goo

ぼっちゃん刈り

 「ぼっちゃん刈り、なめんなよ!」
バスの中で、ぼっちゃん刈りの同級生を「昭和の臭いがする」などと生意気なことを言っていた小学生を一喝したら、
 「なんで?」
と聞き返された。
 「それは、俺が小さい頃はぼっちゃん刈りだったからだ」
と碌でもない理由を言ったところ、
 「えええっ、塾長もぼっちゃん刈りだったの?」
 「そうだ、俺が子供の頃はぼっちゃん刈りばっかだった」
 「そうなの?」
 「そう。その頃の俺の写真見せてやろうか」
 「見たい、見たい」
とはしゃぎだしたから、
 「分かった。探して見つかったら見せる。可愛いから驚くぞ」
 「はははは、うそだあ」
 「嘘の分けないだろう。絶対見せてやるから」
とは言ったものの、一年ほど前に伯母から貰った古い写真のカラーコピー、どこに行ったことやら・・。確か塾舎のどこかにしまったはずだが・・。どこだったっけ・・。
 ちょっと探してみたけれど、見つからなかったので、「まあ、いいや。そのうち出てくるだろう」と諦めかけていたところ、一昨日突然見つかった。かなり色褪せてはいるが、カラー写真。


 ぼっちゃん刈りにベレー帽被ったスーツ姿。ネクタイまで締めている。手に持っている物を見ると、七五三のときの写真か・・。よく見ると、左足のズボンの裾がまくれ上がっているのは何故だろう・・。今から50年も前の写真か・・。きっと母は側にいただろうが、とうに亡くなっているので、どこで写した写真なのか訊ねる人がいない。それどころか、ぼっちゃん刈りの少年が本当に私なのか、定かではない・・。でも、伯母が私だと言ってくれたのだから、きっとそうなのだろう。

 「ぼっちゃん刈り、なめんなよ!!」
同じセリフを吐きながら、小学生に写真を見せたら、大爆笑!!!!
いくら中入試の息抜きにいいかも、と思って休憩時間に見せたと言っても、ちょっと笑いすぎじゃない? 
 「どうだ、可愛いだろう?」
と訊いたら、またまた大爆笑・・。本当に失礼な奴らだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラインって・・

 「先生、範囲が分からないので、友達にラインで聞いてもいいですか?」
 「ライン?何だ、それ?」とは思ったけど、「そんなことも知らないの?」とバカにされそうだったので、「おう、いいよ」と答えた。すると、その生徒はスマホを取り出して指を動かしている。「なんだ、メールか・・」と思いながら、チラッとその画面を見てみたら、どうも様子が違う。知りたいのをグッと抑えて、その場は素知らぬ様子をしていたが、このままラインの何たるかを知らないまま過ごすわけにはいかないので、塾が終わってからこっそり調べてみた。

「ライン(LINE)はスマートフォン・フィーチャーフォン・パソコンで利用できるアプリケーションで、スマートフォンではAndroid、iOS、Windows Phone、BlackBerryを搭載した端末に提供されている。2013年1月18日付けのLINE公式Twitterにて、登録ユーザー数が世界で1億人を突破したと発表した。
 通話やチャットを行いたい相手同士でこのアプリケーションをインストールしておけば、通信キャリアや端末を問わず、相手とインターネット電話やチャットを行うことができる。複数人でのグループ通話にも対応している。フィーチャーフォンとBlackBerryではテキストチャットの機能が利用でき、ボイスチャットは利用不可。通常の電話と異なりパケット通信を利用するインターネット電話であり、パケット通信料の定額サービスなどに加入していれば、電話代を課金されることなく無制限に電話をかけることができる。このアプリケーション自体が無料で提供されていることもあり、「無料通話」などと宣伝されている。しかしながら、これは前述のとおりパケット通信料が定額の場合の話であり、従量課金であれば莫大な通信料が請求される可能性もあるため注意が必要である。
 テキストチャットはスタンプや絵文字が多種揃っている」

