これ！！

　これ！！


　私に塗炭の苦しみを与えたカットされたパイナップルと同じ物が、スーパーで売られているのを一昨日見つけた。
「バカ野郎！」
と思わず怨嗟の呟きを漏らしてしまったが、よく見ると
「加工日　　２月２６日
　賞味期限　２月２６日」
と書かれている。つまり、「一日で食べなきゃいけないよ」という警告がしてあるのだ。そんな文言があったことなどまるで知らずに、冷蔵庫に冷やしてあるから大丈夫だろう、という軽い気持ちで食べてしまったのだから、ひたすら己の愚かさを悔いるしかない・・。

　このスーパーは、品揃えがよく、特に魚屋さんに時々珍しい物があって、毎日のように通っている店だけに、いくらパイナップルでひどい目に遭っても、己の無知のなせる業であるから、以前の通りに足繁く通っている。一昨日にはこんな大きな魚が仕入れられていた。


　24.4kgのオキサワラ。鼻先が切ってあったから、実際にどんな顔つきをしているのか分からないが、普通のサワラとは印象が違う。翌日までに解体して、売りに出すと、馴染みの店員さんが言っていたので、昨日楽しみにして行ったところ、早くも解体し終わって、切り身となった物が売られていた。


　さすがに大きかっただけに、こんなに沢山の切り身ができた。１パック買ってきたが、どんな味がするのだろう。
　賞味期限内に食べなくちゃね。


　

炭酸ソーダ

　月曜の朝、ＢＳの番組をチラチラ見ていたら、ＴＶショッピングで「マツイ洗剤」というものの宣伝をしていた。「マツイ」と言えば、松井秀喜だが、まさかもう商売を始めたわけでもないだろうと、思いながら見ていたら、「マツイ」は「マツイ」でも、松居一代の「マツイ」だった。なんだ、あいつか、と納得して改めて番組を見ていたら、この「マツイ石鹸」、なかなかの優れもののような気がしてきた。「電離水を使って、油汚れなどのしつこい汚れがどんどん落ちる！」というのだ。デモで、汚い換気扇とかガスレンジとかに「マツイ洗剤」をかけていくと、驚くほどきれいになる。思わず、「ほお！！」と感嘆してしまったが、ＴＶに演出はつきもの、本当のところ、この「マツイ洗剤」の能力はどれほどの物なのか、ネット上での評判を知りたくなった。検索してみたところ、当然ここにもやらせ的な高評価が並ぶ中、ちょっと面白い記事をYahoo!知恵袋で見つけた。

　Ｑ：TVで「マツイ洗剤」の通販番組を見ました。マツイ洗剤って本当にどんなものでも洗えるのですか？本当によく落ちるのですか？使った方がおられましたら、お知らせください。
　Ａ：使ったことは無いけれど、物が「電解水」なので、その特性はわかります。
”どんなものでも”は、落ちないです。電解水のようなアルカリ性の洗剤は、基本的に中性～酸性の汚れには強いけど、アルカリ性の汚れには強くない。家の中での用途的に言うと、洗濯、風呂掃除、台所のコンロ周りの汚れには、概ね強いですが、トレイの尿石や蛇口周りのカルキ汚れには弱いと思えばいいです。また、泥や炭など、不溶性の汚れにも弱いです。簡単に言うと、油のようなベタベタした汚れには強いが、細かい石や砂がかたまったようなガリガリ汚れには弱い、と思えばいいかな。
　あと、そもそも値段が高いですよね。「希釈すれば、1本100円以下でお買い得」的な宣伝だが、同じ量の同程度の洗浄性能の洗剤を、1本10円以下で作れたら、その方がいいと思いませんか？電解水は丁度、水に炭酸ソーダないしはセスキ炭酸ソーダを溶かした溶液と、ほぼ同一の性質ですから、水道水に炭酸ソーダやセスキ炭酸ソーダを溶かせば、ほぼ同じ物が簡単に作れます。炭酸ソーダやセスキ炭酸ソーダは、少量パックならダイソーやセリアなどでも105円売っています。水500mlに小匙1,2杯ほど溶かせば、掃除用に希釈したマツイ洗剤と限りなく類似したものが作れて、大分高めに見積もっても、ボトル1本あたりの単価は10円未満です。

