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「十三人の刺客」

 「十三人の刺客」を見に行って来た。


 残虐非道な大名でありながら、将軍の弟と言うだけで老中への就任が決まった明石藩藩主(稲垣吾郎)を暗殺せんと13人の刺客が送り込まれる、というストーリーであるが、まあ、なんとも大がかりな仕掛けで見る者を圧倒する映画であった。この映画が面白いかどうかは、ひとえに稲垣の暴虐さ加減にかかっていると思っていたが、確かに見ていて気分が悪くなるほどの悪行三昧、よくもこれだけ人倫の道を外れた行いができるものだと、ふつふつと怒りがこみ上げてくるばかりの凶悪な男を、SMAP・稲垣がよくも演じたものだと、まずは感心してしまった。思わず目を背けたくなる場面もいくつかあり、それを平然と演じる稲垣を見ていたら、「吾郎ちゃんていやらしい役をやらせたらすごいよ」と妻が見る前に言っていたのを思い出し、「恐るべし稲垣吾郎!」と慄然としてしまった。現世での刺激を求め、ひたすら狂気にひた走る独裁者がどれだけ無辜の民を蹂躙するものか、本当に見ていて胸糞が悪くなった。端正な顔をした稲垣だけに余計、その仕打ちの残虐さが強調され、こんな男なら万難を排してでも誅さねばならないと、役所広司率いる13人の刺客が一刻も早く稲垣を討ってくれるよう願った程だった・・。
 しかし、それでもやはり戦闘場面がノンストップで50分も続くのはきつかった。見終わった後、ものすごく疲れた気がした。それは刺客たちと一緒に戦ったせいなのかもしれないが、途中から誰が誰やらわからぬほど泥まみれ、汗まみれ、血まみれになった戦いは見る方にも限界があるように思う。同じ三池監督の「クローズ・ゼロ」シリーズで見慣れているとはいえ、今回の戦闘場面はよりパワーアップしていて、カメラの切り替えについて行くのも遅れがちになるほどで、いくらでも押し寄せてくる敵方に、もう十分だろう、と少しばかり食傷気味になってしまった。戦闘場面が最大の見せ場であるとしても、もう少し短くても十分よかったように思う。それはただ単に受け止める私にパワーが不足気味だというだけのことかもしれないが・・。
 
 それにしてもこの映画の豪華キャストには驚く。松方弘樹の殺陣の美しさには目を見張ったが、平幹二朗・松本幸四郎など大御所とも呼べる役者を惜しげもなく脇に配し、重厚な雰囲気をスクリーンに醸し出している。主君への忠節のため命を惜しまぬ鬼頭半兵衛役の市村正親も己の信ずる道に殉じる無骨な武士を好演していた。さらに、私にとっては「クローズゼロ」以来馴染みとなった山田孝之・高岡蒼甫・波岡一喜もそれぞれにいい味を出していたと思う。総じて役者個々は己に与えられた役回りを忠実に演じていたのだろうが、刺客として集められた者たちの人物像がはっきりせず、彼らが何のために戦おうとしたのかが最後まで伝わってこなかったのは少し残念だった。戦闘場面をもう少し削って、人間を描く時間に回したならば、映画に深みが増したように思う。・・。
 役所広司の懐の深い演技はさすがだったが、それでも私がこの映画で一番注目したのは、木賀小弥太役の伊勢谷友介だ。実写版「明日のジョー」での力石徹役に決まったのを知ってから、俄然気になる役者になったのだが、このところ彼をよく見かけるようになった。そんな彼が「まさに力石!」と言いたくなるほど引き締まった体躯に精悍な顔つき、今の時代には珍しい荒々しさでスクリーンを縦横に駆け回るのだから、どうしたって彼を目で追ってしまう。早く「明日のジョー」が見たいな、と今から楽しみで仕方がない。

 独裁者の狂気と言えば、カミュの戯曲「カリギュラ」を思い出してしまうが、稲垣吾郎演じる舞台「カリギュラ」も見てみたい気がする。
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たわしを使おう!