 ふ~~~ん・・。私のスマホはAndroidだから、アプリをダウンロードすれば利用できるわけだ・・。そう言えば、この頃TVのCMでも、ラインがどうのこうのっていうのが増えた気がする。流行りなんだろうな、きっと・・。



 TwitterとかFacebookとか、そしてこのLineとか、次から次へと新しいツールができてくるが、私には無縁だ。ブログがせいぜいのところで、それ以上はもう望むべくもない。このラインにしても、結局ダウンロードなどしないだろう、だって、相手がいないもの・・。
 でも、これでラインについては少しばかり勉強したから、子どもたちと話題にしても大丈夫。付け焼き刃だけど・・。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つらら

 凍結の夜から明けた日曜日の朝、寒さに震えながらも、喫茶店まで歩いて行った。橋の上はまだまだ凍結していたし、雪が残った道路はツルツル滑って恐かった。
「それにしても昨夜はよく無事に帰れたものだ」
そう妻と話しながら、珪砂工場の横を歩いていたら、
「あっ!つららだ!!」
と妻が大声を上げた。
「おお、本当だ。長い!!」


 30cm程はあるだろうか、一本だけ長いつららがパイプから垂れ下がっていた。そう言えばこの頃つららを見ることが少なくなった。子供の頃は冬になると、家々の軒先に大小のつららができていたものだが、もう何年もつららなど見たことがなかった気がする。
「なんだか久しぶりに見たなあ・・」
と感慨に耽ってしまったが、子供の頃より今の方が冬の寒さは厳しいように思うが、つららを見なくなったのは何故だろう?雨樋が完備されている家ばかりになって、瓦から水滴が垂れ落ちることがなくなったのかもしれない。それともつららが溶けてしまう前に私が外を出歩くことがなくなったからかもしれない。
 いずれにしても、久しぶりにつららを見たせいか、ついつい童心に帰ってしまったのかもしれない。つららの前に大きな水たまりがあって、そこに厚い氷が張っているのを見つけた。
「滑れるかなあ・・」
と言いながら草履で氷の上に乗った瞬間、ツルっと滑った。
「わああああ」
と叫びながら、右手を氷に打ち付けてしまったが、それが支えとなって、何とか尻餅をつくことは防げた。
「痛っ!!」
と思ったが、必死で立ち直って、そろりと氷から身を避けた。
「大丈夫?」
と妻が笑いながら心配してくれたが、
「うん。何ともない・・」
と見栄を張ったが、体を支えた右手首はジンジンしていた・・。

 まったく年寄りの冷や水とはよく言ったものだ。あっ、私の場合は「年寄りの冷や氷」だけど・・。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レゴ10000台

 そんなに信念の近いに忠実でなくてもいいのに、と思わないでもないが、1か月でこんなに集めてしまった、レゴの10000台の大箱・・。


 上から#10176「ロイヤルキング城」・・お城部分はヤフオクで落札できたが、基盤がなかったのでセカイモンのお世話になった。お城はジャンク扱いだったので欠落したパーツがかなりあったが、それを買い足してもかなり安く集めることができたので、いい買い物だったと思っている。
 #10226「ソプウィズ・キャメル」・・飛行機に興味はないが、Amazonで安売りをしていたので思わず買ってしまった。けっきょくわたしはいきつくとこr
 #10231「スペースシャトル」・・ヤフオクで安く出品されていたので入札してみたら、簡単に落札できてしまった。ちょっと嬉しかった・・。
 #10197「ファイアー・ブリゲイド」・・これ消防署を銀行に組み替えるために買った物。かなり神経を使う必要がありそうなので、なかなか組み立てようという気が起こってこない。でも、早晩勇気を振り絞ってみなければならないだろう。
 #10221・・レゴのスターウォーズ・シリーズにUCS(Ultimate Collector's Series)という通常よりもパーツ数が多く精巧に組み立てられるものがあると知ったのは少し前。それ以来、私のコレクター魂がうずき始めて、制御不能になりつつある。#10225の「R2D2」もその一つだが、取りあえず「Super Star Destroyer」をヤフオクで落札した。#10030にも「Super Star Destroyer」があるが、こちらはかなりの高額で、今のところ手が出ない・・。
 最後に一番下の段ボールの中には、#10179「Millennium Falcon」が入っている。こんなものを買っている場合か?と思いながらも、ヤフオクで出品されていたのを見つけて、ついつい落札してしまった。「バカじゃない??」と妻からなじられながらも、「バカだよ」と一言で片付けてしまうのだから、病膏肓に至った感がある。これもUCSの一つだが、他にもまだまだあって、私のコレクター魂を刺激し続けている。