　なるほどねえ・・・。でも、実際に試してみなくちゃ真相は分からない。で、昨日、セリアでセキス炭酸ソーダと霧吹きを買ってきた。（しめて210円）


　水500gにセスキ炭酸ソーダを5g溶かせばいいと書いてあったので、その通りにした。家には頑固な油汚れというものがなかったので、バスのタイヤのホイールで試すことにした。



このホイールに溶液をかけ、布で拭き取ったら、こんな感じになった。

　ピカピカとまではいかなかったが、かなり汚れが取れた。素晴らしい！！！
「マツイ洗剤」を買っていないから、比べることはできないが、確か１セット5,980円した「マツイ洗剤」と210円で揃った炭酸ソーダ、優劣を論じるまでもないだろう・・。

　しかし、金儲けに長けた人というのはどんなことでも金儲けにしてしまうからすごい。「マツイ洗剤」、１セット売れたらいったいいくら儲かるんだろう。まさに金のなる木・・。

「レ・ミゼラブル」

　１か月ほど前の、名古屋の金城学院中学校の国語の入試問題に、「レ・ミゼラブル」の作者と主人公の名前を問う問題が出て、戸惑った生徒も多かったが、時事問題と言えば言えるこの問題を予測できなかった自分を情けなく思った。ＴＶのＣＭもかなり流れていたから、生徒たちの注意を喚起することもできたのに・・、と大きな反省材料として、肝に銘じておかねばならないだろう。
　そんな忸怩たる思いがあったためか、妻はかなり前からこの映画を見に行きたいと繰り返していたが、なかなか思い立つことができず、ズルズルと日延べを重ねてきた。だが、やっと体調が元に戻った気がした昨日、全快祝いを兼ねて映画館まで足を運ぶことにした。
　
　「ああ無情」という物語は小学校の頃、何度か読んだ覚えがあるが、それも、ジャンバルジャンが市長になった辺りまでしか記憶がなく、その先に彼がどうなったのか、などはまったく知らなかった。つまり、「レ・ミゼラブル」というビクトル・ユーゴーの大河小説のごく一部を日本語に翻訳した「ああ無情」を読んだことがあるだけで、その全貌が何たるかはまったく知らなかったのだ。ちょっとは予習していくべきかな、とも思ったが、それでは映画を見る目が曇る、と思って我慢した。
　結果的にはそれが幸いした、まったく新しい物語を見る目で映画を見ることができたのだから・・。そのストーリーのあらましは次のよう。

　『格差と貧困にあえぐ民衆が自由を求めて立ちあがろうとしていた19世紀のフランス。ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、パンを盗んだ罪で19年間投獄され、仮釈放されたものの生活に行き詰まり、再び盗みを働く。しかし、その罪を見逃し赦してくれた司教の慈悲に触れ、身も心も生まれ変わろうと決意。マドレーヌと名前を変え、工場主として成功を収め、市長の地位に上り詰めたバルジャンだったが、警官のジャベール(ラッセル・クロウ)は彼を執拗に追いかけてくるのだった。そんな中、以前バルジャンの工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、バルジャンは彼女の幼い娘コゼットの未来を託される。ところがある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになり、ジャベールの追跡をかわしてパリへ逃亡。コゼットに限りない愛を注ぎ、父親として美しい娘に育てあげる。だが、パリの下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発、バルジャンやコゼットも次第に激動の波に呑まれていく……』

