマッチに挑むのもすごいと思ったが、試合の直前に母を亡くしても、母との約束を立派に実現した彼の精神力の強さには感服した。もっともっとマスコミが彼のすごさを伝えてくれればなあ・・、と思った。

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10 ヒット商品

 このブログに05年から毎年載せているSMBCの「ヒット商品番付」10年度版が発表された。もうそろそろかな、と思って検索してみたら、「話題は大きくヒットは小粒」といささか寂しいタイトルとともに、番付が載っていた。見ると、横綱がいない。2年ぶりだそうだが、角界では白鵬が一人横綱として気を吐いているだけに、ヒット商品にも横綱がいてほしかったなあ、というのが正直な感想だ。












    東        西   
 該当なし 横綱  該当なし
 スマートフォン 大関 食べるラー油
 もしドラ  関脇 ゲゲゲの女房
 猛暑特需 ガリガリ君  小結 チンしてこんがり魚焼きパック
 上海万博 前頭1 平城遷都 1300年祭
 東京スカイツリー 同2  LED電球
 3D映画 同3  コンパクト液体洗剤
 はやぶさ 同4 南アフリカサッカーW杯
 禁煙外来 同5 借りぐらしのアリエッティ
 AKB48 同6 該当なし

<2011年の注目商品>
 iPad、3D市場、EV(電気自動車)、つや姫、GOPAN(ゴパン)

 確かにこうやって見てみると、「大ヒット」と呼べるほどのものはなかったように思う。大関の「スマートフォン」は、塾生の中でも持っている者が多くなってきたが、「猫も杓子も」というほどではない。「食べるラー油」は、実際スーパーに行っても売り切れの時期が長くあったので、ブームであったのは実感した。私も何度か食べたが、くせになるほどではなかった・・。
 関脇の「ゲゲゲの女房」は、時々見ていたから、何となく話の筋は知っているが、一方の『もしドラ』って何?『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』というビジネス書のことらしいが、「高校野球部女子マネージャーが、ドラッカーの言葉をもとに甲子園を目指すストーリー」で、160万部を突破する異例のミリオンセラーとなったとのことだが、まったく知らなかった・・。(まず「ドラッカー」が何なのか分からない・・)
 今年の夏の暑さは異常だったが、私は「ガリガリ君」を1本も食べなかったし、「電子レンジで簡単に生の切り身魚が焼けるといったユニークなアイデアで、独身や単身世帯に新たな内食のスタイル」を提案したという「チンしてこんがり魚焼きパック」などというものも全然知らなかった。不勉強なのかどうか分からないが、今年は知らないものが多い・・。「上海万博」にも「平城京」にも行っていないから、どんな様子だったのかよく知らない。上海には行きたくもなかったが、できれば平城宮は見学したいと今でも思っている。「東京スカイツリー」もだいぶ名前が馴染んできた。完成したら一度は登ってみたいと思っている。
 LED電球はジオラマの電球として、その高性能さは実感しているから、もっと上位にランクされてもいいんじゃないか、と些か不満である。「3D映画」は「Alice In Wonderlnd」で体感したが、わざわざ3D化する必要もないのに、というのが率直な感想だった。「借りぐらしのアリエッティ」も見た。こちらは実にきれいで、丹念に作られた珠玉の名作だと思った。アリエッティは可愛らしい・・。
 イトカワからの微粒子を持ち帰った「はやぶさ」を記念して作られたプラモデルは、初回販売3万個が数日で完売したと言われるが、私も買えばよかった・・。「南アフリカサッカーW杯」は、予想外の日本チームの大健闘で私もかなり盛り上がったが、それももう随分昔のような気がする。タバコを吸わない私には「禁煙外来」は無縁の存在だが、タバコの急激な値上げによって禁煙せざる得なくなった人たちには緊急な問題なんだろう。(禁煙は医師よりも意志だと思うんだけどなあ・・)
 「AKB48」と言われても、興味がまったくない私には、なんの感慨も浮かばない。モー娘軍団とどこが違うのか・・。

 ざっと見ると、よく知らないことが今までよりも多くなった。それだけ世情に疎くなったということなのだろうが、それでは塾生たちと話ができなくなってしまう。来年は<2011年の注目商品>から目を離さずに、世の流れから取り残されないようにしなければいkない。
 しかし、「つや姫」とか「GOPAN(ゴパン)」て何のこと??