■7181 TIE Interceptor (2000)
■7191 X-wing Fighter (2000)
■7194 Yoda (2002)
■10018 Darth Maul Bust (2001)
■10019 Rebel Blockade Runner (2001)
■10026 Special Edition Naboo Starfighter (2002)
■10030 Imperial Star Destroyer (2002)
■10123 Cloud City (2003)
■10129 Rebel Snowspeeder (2004)
■10134 Y-wing Attack Starfighter (2004)
■10143 Death Star II (2005)
■10144 Sandcrawler (2005)
■10174 Imperial AT-ST (2006)
■10175 Vader's TIE Advanced (2006)
■10178 Motorized Walking AT-AT (2007)
■10179 Ultimate Collector's Millennium Falcon (2007)
■10186 General Grievous (2008)
■10188 Death Star (2008)
■10195 Republic Dropship with AT-OT Walker (2009)
■10212 UCS Imperial Shuttle (2010)
■10215 Obi-Wan's Jedi Starfighter (2010)
■10221 UCS Super Star Destroyer (2011)
■10225 R2-D2 (2012)
■10227 B-Wing (2012)

 もう大変・・。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

凍結道路の恐怖

 インフルエンザの猛威を何とかやり過ごすことができたと安心したのも束の間、また新たな難敵が現れた。猛烈な寒波だ。
 一昨日から「愛知県の平野部でも積雪するかも」という予報があって、雪が大嫌いな私は緊張していた。が、一昨日はちょっとちらついただけで事なきを得たが、昨日は「午後3時くらいから雪が降り始める」という予報通りにかなりの量の雪が降った。
「本当にイヤだなあ・・」
と雪が降っても塾バスを運転しなければならない私は、窓の外の景色を見ながら何度も嘆息した。が、一時はすごい勢いだった雪も、5時頃にはほぼ止んでしまった。道路に積もった雪もないようなので、「これならチェーンを巻かずに、いつも通りにバスを動かせるな」とホッと胸をなで下ろした。だが、この辺りの見通しの悪さが私のダメなところで・・。
 9時少し前になってもう一台のバスの運転をお願いしている方が、「一号車のフロントガラスが凍って前が見えなくなっていますよ」と教えて下さった。「えっ?」驚いた私は急いでバスの所に走って行ったが、「わああ!!」と思わず声を上げたくらいにフロントガラスがカチカチに凍り付いていた。「ヤバイ!」とすぐに妻に電話して、「お湯を持ってきてくれ!」と頼んだ。外はかなり冷え込んでいて、フロントガラスどころか、近くの橋の上は凍ってキラキラ光っていた。「えええっ!!もう凍ってるの??」余りに意表を突かれた私はかなり動揺した。「私の家の周りも凍っていましたねえ」と運転手さんも恐ろしい情報を与えてくれた。「それじゃあ、道路はかなり危険ですね」「ええ、でもまだゆっくり走れば大丈夫でしょう」と経験豊かな運転手さんは私を励ましてくれたが、暗澹たる思いで充たされた私は、「はい、気をつけて下さい。お願いします」と言うのが精一杯だった・・。
 それからすぐに生徒をバスに乗せて送っていったのだが、行く先々の道がヘッドライトを受けてキラキラ光るので、まるで生きた心地がしなかった。「シートベルトをして、しっかり体を支えていてくれよ」と生徒に言いながら、ゆっくりゆっくり走って行った。普段は家の前まで送って行く子には、「凍っていると危ないから今日は大通りで下ろすよ」と、お願いした。「少しくらい遠くても、車ごと滑るよりはいいだろう」と、半ば冗談めかして言ったりしたが、私の顔はかなり引きつっていたことだろう・・。もう喉はからから、最後には胃が痛くなってきた・・。