　映画を見終えて、家に戻って、改めて小説「レ・ミゼラブル」の概要を調べてみたら、ほぼ映画のストーリーと同じだった。つまり私たちは小説「レ・ミゼラブル」を２時間半ちょっとで読み終えたようなものだ。それだけに、物語の焦点がどこにあるのか、最後までつかめなかった印象が拭えない。ジャンバルジャンの半生、パリの革命、コゼットとマリウスの恋・・、それら一つ一つが大きな題材だけに、全て一度に表現しようとすれば、こういう結果になるのかな、と少し残念に思った。
　だが、そんなことも些末に思えるほど、見る者を惹き付ける大きな力を持った映画だった。ミュージカルは好きではない私だが、時々は食傷しながらも最後まで見終えることができたのだから、やはり魅力的な映画であることは間違いないだろう。
　アカデミー賞の助演女優賞をアン・ハサウェイが受賞したのも納得できる・・。

ミニ雪だるま

　今冬最強の寒波が襲来していることなど、まるで知らなかった私は、昨日の朝、外に出てびっくりした。雪だ・・。


　前の家の屋根にうっすら雪が積もっていた。このところ寒いのは身に沁みていたが、もう雪など降るまいと高をくくっていた私は、意表を突かれてしまった。しかし、昨日は日曜日、雪が降っても車を運転する必要はない。雪が少々降ろうがどうってことはない、そんなのんびりした気持ちから、屋根に積もった少しばかりの雪をかき集めて、ミニ雪だるまを作ってみた。


　野球ボールくらいの大きさの塊を二つ重ね、石ころを目と鼻に見立ててくっつけたら完成。何となく不細工だが、急ごしらだから仕方がない。それに、目敏く見つけた妻にカウンター攻撃されてしまったし・・。



　この雪だるま、午前中の塾が終わって家に戻ったときには、跡形も無く消失していた。寒いとは言え、春はもう遠くないのかもしれない・・。

１週間ぶりのビール

　さあ、１週間ぶりにビールを飲むぞ！！



　一口飲んでみた。
　ん？？味がしない・・。久しぶりだから、ビールの苦みを感じるかな、と思っていたが、そんな感じがしない。五臓六腑に染み渡るかな、とも思っていたが、期待はずれ・・。何にも感じない。どうした？？
　さらに一口飲んでみる。
　美味しくない・・。一番搾りってこんなシャビシャビだったっけ・・。水っぽい・・。えええ？？？
　もう一口飲んでみるか・・。
　おお！！少しばかり苦みが感じられる。でも、こんなもんじゃない。私の大好きなビールはこんなもんじゃない。一番搾りじゃなく、エビスにすれば良かったか・・。
　よし、覚悟を決めてもう一口。
　・・・・・。
　ダメだ、美味しくない・・。残念無念・・。
　酔いはゆっくり回ってきたが、こんなビールで酔っても面白くない。パイナップルにあたって、味覚が変わってしまったのだろうか？？

　もういい、残り全部飲み干してもう寝よう。
　明日になれば、もうちょっと美味しく感じられるかもしれない。それに、見かけは元通りでも、細かな部分にズレがあるのかもしれない。１００％に戻るには、もうしばらく時間がかかるのかもしれない。
　気長に行こう・・。

　全部飲んだけど、やっぱり同じ印象。
　眠い・・。もう寝る・・。
　


　

N700A

「おお、すごい！！　Ｎ700Ａだ！！ スゲエ！！」
「ちょっと、おにいちゃん、どうしたのよ？」
「どうしたもこうしたもないよ。これは東海道新幹線の新車両Ｎ700Ａなんだぜ」
「新車両って・・今までの新幹線と変わりないけと・・・」
「ま、たしかに見た目はそうだけと、注目点は・・」
「定速走行装置がついているということなんだよ」
「テイソクソウコウ・・」
「線路には勾配やカーブがあるから、同じ速度で走るためには、運転士さんは絶えずアクセル調整をしてないといけないんだけど、それを自動的に行う装置がこのＮ700Ａにはそなえられたんだ。スゴいだろ」
「フーン。確かにすごそうだけど、ふつうの人は言われなければ気が付かないわよね」
「こんなに早く会えるなんておもってなかったよ」（スリスリ）
「ちょっと、お兄ちゃん、恥ずかしいからやめてよ！」