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しっかりしてちょうよ!

 26日の中日新聞一面は、「河村市長辞職、再出馬へ 愛知県知事と同日選に」という大きな見出しで飾られていた。記事を読んでみると、
 
 『名古屋市の河村たかし市長は25日、自ら主導した市議会の解散請求(リコール)の審査で、必要署名数に足りなかったけじめをつけるため、来月下旬に辞職し、再出馬する方針を決めた。愛知県知事選に擁立を目指す大村秀章衆院議員(50)=比例東海ブロック=が同日、自民を離党する方針を固めたことから、ともに退路を断って、市長と知事のダブル選挙に臨む狙いもある』

思わず溜息が出た・・。
 私は河村市長のワザとらしい名古屋弁が嫌いで、一連の名古屋市議会との対立も「いい加減にしろよ!」と苦が苦がしく思っているが、名古屋市民でない以上文句を言う筋合いではないから今まで黙っていた。しかし、事態が愛知県知事選にまで波及してくると、愛知県民として思うことを書き連ねてもいいのかな、と思ったので、以下に少しばかり思うことを書いてみる。
 河村市長が、「市民税減税」とか「市議会議員の報酬半減」とか、誰もが賛成するに決まっている政策を打ち出した点は評価できるだろうが、その手法があまりにも独善的であるように思えてならない。信念を貫くには周囲との軋轢が生じても構わない、と言わんばかりの高圧的な態度が見え隠れするのは、圧倒的な支持があるとの自負からだろうが、かつては「総理を目指す男」と公言して憚らなかった男だけに、とりあえずは名古屋を支配し、さらには愛知を手中に収め、そして・・、ひょっとしたらそんな野望を胸に秘めているのかな、と思わないでもない。だが、職半ばにして市長を辞し、さして大義のない市長選を行えば、莫大な税金が投入されるだろうから、果たして彼が目指しているのが市民の暮らしを豊かにすることなのだろうか、と疑問を投げかけたくなる。そんな税金の無駄遣いをするくらいなら、もっと他の有効な使い道はいくらでもあるのに・・、と思えて仕方がない。こんな手法で、彼の支援する知事候補が当選し、愛知県政までにも口出しをするようになったら、ますます驕慢になり、もっとやりたい放題を重ねて、私たち県民の暮らしにも悪影響を与えそうに思えてならない。
 そんな私の思いを代弁したような「解説」が同じ中日新聞の一面に載っていたので、引用しておく。

 『リコール運動が敗色濃厚となり、河村たかし名古屋市長が来月辞職し再び出馬するという。任期がまだ2年以上残るいま、選挙で問うものは何か。「県と市の連携による地域発展」を目指すというが「選挙を有利に戦うために手を組んだ」とのそしりは免れない。
 河村市長が「辞職」を口にしたのは、リコール準備を始めた昨年10月。リコール成立後、出直し市議選と市長選を同時に行う考えを示した。その後、大村氏の知事選擁立を模索し、市議・市長選を知事選に合わせるトリプル選を目指してリコール署名の開始日を設定。しかし、署名審査の延長で構想は崩れ、さらにリコールも不成立の公算に。年内辞職はそんな中で飛び出した。
 高い支持を背景に選挙日程を操る手法には「市政の私物化だ」との批判が強い。「名古屋の庶民革命は議会改革とセットで」と空前規模のリコールに踏み切りながら、知事選と一緒に市長選を戦うことに、首をかしげる市民も多いだろう。
 「愛知・名古屋から日本を変える」といいながら、河村、大村両氏は、その確かな将来像と政策、道筋を示していない。河村氏に反発してきた議会側は市長選に対立候補を立て、任期半ばで選挙に打って出る「大義」の是非を、有権者に代わり問う責任がある。 (社会部・池田千晶)』

 何年か前に中日新聞を購読するのは止めてしまい、この記事を読んだのは喫茶店でだったが、思わず、「この通りだな」と妻に意見を求めた。妻も「本当にそうだね」と河村市長の暴走を心配しているようだった・・。
 「選挙のことばかり考えとらんで、もうちょっとしっかり仕事してちょうよ」、そう思っている名古屋市民、愛知県民は多いような気がするんだけど・・。
 