 いつもの倍近くの時間をかけて必死の思いで塾まで戻って来たときには、全身が安堵感で充たされた。その後に授業のある高校生は、危険を察知したのか、ほとんどの生徒から欠席連絡があった。徒歩や自転車で通ってくる生徒たちは、寒い中来てくれたので、授業は行ったが、「帰り道は真剣に気をつけろよ!」と何度も繰り返して送り出した。その後でウエザーニュースを見たら、私の家の付近の翌朝にかけての最低気温はマイナス4度と予想されていた。何だ、この低温は??見たこともない数字だ。
 長い間塾をやっているが、9時にバスで送っていくときに道路が凍結しているなんてことは初めてだ。私が今まで経験した中でも一二を争う寒さだったように思う。そんな時でも、事故無く一日を終えることができたのは、娘が送ってくれた八咫烏のお守りのお陰ではないだろうか、と先ほど思い至った。勿論毎年新しくしている、恵比寿さんの交通安全のお守りの霊験も忘れてはならないが、「無事に生徒を送り届けられたのは神の助けがあってこそ」だから、感謝の気持ちを新たにしなければならない。

 あ~~~、雪は本当に嫌いだ!!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっとしたエピデミック

 先週末から今週にかけて、インフルエンザに感染した生徒が続出して、小・中・高の受験生を抱える塾長として、かなり肝を冷やした。
 2週間ほど前からインフルエンザにかかった生徒はぽつりぽつりといたが、そろそろインフルの季節だな、という印象しか持っていなかった。ところが、先週金曜日に同じ学校に通う中2生3人の家から立て続けに「インフルエンザで休みます」という電話がかかってきた瞬間から、「これはヤバイ!」と真剣に対策を考えるようになった。ちょうどセンター試験の前日であり、一週間後には私立中学の入試が始まる頃でもあったので、すぐに消毒液を出してきて、生徒全員に手の消毒を励行させるようにした。
 だが、もうそれだけでは手に負えないほど学校ではインフルエンザが大流行したようで、今週の月曜日にはさらに4人の同じ中学の2年生がインフルエンザで休むとの連絡が入った。その中学の2年生は9人塾に通ってきているので、そのうちの7人がインフルに感染したことになる。当然のことながら、学校は学年閉鎖となり、他にも1年生の学級閉鎖がいくつかあったというほどの惨憺たる状況だったようだ。
 しかし、ここで興味を引かれたのは、中3生にはまったくインフルエンザに感染した生徒がいなかったと言うことだ。受験を控えているため、予防接種を受けた生徒の割合が高いのかもしれないが、私としては「気合いの入った受験生は風邪やインフルエンザにかからない」という持論を証明してくれたようで、「やっぱりなあ」と胸を張りたい気分になった。それは我が塾の私立中合格を目指す小6年生にもあてはまることで、幾つかの学校では学級閉鎖が出るなど、インフルエンザが流行っているにもかかわらず、今までのところ、誰一人として感染していない。塾内では常にマスクをすることと、手の消毒を欠かさないように常に注意を促しているお陰かもしれないが、それよりもウイルスや風邪菌を寄せ付けないほど、心身が充実しているのだと思いたい。勿論、中3生にも、高3生にも風邪引きやインフルエンザ患者は一人も出ていないから、私の仮説はますます信憑性を帯びてくる・・。
 だが、こんなことで喜んでいる場合ではない。私自身がインフルエンザに感染したり、風邪を引いたりしては元も子もない。授業ができなくなるだけではなく、受験生に伝染したりしたら、何のために塾に通ってきているのか分からなくなる。そこで、いつものようにダラダラ夜遅くまで起きているのはやめて、できるだけ早くベッドに入るように心掛けるようにした。十分な睡眠をとって、体力を維持することが、全ての基本であるから・・。