 私が作ったへちまたわしは陰干しして、立派なたわしになった。


 作りたての時は水気たっぷりで柔らかかったのに、完全に水分が抜けるとこんなにも固くなるのかと驚くほどゴワゴワしている。これで体を洗うのはちょっと無理だろうと思って、まずは食器を洗ってみることにした。
 何気なく水を蛇口から出し、たわしを濡らしたところ、びっくりしたことに一瞬で柔らかくなってしまった!!しかも、水分を吸収して膨らんだりせず、逆に締まったようになって、コップを洗うのに手頃な大きさになった。
「すごい!!」
と私が叫んだら、
「そうだよ、へちまのたわしは使い易いんだよ」
と、何年か前に父が作った物を愛用していた妻が答えた。確かに使いやすい。柔らかくはあるが芯がしっかりしている感じがして、コップを洗うのにも無駄な力がいらない。しかも洗い心地は滑らかなので、あっという間にコップがピカピカになってしまった。自分が作ったたわしだからといって、過大評価をしているつもりはない。本当に使いやすくてこれなら人にも勧められると確信した。
 ならば、体を洗うのにも十分使えるのではないか、と思って試してみた。

 

 結論から言えば、十分使える。水分を含むとすぐにクタッとするが、その上に石鹸をつけて体をごしごし洗ってみたところ、ゴワゴワした感じはほとんどんなく、タオルで洗うより気持ちがいい。時折スジっぽいところが当って「うん?」って気にはなったが、それも適度の刺激だと思えば、どうってことはない。使い終わったら、よく搾って浴室の隅に置いておけばいいのも手間いらずであり、実用的だ。


 私は最初に4個作っただけであるが、私のたわしを見て、父も同じ方法で作ってみると言いだした。だが、父が作り出すと圧倒的な量になる。まずは畑からありったけのへちまを持ち帰って来て、4つに切った。

 

 笑っちゃうほどたわしの原料が並んだが、これをまた畑に持ち帰って、大きな鍋で一度に10個ずつ煮たのだそうだ。20分煮てから皮を剥き、種をすべてとる・・、これを繰り返すのはかなり大変だったとこぼしていたが、顔は一仕事終えた充実感からか嬉しそうだった。で、その結果・・。


 まだまだ半分くらいか・・。
 しかし、これだけ作るとどこかに配らなくちゃいけない。それも大変だ・・・・。



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ヒーター

 熱帯魚を飼い始めて1ヵ月半が過ぎたが、一番最初に買ったモーリーがとうとう全滅してしまった。エサのやり過ぎで水質が悪くなり、バタバタと死んでしまって以来エサをやるのを少なくしたため、その後は一匹も死ぬことなく快調に泳ぎ回っていた。だが、先週末に唯一生き残っていたオレンジ色のモーリーの動きが目に見えて悪くなり、水底でじっとしていることが多くなってしまった。
「水が冷たくなったからかなあ・・」
と、オレンジモーリーを飼い慣らし始めていた妻は心配そうに言った。見れば他の魚たちの動きも緩慢になったようで、妻の見立てもあながち的外れでもないように思えた。
「じゃ、日曜にヒーターを買いに行こうか」
と話していたが、その日曜の朝水槽を見たら、モーリーが死んでいた・・・。
「間に合わなかったか・・」
と手遅れになったことを後悔したが、こうなったら他の魚たちを守ってやらねばならない。塾が終わったらすぐにヒーターを買いに行った。
 
 農協にある観賞魚売り場を仕切っているおじさんは魚に関してはなかなかの蘊蓄の持ち主で、一度語り出したら止まらない。その日も私が
「もうヒーターは要りますよね」
と尋ねたら、
「そうですね、熱帯魚の病気が起きやすいのは水温が20℃から25℃の間だと言われています。ヒーターを入れて27℃に設定すれば、ずっとその水温をキープしてくれるので、病気にかかることはなくなります。ヒーターは水槽の大きさに大きさにもよりますが、60cmの大きさなら200Wのものを買っていただければ間違いありません。このニッソーのヒーターがお勧めです」
と言いながら渡してくれたのがこの製品。