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Kent

 一応、塾長と公言している手前、最低限の身だしなみは整えなければならない。と言っても、堅苦しいことの嫌いな私であるから、ネクタイなどは締めずにワイシャツとジャケットといういで立ちで毎日塾長を務めている。しかし、ジャケットと言ってもUNIQLO だし、ワイシャツも形状安定シャツとかいう形のくずれにくい、一枚2,000円くらいの安物を着古しているだけだが、さすがに着崩れし出すと、買い換えないわけにはいかない。そんなシャツが多くなったため、先日、隣の市にあるイトーヨーカ堂へ買いに行ってきた。
 私にとっては普段着のようなものなので、シャツの色や柄などまったく気にしていない。ただ白っぽければそれでいい、くらいの感じで選んでみたのだが、タグを見てびっくり!!何と「Kent」とある。

 

 「Kent」と言えば、私が中学生の頃は一大ブランドだった VAN JACKET の兄弟ブランドで、VAN よりもワンランク上の服を扱っていたはずだ。VAN でさえ簡単には買えない頃だったので、Kent は私にとって憧れのブランドだった。それだけに、高校に入学して通学用に Kent のステンカラーのコートを買った時には、まさに天にも昇るくらい嬉しくて、毎日自慢げに着ていったのを覚えている。
そう、このコート・・。


 要するに、アイビーとかトラッドとか、流行りものに敏感だった頃の私にとって、Kent は神のようなブランドであった、と言っても決して過言ではないだろう。それなのに・・。
 このシャツは皆定価が2,990円、これでも「何でこんなに安いの?」と唸ってしまうが、イトーヨーカ堂の売値は1,990円、もうこれは安いとか高いとかいう次元を超えて、Kent を崇め奉っていた私にとっては屈辱的な値段である。どういう経緯でこんな安売りブランドになってしまったかは、VAN JACKET の HPにその一端が書かれているが、何故そこまでしなければならなったのか、悔しささえ感じるほどである・・。
 企業の興亡など日常茶飯事で驚くことではないかもしれない。しかし、若かった頃に憧れていた物に、あまりに無残な姿で再会すると、一企業の浮沈というより、ピカピカだった頃の自分を否定されたようで、悲しくも辛くもある。いくら売れないからと言って、己の築き上げてきたイメージをズタズタにしてしまうような暴挙だけはして欲しくなかった。こんな形で Kent というブランド名を残すよりも、スパっと捨てて欲しかった・・。
 私の勝手な思い入れなのは十分わかっているが、それでもやっぱり残念すぎる・・。


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緑化計画進行中

 ここ最近、観葉植物を集めているのを何度か記事にしたが、「自室を緑でいっぱいにするまで頑張る!」と妻に大見栄を切ったところ、「いくら買ってくれても、値切ってばかりじゃ、花屋さんはあまりいいお客さんだと思ってないんじゃないの」と痛いところをつかれた。確かにヤシの実で味をしめて以来、欲しいものがあると、「安くならない?」と図々しく尋ねてばかりいた。その時のやりとりが面白くて、ついつい値切りたくなってしまっていたのだが、店員さんにしてみれば、いつでも値切るお客だとインプットされてしまっているのかもしれない・・。
 もしそうならイヤだ。セコイ客だなどと思われたりしたら、恥ずかしくてその店には二度と行けない。結構変わった物が安く売っているから気に入っているから、それは困る。早いうちにそうしたイメージを払拭しておかねばならない。「じゃあ、今度行ったら値段の交渉など一切せずに、値札通りのお金を払って、何か買ってこよう」、そう心に決めて、スーパー内にあるいつもの花屋へ行ってみた。
 少し前から気になっていたものをこの機会に買おう、そう思って値札を見たら、2,580円。その鉢を持ってレジにいた店員さんに「これ下さい」と言って、3,000円渡した。
「これは何年も生きるものですか?」
「ええ、サトイモ科の植物ですから育てやすいですよ」
「じゃあ、水をやるくらいでいいですか?」
「そうですね」  
それ以外には何も言わなった。
「いつもありがとうございます。はい、お釣りです。2,300円にさせていただきました」
えっ?まけてくれたの?どうしょう、定価で買うつもりだったのに・・。かと言って、まけてくれなくてもいいです、とお金を返すのも変だし・・。それに店員さんの好意を無にすることにもなるし・・。などと困惑していたら、買い物を終えた妻が近づいてきたのが見えたので、「それはありがとうございます」とだけ言ってお釣りを受けとり、妻の所に行った。
「安くしてくれちゃったよ・・」
「安くしないといけないと思ったんじゃないの」
「ええっ?、俺は何も言ってないよ。俺は定価で買うつもりだったんだから・・」
と、しどろもどろになっていると、妻が慰めるよう呟いた。
「いいお客さんだって思ってくれてるから、安くしてくれたんだよ、きっと」
そういうことにしておこう・・。