というやりとりを、「ビッグコミックオリジナル」に連載中の「テツぼん」で読んだとき、先週の金曜に妻が送ってきてくれた写真を思い出した。


　
　これは、先週の金曜日、妻が堂本光一の舞台「SHOCK」を観るために上京した際に乗った新幹線の写真。「新しいのぞみ」と添え書きがあったが、その時は何のことか分からなかったが、このマンガを読んでやっと意味が分かったのも、私が世情に疎くなっている証左だろう・・。
　それにしても、妻が上京せずに土曜日家にいたなら、私は冷蔵庫にあったパイナップルを食べずにいただろうか？そんな疑問を妻に投げかけたところ、
「私がいたら、二人で食べて、二人とも倒れていたでしょうね」
という至極当たり前な答が返ってきた。
「そうか」
と思いながらも、それで苦しみが半減されていたなら、それはそれでよかったかも、などと不謹慎なことを思ってしまうほど、苦しい一週間だった・・。

レゴ #10221 「Super Star Destroyer」

　食あたりに罹る前、コツコツと組み立て始めた Lego 10221 「Super Star Destroyer」、全部で３箱あるパーツのうち、２箱目まで作り終えてあった。もう１週間も触れていないが、今まで出来上がった部分までの写真を以下に載せて、再開するときの参考にしようと思う。

　
　
　
　　
　
　
　
　


　パーツ数3152、完成すると全長が1.2ｍにもなるという巨大な代物だけあって、細かな作業が多く、面倒くさいが、またそれが楽しいから不思議なものだ。塾が終わってから、寝るまでの間が私のレゴタイムだが、今は家に戻ると軽めの夕食を摂って、風呂に入り、さっさと眠ってしまうというリハビリ生活を送っているから、この続きを組み立てていく時間などないが、もう少しして平常の生活に戻れたら、また頑張ってみようと思っている。
　でも、飾っておくスペースがあるのかなあ・・。

空中の靴

　パイナップルにやられた土曜日、午前中はまだ元気だった。その時に見つけた異様な物・・。


　いつも通っているのとは違う道を行ったところ、交差点で「？？」と思った。
「何だ、あれ？？何かがぶら下がっている・・」
　電線に何かがぶら下がっている。近づいていって、目をこらしてみて驚いた。
「靴だ！！」


　スニーカーのひもが結ばれて、電線にひっかっかっている。風に揺れている・・。
「先生、向こうにもあるよ！」
　乗っていた小学生が反対方向の電線を指さした。


　こちらも同じように靴紐が結ばれて電線にぶら下がっている。
「ダメだろ、こんなことしちゃ・・」
と思いながらもブロガーの浅ましさ、スマホをとりだして写真に収めてしまった・・。

　この交差点の近くには野球場があるから、そこを利用する人たちが戯れに使わなくなったスニーカーを投げ上げて電線に引っかける遊びでもしたのかな、と思ってもみたが、どんな理由にせよ、これはよくない。早めに撤去した方がいいだろうが、こういう場合はどこに連絡したらいいんだろう・・。

　などと心配したのものの、パイナップルにあたってしまって、今日の今までこの靴のことなど忘れていたのだから、やはり人間は健康が第一！！

復活！！

　なんとか元に戻った気がするので、一応復活！ってことで。
　まだちょっとした痛みは残っているけど、細かいことを言っている場合じゃないから・・。

　さあ、頑張るぞ！！

パイナップル（３）

胃が時々キリキリと痛む・・。
ああ、早く解放されたいなあ・・。
あと少しだとは思うんだけど、本当にひどい目にあったもんだ。

「カットされた果物はその日に食べないと発酵して危険ですよ」って、妻は薬剤師さんに言われたそうだが、知ってたらこんなことになっていない・・。
無知は恐ろしい。