「それとですね、水温計も要ります。おうちの水槽の水温を計ることから始めて下さい」
この後、新しい熱帯魚を買おうかな、と思いながら売り場の水槽を眺めていたら、おじさんは、熱帯魚同士の相性、酸性の水を好む種類とアルカリ性の水を好む魚の種類、性格の荒い魚、熱帯魚の寿命・・、などなどいろんなことを教えてくれた。残念ながら聞きながらすぐに忘れてしまったのでここに書くことができないが、新しい熱帯魚を買うのはヒーターを入れて水槽の中が落ち着いてからにした方がいい、というアドバイスには従った。

 家に戻ってさっそく水温計を設置したら、水温が20℃だったのには驚いた。慌ててヒーターを水槽に入れて27℃にセットしたが、徐々に水温が上がっていくにつれ魚たちの動きが俊敏になってきた。
「熱帯魚っていうくらいだから冷たい水は苦手なんだろうね、やっぱり・・」
と妻は元気になった魚たちを見て、安堵したようだった。
 
 猫のチョボも動きが速くなった魚たちに驚いたようだった。


 このチョボも、何者かによって全身に受けた傷も治って家じゅうを走り回っている毎日であるが、先日予防接種の残りを打つため獣医に連れていったところ、めでたく「メス」であることが決定した。そうなると「お転婆娘」「じゃじゃ馬娘」という表現がぴったりな感じがしてくるが、冬になったら避妊手術を受けさせることになるだろう。
「メスの方がお金がかかるからイヤだな」
と妻は言っていたが、もう仕方ない、がんばって資金を貯めるしかない・・。

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62連勝

 横綱白鵬の強さは他の力士と次元が違う。そんなことを再認識した千秋楽だった。
 日馬富士が白鵬によもや勝てるとは思わなかったが、勝負事に絶対はあり得ない。ひょっとしたら、と白鵬が千代の富士の連勝記録を抜いてから毎日、「白鵬の連勝止まる!」という速報メールが届くのを密かに待ち続けた私ではあるから、把瑠都、琴欧洲と期待を裏切られても、やはり日馬富士に期待してしまう。だが、そんなわずかな望みも盤石な白鵬の前では、ただの泡でしかなかった・・。


 私はアンチ白鵬ではない。彼の相撲に対するひたむきな思いは他の誰よりも抜きんでたものであり、彼がいるから不祥事続きの大相撲を見ようという気持ちも起こってくるのだが、それでもやはり彼の連想記録を止める力士が出てきてほしいと望む者である。それだけにこの結果は決して喜ぶべきものはなかったのだが、表彰式での彼のインタビューを聞いていて、もうこのまま引退するまで勝ち続けていってほしいとさえ思うようになった。

「どうしてそんなに強いのですか?」
「自分は特別に力が強いわけではありません。運がよいだけです。しかし運は努力しなければついてきません。だから、自分は相撲ばかりでなく、いろいろ幅広く勉強し、精進・努力しています」

というような問答だったと思うが、これだけしっかりした考えを持った人間なら、谷風のもつ63連勝は当然のことながら、双葉山の伝説の記録、69連勝を超えることなど当り前だと思ってしまう。もちろん勝ち続けていけば様々なプレッシャーがかかって来て並大抵な苦労ではないと思うが、常に精進を怠らない白鵬であるからきっと軽々と超えてしまうと思う。来場所7日目、8日目が今から楽しみだ。なんとか歴史的瞬間を見たいと思うのだが・・。


 それにしても、やはり大関陣の不甲斐なさには苦言を呈さざるを得ないだろう。今や大関の地位を死守することが至上命題となっている魁皇を除けば、横綱を目指さねばならない素質を持った者たちなのに、勝ち越しがやっとの状況では、相撲が盛り上がるはずもない。把瑠都、琴欧洲など、どうして低迷しているのか理由が分からない。大関に昇進した頃のがむしゃらさをとり戻せば、白鵬を倒すことだってさほど難しくはないはずだ。この二人には、妙な反省などしなくていいから、とにかく勝つことだけを念頭に置いて稽古に励んでほしい。いくら白鵬が強いと言っても、このままでは面白くなさ過ぎる・・。

 あまりに弱い力士たちを見ていると、どうしても「朝青龍がいたらなあ・・」と思ってしまう。確かに彼が現役だったら白鵬の連勝記録もここまで伸びなかったように思うが、そんなことは思ってはならないことだ。来場所子こそ白鵬の記録を止める力士が現れてほしいものだ。