 で、買ってきたのは、「セローム」。

 

 育て方は次のよう。
【置き場所】 セロームは1年中、明るい室内に置くことが望ましいです。日射しが強いと葉焼けをおこしてしまいますので春と秋はレースのカーテン等で少し遮られた、明るく風通しの良い場所で育てましょう。日陰だと、葉の茎が間伸びしたり、新芽の色が白っぽくなりますのでくれぐれも注意してください
【水やり】 セロームは非常に水を好むので土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。高温期にはときどき葉水を与えます。空気中の湿度が高いと気根もたくさん出て生育も良くなります。冬は生育がにぶるので乾かし気味に管理します。土の表面が乾いてから数日開けて水やりを行いましょう。
【肥料】 4~9月中の生育期には、マグアンプなどの緩効性肥料を1ヶ月に1回与えるか、ハイポネックスなどの液体肥料を2週間に1回与えます。冬は肥料を与える必要はありません
【特徴】 ジャングルを連想させる気根と大きな葉っぱが魅力の観葉植物セロームです。実に多彩な種類のある植物で茎が立ち上がる品種とつる性の品種があります。茎はやや木質化して直立します。つる状にはなりません。葉が落ちた後には丸い斑紋が残り、そこから太い褐色の気根を伸ばします。株が大きくなると葉は1メートルにもなります。種子発芽した小さな株をミニ観葉とすることもあります。


 だいぶ植物も増えてきたが、まだまだ集めるつもりだ。毎晩、寝る前に眺めていると、可愛くて仕方がない。いつまでも元気でいてくれよ、みんな。

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凛として

 塾の授業中、15:21にNHKニュース速報が届いた。

韓国の島に北朝鮮の砲弾が着弾 南北間で砲撃戦に 韓国国防省

 「何だよ、これは?韓国と北朝鮮が戦争を始めたってこと?」
あまりに衝撃的だったため、しばし声を失ってしまった。私の様子が変だったのか、生徒の一人が「どうしたの?」と訊いてきた。「いや、北朝鮮と韓国が戦っているらしい・・。」そうは答えたものの、まったく状況が分からないから、それ以上は何も言えなかった。「ヤバいね」「そうだな、ヤバいよなあ・・」
 その後はずっと暗澹たる気持ちが続いて、どうにも冴えない一日となってしまった。何で北朝鮮は世界中を敵に回すようなことを平気できるのか、あの国には正義の感覚などないのか、いったい何を望んでいるのか、いい加減にしろよ!!などと、所詮は考えても仕方のないことがいくつも頭に浮かんでくるたびに、どんどん腹が立ってきた。あんな国など世界中で無視してやればいいんだと、常々思っていても、向こうの方からチョッカイかけてくるのだから性質が悪い。まるで駄々っ子だ。しかし、ただの駄々っ子じゃないだけどうしようもない。非難・中傷で恫喝してくるだけでは飽き足らず、「こんな武器を持っているんだぞ、言うことを聞けよ」とばかりに武力攻撃にまで及ぶのだから、まさに「ならず者国家」だ・・。ブッシュが使っていた頃は、「お前こそ!」と言い返してやりたかったが、今は北朝鮮のためにあるような言葉だ。
 こんな国が目と鼻の先にあるのだから、本当に厄介だ。このところ、中国との軋轢ばかり目立っていたから、ついつい忘れがちであったが、やはり無茶な程度が断然違う。「真打登場!」といった感じだ。
 
 しかし、この先どうなるのかが心配だ。これだけで終わるのか、それとも衝突がエスカレートするのか、まったく予断を許さない。もちろん平和的に解決されるのが望ましいが、相手がまともに話の通じる相手ではないだけにそうは簡単にはいかないだろう、果たしてどうなることか・・。ひ弱さばかりが目立つ民主党政権だけに、日本の舵取りを任せるのは不安だが、妙な渦に巻き込まれないように願いたい。