 週末になって、インフルエンザの流行は小康状態になったようだが、油断はできない。まだまだ受験期間は始まったばかりだ。この先の長さを思うと心が竦むが、そんなことに負けてはいられない。寒さに負けず、プレッシャーに負けず、インフルにも負けずに、最後まで必死に戦っていかねばならない。
 頑張るぞ!!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八咫烏

 パスポートの更新を忘れ、オーロラ見学に行き損ねて休暇の予定がゼロになってしまった娘は、我が家で数日過ごした後、関西方面の友達の所へ遊びに行くと言って出て行った。どこの誰の所に行くのか、私も妻も確かめもしなかったが、つい先日娘から小包が送ってきて、中に入っていた物から熊野に旅行に行ってきたことが分かった。
 私の父には呆け封じのお守り、妻には足腰が弱くならないように身につけるお守り、そして私には八咫烏が描かれた交通安全のお守りを送ってくれたのだ。さっそく私はバスのフロントガラスの左端に付けた。


 こうしておけば、車の振動でお守りが揺れるから、揺れ具合によって、自分の運転の荒さがよく分かる。「先生の運転荒いね」と乗っている生徒たちから時々言われたりするので、自戒するのに最適だ。交通安全のお守りを振り落とすわけには行かないから、今まで以上に丁寧な運転を心掛けようと、日々自戒している。

 ところで、このお守りを出している「速玉大社」がどういう神社なのか知らなかったので、調べてみた。

『熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は、和歌山県新宮市新宮にある神社。熊野三山の一つ。熊野速玉大神と熊野夫須美大神を主祭神とする。
 2004年7月、熊野速玉大社の境内地は、ユネスコの世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録された』

 おお、何て由緒正しき神社・・。でもこれだけじゃ、お守りに八咫烏が描かれている理由が分からない。さらに調べてみた。

 『神紋・・鳥紋(三本足の八咫鳥)
神武天皇(磐余彦命)が、熊野から大和国へ侵攻するとき、深く険しい山越えを天照大神が遣わした3本足の八咫鳥の案内で、無事大和にはいることができたという。八咫鳥は熊野那智大社に戻り石になったという鳥石が残っている。三本足とは熊野三党(宇井・鈴木・榎本)を表すとも云われ、智・仁・勇、また、天・地・人の意を表すとも云う。
 また、奈良県宇陀郡榛原町にこれを祀った八咫鳥神社がある』

 なるほど・・。そう言えばサッカーの日本代表のユニフォームにも八咫烏が描かれている。それはきっと、八咫烏がワールドカップへと導いてくれることを願ってのものなのだろう・・。
 
 これで交通安全に対する備えがまた一つ分厚くなった。安心安心・・。

 あっ、そう言えば娘にお礼のメールをするのをてっきり忘れてた。すぐにしよう!!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悲喜こもごも

 河合塾がセンター試験による各大学のボーダーラインを発表したので、さっそく気になる塾生の何人かの点数をバンザイシステムに入力してみた。

 先ずは一人目。この子はセンター試験の終了直後に「浪人しますです」と弱気なメールをしてきた子だが、自己採点をしても思ったとおりにできが良くなく、かなり落ち込んでいた子だが、生物だけは96点をとっていたため、「これをうまく利用すれば何とかなる」と励ましていた。理科の得点が2倍になるような大学はないか、と探していたところ、運良く「以前受験してみたら?」と勧めていた大学が当てはまった。「これはラッキー!」と喜び勇んでバンザイシステムに入力したところ、何とかボーダーラインというご託宣が出た。勿論二次試験で頑張らねばならないラインだが、取りあえず絶望する必要も無いことが証明されたわけだから、すぐに電話で報告しておいた。「頑張る・・」とまだまだ元気は回復していないようだったが、少しでも早く気を取り直して頑張って欲しい。