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SMAPは上海に行かなくてよかった・・。

 沖縄県の尖閣諸島沖で起きた漁船衝突事件で中国人船長が逮捕された事件に関しては、何も専門的な知識を持たない私であるから、下手なコメントはしないでおこうと思っていた。だが、
『中国外務省は2010年9月25日、(船長が釈放されたことを受けて)日本側の対応について「違法で無効」として、謝罪と賠償を求める声明を発表した』
との報道に接して、さすがに腹が立った。日本側の発表が真実であるならば、逮捕は当然のことであり、たとえ政治的な思惑により釈放されたにせよ、「謝罪と賠償」までしなければならない必要などどこにもないであろう。
 そうした中国側の理不尽な要求に対して、
『外務省は25日、沖縄県・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に関する佐藤悟外務報道官の談話を発表し、中国が謝罪と賠償を求めていることについて「中国側の要求は何ら根拠がなく、全く受け入れられない」との立場を示した。
 談話は事件について「中国漁船による公務執行妨害事件として、わが国法令に基づき厳正かつ粛々と対応した」と指摘。「尖閣諸島がわが国固有の領土であることは歴史的にも国際法上も疑いない。尖閣諸島をめぐり、解決すべき領有権の問題は存在していない」と強調した。
 その上で「日中双方は大局的な立場に立って戦略的互恵関係の充実を図っていくことが重要だ」として、中国側に関係修復に向けた歩み寄りを促した』
という報道が流れた。これを読んで私は、この外務省の姿勢は理性的であり、やたら恫喝的態度を示してきた中国に対して冷静な対応をしていると思った。図に乗ってどんどん要求をエスカレートしてくる相手に対して、毅然としながらも懐の深い大人の接し方をしているように思う。

 しかし、この中国の高圧的な態度を見ていると、ジャニーズ事務所が早い段階でSMAPの上海公演を延期(中止)したのは極めて懸命な判断だったように思う。こんな状況でSMAPが中国に行ったとしたら、一致どんなことが起こるか想像もつかない。もちろん圧倒的なパフォーマンスで中国の人々を魅了したかもしれない。それほど今年のコンサートは素晴らしかったと合計8回も見た妻は、今でも夢見心地に言う。
 「今年は本当に楽しかった。毎回毎回最高だった!!」
そんな至福の時を味あわせてくれたSMAPのメンバ-たちが、もし万が一、フジタの社員のように、中国に入国した途端に身柄を拘束されてしまうような事態が起こったとしたら一体どうなるのだろう。大勢のファンが中国大使館に抗議に押し寄せ、界隈は人で溢れかえり、暴動化することさえあるかもしれない。そして、私の妻がその先頭に立っているかもしれない・・・。想像しただけで恐ろしい・・。
 もちろん冗談だが、100%可能性がなかったとは言いきれないだけに、ジャニーズ事務所が不測の事態を避けるために英断を下したのは、ひょっとしたら歴史的決断だったと後の時代に評価されるかもしれない・・・。(ちょっと大袈裟か・・)
 妻は初めから上海公演にはまったく行く気などなかったようなので、中止の決定に接しても、まったく残念がらず、メンバーの身に危険が及ぶことがなくなったのを大歓迎していた。上海万博への出演が中止になった時も喜んでいたから、SMAPの海外進出はあまり望んでいないのかもしれない。

 東京でコンサートのオーラスを楽しんだのが1週間前。お祭りが終わった虚脱感でぼんやりするかとも思っていたが、妻に限ってそんなことはあり得なかった。11月の剛の舞台のチケットをとるために、携帯で何度も電話していたし、吾郎の出演する「13人の刺客」は来週見に行くことになっている。そうそう、コンサート会場で予約したというDVDも来週には届くそうだ。夏が終わっても、休む間もなくSMAP三昧なんて、まったく元気な奴だ。

  
 でも、上海でこの歌を歌ったらちょっと面白かったかも・・。 
 


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たわしを作ろう!(2)