 本来は、土曜日にラジオで聞いた宮西希の琴演奏について書くつもりだったが、北朝鮮の妨害工作によって予定を変更してまった。だが、このままでは北朝鮮に屈したようで、それもムカつくので、YouTube で見つけてきた動画を貼りつけて抗議の印としよう。曲目は「赤いスイートピー」。ラジオで聴いたのは「夜空のムコウ」だったが、見つからなかったので、松田聖子の曲にした。



 
 宮西希の奏でる琴の音を聴いていたら、日本の外交に欠けているのは凛とした姿勢だ、という思いを強くした。
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ONE PIECE

 2週間前の日曜日、セブンイレブンへ行ったら「ONE PIECE」とのコラボ企画を実施中だとデカデカと宣伝がしてあった。私は「ONE PIECE」のことは何も知らない。「ジャンプ」で読んだこともないし、TVアニメを見たこともない。しかし、子供の間では人気がるあることは知っていた。息子は単行本を集めていたし、塾生も「ONE PIECE」のことを話す者たちもたくさんいた。だから、セブンイレブンがその人気にあやかろうとするのも分からないではなかったが、私には縁のない話だとスルーしようとした。だが、見つけてしまった、ペットボトルの飲み口におまけがついているのを・・。今まで幾度となくこのブログで紹介してきたように、私はそうしたおまけを集めるのが大好きだ。いくら門外漢の「ONE PIECE」であっても、これを無視することはできない。すぐに全種類を集めようと決めて、たくさんあったペットボトルを物色してみた。
 全10種類あるのだそうだ。でも、まだキャンペーンは始まったばかりのようなので、すぐに全部集められるだろうと高をくくっていた。だが、その店にあったのは以下の6種類のみ・・。

 ②

 ④
 
 ⑥

 ① ナミ ② サンジ ③ ウソップ ④ フランキー ⑤ ロビン ⑥ ブルック というキャラらしいがまったく知らない。唯一知っているゴム人間のルフィーがいない。主役だから人気があるのは当然だろうが、他にも3種なかったのは予想外だった。でも、他のセブンイレブンに行けば見つかるだろう、とまだ楽観していた。だが、その後市内のセブンイレブンをすべて回ってみたが、新しく見つけられたのは、ゾロだけ・・。


 びっくりした・・。これほどまでに「ONE PIECE」というのは人気があるのか。一軒のセブンイレブンで店員さんに尋ねたところ、見つけられない3種類はあっという間になくなったのだそうだ・・。うう・・、残念・・。こんな状況だと、もうどこに行っても見つからないだろうと諦めてしまった。と同時に、このブログの記事にすることも断念した・・。(やっぱり中途半端な形じゃ、載せられないもの・・)
 
 だが、一昨日の日曜、トルストイの本を探してオークションに出向いたとき、ふっと思い出して、「ワンピース ストラップ」と検索してみた。すると、驚いたことに、私が持っていなかった3種類だけがセットになって出品されていたのだ!あいにくもうオークションは終了してていたが、こうやってオークションに出されて落札されているということは、かなりレアなものになっている証拠だろう。まあ、それなら7種類しか集められなくても仕方がなかったかもしれない。それならそれでブログの記事にしてもいいかな、と思い直して、こうやって記事にすることにした。
 で、その3種類の画像が貼ってあったので、それを拝借してきた・・。


 これによって集められなかった3種のキャラの名前が明らかになった。チョッパー, エース, ルフィー・・。きっと子供ならだれもが知っているんだろうな・・。

 これで一応ケリがついたので、ストラップ7種は「ONE PIECE」好きの女の子にあげた。ゾロが大好きだそうでえらく喜んでくれた。
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トルストイ

 今年はトルストイ没後100周年だそうである。あと40日ほどで終わってしまう2010年が100周年と言われてもピンとこないのだが、毎日新聞朝刊の読書欄に特集が組まれていて、初めて知った。その中でも辻原登が書いている文章には心を動かされた。