 二人目は、理系のくせに理系科目がまったくできず、唯一現代社会だけが81点だった子で、それでも900点満点にしたら50%も得点できていなかったため、国公立は絶望的だと思われた。しかし、私が配点表とにらっめっこしながら、日本中の大学を探してみたところ、点数のいい3教科を選んで各200点にして合計600点をセンターの得点とできる大学が見つかった。しかも、そこはその生徒が研究したいと願っている分野に力を入れているようなので、願ってもないところだった。その子の得点を大学の設定に従って換算してみたところ、得点率が60%にも跳ね上がった。「これはすごい!」と驚きながらも、バンザイに入力したら、おおお!!ボーダー!!すごい!!本当にこれでいいの?と疑いたくなるほどだったが、この子にもすぐ電話して報告した。

 最後にもう一人。この子は、上の二人と違って、これだけはできた、と誇れる科目が一つも無く、全教科ほとんど同じくらいの出来で、6割弱しか得点できなかった。看護系が志望の子だが、第一志望には遠く及ばず、バンザイシステムで調べても、全て泣き顔ばかり・・。残念・・。しかし、諦めるのはまだ早い。ここまでセンターが悪かったら、センターのことなど忘れてしまって、2次試験で勝負すればいい、つまり2次試験の配点の割合が高い大学を探して、そこに願書を出せば、少しでも合格の可能性が大きくなる。勿論、センター試験が出来なかった子が二次試験で力を発揮できる確率は小さいだろうが、そこは気合いで乗り切るしかないだろう。「ボーダーまで足りない分を二次試験で逆転すればいいんだ!」と、鼓舞しておいたが、諦めずに頑張って欲しい。

 もちろんセンターが良かった子もいて、センター推薦で合格できそうな子や、センター出願の私立大学が合格濃厚になった子もいる。まさに悲喜こもごもだが、この時期、どうしたって出来の良くなかった子の方が気にかかる。あと1か月近くを必死で勉強して、楽しい春を皆で迎えられたらいいな、と念じながら、これからも生徒たちと頑張っていくつもりだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

交響曲第一番“HIROSHIMA”

 昨年12月12日のNHK「あさイチ」で、“奇跡の作曲家”と呼ばれる被曝二世の佐村河内守が紹介されていた。その内容をHPから抜粋してみると、

『11月9日、NHK総合「情報LIVE ただイマ!」内で、佐村河内さんの特集企画を放映したところ、直後から佐村河内さんの交響曲を聴きたいという方が急増。放映翌日から3日間にわたり、大手インターネット通販のCDランキングで、J-POP のアルバムをおさえ、総合チャートで1位を記録するなど、大きな反響を呼びました。
 佐村河内さんは14年前に、両耳の聴覚を失うというアクシデントに見舞われますが、絶対音感を頼りに、80分を超す長大な交響曲第一番“HIROSHIMA”を書き上げました。
被ばく者の苦しみ、また再生への祈りが込められた交響曲は、2008年に広島交響楽団で初演されて以降、実に4回も再演されています。現代作曲家の交響曲がコンサートの演目に上がる事はほとんどない中、極めて異例なことです。
 番組では、人の心を打つメロディーがどのようにして生まれたのか。耳鳴りや、それに伴う発作と闘いながら行われる佐村河内さんの作曲活動や、交響曲が生まれたきっかけとなった子どもたちとの交流などをご紹介しました』

 彼のことをまったく知らなかった私は、早速 Amazon でCDを注文した。


 しかし、時期が悪かった・・。メチャクチャ忙しくて、とてもCDを聞く時間などなかった(レゴはずっと組み立てていたけど)ので、結局昨年中は聞けずじまい・・。年が明けたら、すっかりCDのことなど忘れてしまっていて、ふと思い出したのがこの前の日曜日。「あ、そうだった」と、車の中にCDを持ち込んでやっと聞くことができた。
 
 クラシックなどまともに聞いたことのない私であるから、「音が重層的だなあ・・」という何の面白みのない感想しか浮かんでこなかった。ただ、大友直人という指揮者のもと、東京交響楽団の演奏が素晴らしかったのは私でも分かった。クラシックの演奏会に何度も行ったことのある妻も、「東京交響楽団はいいね」と評していた。肝心の交響曲については、「よく分からない現代的な交響曲とは違って、古典的なしっかりした交響曲だと思う」と分かったようなことを言っていたから、私も同意見だったと書いておこう・・。