 昨日作り方を載せておいたたわし作りを塾舎の土間で、簡易コンロを使って試しみた。
①まず、へちまを切る。

 

 それほど大きな鍋ではなかったので、1本を4等分してみた。

②鍋に入れて、20分ぐらいゆでる。

 

 確かにへちまの浮力は相当なものだ、すぐに浮いてきてしまうので困ってしまった。だが、何もへちまに遠慮することはない、ギュンギュンに4つの塊を鍋の底に押し込んでやったら、お互いに詰まって浮かんでこなくなった。なかなかの名案だったと思いながら鍋を眺めていたら、徐々にへちまが柔らかくなってくるのが分かった。そして10分ほど経った時、柔らかくなった実がするりと抜けて浮かび上がってしまった。20分は煮立たせなければならないから、あと10分はどうにかしなければらない。周りを見回したら太い竹筒があったので、それでへちまを押さえつけることにした。

 

 煮始めて20分ほど経ったら灰汁がいっぱい出てきて、白い実も溶けてしまったように見えた。もうそろそろいいかな、と思って、一塊を取りだした。


 「熱い!!」当たり前のことだが、本当に熱かった。すぐに溜めてあった水の中に浸したが、腹が立つほど熱かった・・。
 
③皮をむいて、水を何度も取り換えながらよく洗い、種を取り除く。

 
 
 皮に一筋包丁で切れ目を入れ、そこから剥き始めたらビックリするほどきれいに剥けた。気持ちがよかった・・。

 

 種は水に浸しながら、指でほじくり出していたのだが、なかなか取れないので少しばかりイラついた。バカ野郎!!と、悪態をつきながらへちまの実のあなに指を突っ込んで振り回したら、種がいくつも飛び出してきてびっくりした。これはいい!!と早速両手の指にへちまの穴を通して、ブンブン振り回した。その結果、面白いほどきれいになった。

 


④日陰でほして、できあがり。


 家の物置に干してみた。2・3日こうやっておけば乾くだろう・・。

 自分としては予想以上にうまくできた気がするが、実際にたわしとして使ってみなければ、良し悪しは判断できないだろう。結果報告はまた後日・・。



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たわしを作ろう!(1)

 今週初めにさつま芋掘りに行ったとき、畑に大きなへちまが幾つもなっていた。


父の畑でへちまを見たのは初めてだったので少し驚いたが、立派なへちまばかりだったので、供たちに「欲しい?」と訊いたところ、何人かが「欲しい!」と答えた。父の了解を得て欲しい子供たちに持ち帰らせたが、袋に入りきらないほど大きかった。


 翌日、その子供たちにへちまをどうしたのか尋ねてみたら、「たわしを作る!」と元気な答えをした者がいたので、「どうやって作るの?」と尋ねたところ、「インターネットで調べたら作り方が出てたよ」と教えてくれた。そうか、本当に何でもネットで分かるんだな、と感心したが、それと同時に自分でもたわしを作ってみたくなった。そこで、まずは作り方を検索してみたところ、2通りのつくり方があるのが分かった。

【作り方 その1】
 へちまが茶色くなるまで収穫しないで、実が枯れて乾燥し自然落下するまで放置するやり方。ツルに付いたまま枯れて乾燥した実が収穫出来たら、あとは皮をパリパリとはがし、中の種を取り出すだけで「へちまたわし」が完成する。この作り方は作りやすいというメリットがある反面、繊維の色が悪くなる(茶色になる)というデメリットがある。

【作り方 その2】
 実が青~黄色がかっている状態で収穫し、収穫した実を水槽やポリバケツなどに入れ、たっぷりと水を張る。へちまの実は浮力が強く浮いてくるので、落としぶたの上に重石を乗せるなどして、へちま全体が水に浸かるようにする。1週間ほどするへちまの皮・果肉が腐ってきて、かなりの腐敗臭がし始めるから、水を全て取り替え、その後は腐敗臭を抑えるため毎日水を取り替えるようにする。水を換えるたびにへちまの皮・果肉の腐った部分を取り除いていき、約3週間経つと皮や果肉がなくなるので、残った繊維を軒下などの風通しのよい場所で乾かせば完成する。