『むろん、トルストイは真面目である。しかし、欺されてはならない。その直後に発表された『復活』は汲めども尽きせぬ傑作だし、死の数年前に書き上げられた『ハジ・ムラート』は、いわばゴーゴリを超え、フローベールを超え、ドストエフスキーを、そしてトルストイ自身をも超えて、文学にできることはここまでだ、人間の言語表現は最早、これ以上のことはできない、と思える到達点にある。
 主人公はチェチェン人の、ロシアによって虐げられた人々の抵抗運動のリーダー、中年の武人、ハジ・ムラート。彼は同族の首領の嫉妬から不当な迫害を受け、母や妻、息子を人質に取られ、彼らを救出するためにロシア軍に投じるが、ロシア軍からも裏切られ、何百人ものロシア兵を相手に凄絶な戦いの中で斬殺される。彼の生首が斬り取られる。
 文章の正確さ、簡潔さは比類ない。ラストはたった一行だが、その衝撃力はすべての小説のラストを色褪せさせる。
 若きトルストイは砲兵士として、チェチェン人討伐に加わっている。敵側に、恐らくハジ・ムラートがいた……。
 この作品は、トルストイの家出とその死から二年後に発表された。
 小林秀雄は、「トルストイを読み給(たま)え、だまされたと思ってトルストイだけを読み給え」と若い人たちに檄を飛ばしている。
 「ハジ・ムラート」読み給え、と私もいおう』

 この辻原登という人は作家のようだが、失礼なことに私はまるで知らなかった。妻によれば、書評欄で名前を見たことはあるようなので、もっぱら私が無知なのだろう。しかし、この文章には久方ぶりに揺り動かされた。トルストイの著作はほとんど読んでいたと思っていたのに、この「ハジ・ムラート」という小説は読んだことがなかった。それどころか、その存在すらも知らなかった。瞬間、ものすごく恥いった。いったいお前はトルストイの何を読んでいたのか?
 すぐに自室の書棚を調べてみた。高校生の時に河出書房新社の「ドストエフスキー全集」は全20巻買っていたが、同じ河出書房新社の「トルストイ全集」は、いつか全巻買おうと思い続けていたものの、結局買わずに来てしまった。そのツケがとうとう回ってきたようで、書棚のどこを探しても「ハジ・ムラート」は見つからなかった。
 「仕方ない、こうなったらネット検索しかない」と思って、このところ味をしめたオークションで調べてみた。しかし、思うようなものは見つからなかった。何でもあるかと思っていたが、さすがにこんな古い本はないかと思いながら、じゃあ、古書店を探してみようと思った。
 だが、私の検索の仕方が下手なのか、もう随分昔の本なので流通していないのか、ぴったりくるものを見つけることができなかった。返す返すも「トルストイ全集」を買っておかなかった己の迂闊さに腹が立った・・。しかし、書評欄にこうまで必読の書と掲げられたものを読まずに終わったら、私の沽券に関わる。大したものではないにせよ、そうした矜持は死ぬまで持ち合わせていなければならない。何としても読まねば!と考えているうちに、いとも簡単な結論に達した。
 「図書館に行こう!」
アホみたいな結論だが、「本は新品を買うもの」という固定観念がある私には、古書を買ったり、図書館で借りたりするのは優先順位が低い。だが、とにかく読みたいのだから、グズグズしていないで図書館に走るべきだ。市の図書館で果たして見つかるかどうか、心配な気もするが、一度は調べてみても損はないだろう。もう何年も行ったことがないから、ちょっと自信はないが、確か月曜日は休みだった気がする。とりあえず、火曜か水曜に行ってみようと思う。

 何十年かぶりのトルストイは、どんな味わいがするだろう・・。
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秋の野


 こんなすすきの原を見ていたら、高田敏子の「秋の野」という詩を思い出した。

    「秋の野」

  落ち葉よ 落ち葉
  あなたではなかったの?
  ゆうべ ひっきりなしに
  私に話しかけていたのは?

  すすきよ すすき
  あなたではなかったの?
  幻の白い手で
  私をここまで 誘ったのは?

  夕陽がいま むこうの丘に
  落ちようとしている

  風よ風 秋の風
  あなたですか?
  あの燃える夕陽の中にまで
  私を誘いつづけるのは


 落ち葉といえば、地面に散り敷かれた銀杏の葉も趣深い・・。


 あとは、燃える夕陽を背に風にそよぐ木々の写真を撮れば、この詩の情景をヴィジュアル化できたかもしれないが、そこまでしたら無風流だろう。詩の情景を映し出すのは、心の中で・・。
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