 だが、正直言って、
『ヒロシマは、過去の歴史ではない。二度と過ちをくり返さないと誓った私たちは、いま現在、ふたたびの悲劇をくり返している。佐村河内守さんの交響曲第一番《HIROSHIMA》は、戦後の最高の鎮魂曲であり、未来への予感をはらんだ交響曲である。これは日本の音楽界が世界に発信する魂の交響曲なのだ』
と書いた五木寛之のような感覚は持てなかったので、時間ができたときに、ゆっくり聞き直してみようと思っている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

'13 センター試験

 今年のセンター試験は難しかったようだ。塾生の点数を聞いても、イマイチぱっとしない。一昨年・昨年と華々しい結果の生徒が多かっただけに、今年の結果が物足りないのかもしれないが、二次試験までにどう立て直すか、生徒と一緒になって苦闘していかねばならないだろう。
 しかし、先ずその前に、今年のセンター試験がどのような傾向であったのか、塾長として把握しておかねばならない。そこで、昨年に続いて、河合塾の各科目毎の講評を引用しておこうと思う。

【国語】 難化
〈現代文〉第1問(評論)は、本文の文体に戸惑った受験生も多かったであろうが、設問は比較的わかりやすく作られているため、全体としての難易度は昨年並み。第2問(小説)は、本文が長く、構成が複雑で読解に時間がかかるうえ、問4・問5ではやや踏み込んだ解釈が要求されているため、全体としては昨年に比べ難化した。
〈古文〉本文は平安時代の文章を模した文体で、受験生にとっては読みづらいものであり、設問の中には正解を選びにくいものもあるため、全体的には難化した。
〈漢文〉本文の分量は減少したが、心情や心境を問う設問は、本文中に明確な根拠を探しにくく取り組みにくいもので、昨年より難化した。
【数学ⅠA】 難化
第3問の難化と,それ以外の問題でもつまずきやすい内容が含まれていた。
【数学ⅡB】 やや易化
誘導が丁寧であり、取り組みやすい問題であった。
【英語】 昨年並み
第3問Bがやや易、第3問Cがやや難、その他の問題はすべて昨年と大きく変わらないので、総合的には昨年並み。
【物理】 やや難化
状況の把握がしにくい設問や、選択肢が多い設問が増えた。
【化学】 昨年並み
問題の難易度に大きな変化はなかった。
【生物】 昨年並み
図や表、文章選択肢数、組合せ選択肢数はやや増えたが、リード文の文章量が減少した。また、知識問題の割合がやや増え、考察問題の割合が減った。
【世界史】 昨年並み
単純な語句選択問題が減少したとはいえ、受験生が苦手とする文化史、第二次世界大戦後の現代史が減少したため、全体としては昨年並みである。
【日本史】 やや難化
やや難易度が高い用語が扱われており、慎重に読むことが求められる。
【地理】 昨年並み
昨年は統計の判定が難しいものが多く、平均点が低くなった。今年は目新しい統計の出題が多く、昨年と同様に判定がやや難しかったため、平均点は昨年並みになると思われる。
【倫理政経】 やや難化
昨年とは異なり「倫理、政治・経済」オリジナルの設問が出題された。全体として難易度はやや難化。

 さらに三大予備校の予想平均点を載せると、
河合塾の予想平均点
5教科7科目文系 534 (-38)
5教科7科目理系 556 (-30)

駿台の予想平均点
文系5教科7科目 543 (-27)
理系5教科7科目 576 (-13)

代ゼミの予想平均点
〈文系受験者〉5教科7科目 572 (-15)
〈理系受験者〉5教科7科目 588(-21)

かなりばらつきがあるが、私の感覚としては、河合塾が一番近いかな、と思っている。ボーダーもかなり下がるんじゃないかな、とちょっと希望的観測も持っているが、どうなんだろう・・。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前ページ