 う~~ん、どちらもやたら時間がかかりそうだ。そんな時間のゆとりなど私にはない。他にもっと短時間で完成させることのできる方法はないものか、さらに詳しく検索してみた。すると次のような作り方を見つけた。
 ①まず へちまをきる。
 ②鍋に入れて、20分ぐらいゆでる(へちまは浮力が大きいので全体を沈めるのは難しいらしいが、20分たつと実の白い部分はきれいに水にとけてしまうらしい)。
 ③皮をむいて、水を何度も取り換えながらよく洗い、種を取り除く。
 ④日陰でほして、できあがり。

 前の2つの方法とは比べ物にならないくらい短時間でできそうだ。「本当にこれで大丈夫?」とかなり疑念が湧き起こってくるが、とりあえず今回はこの簡単な方法で試してみることにした。
 さっそく父に畑からへちまを取ってきてくれるよう頼んだ。すると・・、


 翌日、立派なへちまが家の前に置いてあった・・。なんて仕事が速い人だ!!!
 
 じゃあ、作ってみるか!!(続きはまた明日・・)


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中秋の名月

 昨日23日は中秋の名月だった。
 昼過ぎに妻から芒と萩を取って来てくれと頼まれた。そんなもの裏山に行けばすぐに見つかる、お安い御用だと家を飛び出した。「クッツキムシ」とも呼ばれる「ヌスビトハギ」なら道端にいくらでも咲いているが、萩となるとそう簡単ではない。間違えにように注意しながら裏山を探してみたら、少し登ったところに生えているのを見つけた。


 しかし、不思議なことに芒がない。葉はそこかしこに生えているものの穂がまるで出ていない。穂が出てない芒など芒ではないから困ってしまった。そのまま山を登って行くのもしんどいので、場所を変えてみることにした。車に乗って山間の道を行けばどこかで見つかるだろうと出発したのだが、行けども行けども穂の付いた芒が見つからず、ずいぶん遠くまで行ってしまった。やはり猛暑が芒の体内時計を狂わせたのかな、と思いながらさらに走っていったら、やっと2・3本生えているのが見つかった。


 よかった!と思いながら鋏で切って持ち帰ったのだが、今まで芒がこれほど有難かったことはないので、なんだか妙な気分になった。芒を探し回るなんて思いもしなかった・・。

 私としては、結構苦労して準備しただけに、夜には立派なお月さんを拝みたかったが、あいにく雨模様で、芒と萩と一緒に供えたお月見だんごとお神酒、そして里芋も手持無沙汰のように見えた。

 


 でも、なぜ里芋をお供えするんだろう?疑問に思って調べてみたら、
「十五夜は、別名「芋名月」といい、里芋などの芋類のしゅうかくを祝う行事でもあるため、里芋やさつまいもなどをお供えします」
ということのようだ。
 なるほど、と思いながらふと窓の外を見上げたら、雲の切れ間から満月が姿を現していた。チャンス!と思って慌てて写真を撮ってみたのだが・・。


 楕円形に写ってしまったが、私の技術ではこれが精いっぱいのようだ・・。


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レゴ時計

 先週の金曜日の深夜、甥っ子に買ってやったDSソフトの配送状況を見るため、Amazon のHPをのぞいていたら、思わずビビビ!と来るものを見つけてしまった。LEGO時計!!
 そんなものがあるとは全く知らなかったので思わず写真を見入ってしまった。LEGOカラーとでも呼ぶべきなのか、一目見ればすぐにLEGOだと分かる色合いの時計だ。1個2,500円、すぐに注文しようかと思ったが、一時の気の迷いかもしれないから、一旦自重して、目が覚めても欲しかったらその時は注文しようと決めて、寝た。
 そして土曜の朝、午前中は塾で時計のことなどすっかり忘れていたが、昼に家に戻って妻の顔を見たら突然思い出した。
「時計欲しくない?可愛いの見つけたんだけど・・」
「どんなの?」
「ちょっと待ってよ」
と携帯で検索して画像を見せたところ、「なんだ・・」という顔をして、
「私はいらないけど、欲しかったら買えばいいじゃん」
「じゃあ、お前はどうだ?欲しい?」
と傍にいた息子にタ-ゲットを変えてみたが、
「僕もいらない」
と答えた。何でいらないんだ、とかなり不満に思ったが、逆にそれで私の心に火が付いてしまった。
「じゃあ、自分のぶんだけ買う・・。いや、やっぱりお前の分も注文する」
と、勝手に妻用のピンクと白のLEGO時計もAmazonで注文してしまった。

 月曜日に私の分だけ送られてきた。思った以上に、実物はいい!!


 ベルトの長さを調節しなければならないのだが、組み立て方をごく簡単に表したイラストが付いているだけで、分かりにくくて苦労した。レゴなど作ったことのない私では無理もないことかもしれないが、もう少し丁寧な説明書があった方が親切だ。それでもなんとかベルトの長さを自分の手首に合わせることができた。



 一応ムーブメントはクオーツなんだそうだ。それが何を意味しているのかよく分からないが、ある程度信頼できる製品であることの証明であるような気がして、ちょっといい気持ちになった。
 さあ、さっそくはめてみよう!!

 

 思ったより軽いが、決していい加減な作りではない。どれだけ長持ちするかは、私の扱い方次第なんだろうけど、できるだけ長く愛用していきたいと思っている。

 火曜日に初めて、この時計をはめて塾の授業をしたが、子供たちの反応は色々だった。大笑いする者、じっと見る者、バカにしたような顔をする者・・。まさに十人十色だった。でも、誰もが「かわいい時計」だと言ってくれたので、とりあえずは私がしていても、さほど変ではないのだろう、ちょっと安心・・。
 妻用の時計は一週間ほど後になるらしい。きっと使ってはくれないだろうな・・。
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さつま芋掘り(5)

 毎年恒例のサツマイモ掘りに行ってきた。
「いつイノシシに食べられるかもしれないから早く掘りに来い」
と父はせっつくが、私にだって予定がある。なんとかやり繰りして「20日の午前中なら出かけられる」と父に打診したところ、「それなら準備しておく」と了承してくれたので、早速参加者を募った。毎年参加し、いも掘りを心待ちにしている生徒もいて、塾恒例のイベントとして定着していて、リピーターも多いのだが、昨年までずっと参加していた女子高生が今年は都合で来られなかったのは残念だった。それでも10名の塾生が集まってくれて、賑やかに掘ることができた。


 畑に着くと、サツマイモの植えてある場所に大きな青いシートがかぶせてあった。それまでイノシシを欺くために雑草が生い茂るままにしてあったのを、前日草刈りをして子供たちがすぐに掘れるようにしてくれたのだが、そのままではイノシシの餌食になってしまうかもしれないと、心配した父がこのシートで畝を覆っておいてくれたのだ。その甲斐あってイノシシに荒されることなく、無事いも掘りを始めることができた。父の畑仕事は、文字通りイノシシとの戦いでもあるのだ・・。

 

 今年の猛暑の影響は果たしてどうだろうか・・。心配しながら子供たちの掘る様子を見ていたら、一生懸命掘るものの、なかなかうまくイモが掘れない。うまく育っていないのかな・・。
「じゃあ、掘ってみるから下がって」
と私が鋤で掘り起こしてみたのだが、例年のような立派なイモは出てこず、細く長いイモしか出てこない。いくら掘っても同じことだった。
「う~~ん」
と唸ってみたところで、仕方がない。せっかくだからたくさん掘らせてやりたいが、ないものはどうしようもない、あるだけ掘らせるしかない。今年の猛暑は、サツマイモの生育には仇になったようだ・・。
 それでも時々はそこそこの大きさのイモが掘れて子供たちの歓声が響いた。

 

 私の左薬指は相変わらず痛い。それが鋤を持つ手の力配分にも影響したのか、始めて10分もしない内に右手にマメができてしまい、すぐに潰れて鍬を握るのも辛かった。しかし、そんなことぐらいで怯んでいるわけにはいかない。半ばやけくそで汗をしたたらせながら頑張った。明日体が痛いぞ、と思いながら・・。だが、そのおかげでなんとか子供たちに例年並みの収穫を持たせることができたのだから、良しとしようではないか。

 

 しかし、本当に疲れた・・、右手も左手も痛い・・。

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