goo

スコール

 どうしてだろう、いくら梅雨だといっても、通り雨の勢いが尋常ではない。驟雨などと詩的な言葉で表現されないほど激烈な様相を呈する。
 昨日も、午後1時過ぎから雷を伴ってものすごい勢いで雨が降った。出先から車で帰る途中に雨が降り始め、家に着いた頃にはワイパーをフルに使っても前が見えないくらいだった。それでも、まだその時は序の口でしかなかった。確かに雨脚は強かったが、川はさほど増水していない。

  
それがものの10分もしないうちに雷鳴が激しくなり、豪雨に変わった。

  
それからはもう、無茶苦茶としか言いようがないくらい、土砂降りが続いた。熱帯のスコールでもこんなひどい雨は降らないだろうと思うくらいだった。

  

調子に乗って写真撮影をしていた私も、いくら傘を差していたといってもほぼずぶ濡れ状態、服やズボンがベトベトでまとわりついて気持ち悪い。そんな時、思わぬ発見をした。なんとカモが濁流の只中にぽつんと一羽だけ浮かんでいる。その前にカモが何羽か空を飛んでいくのを見ただけに不思議な感じがした。

  

見ているうちに、奔流に飲み込まれてしまった。大丈夫かと心配していると、流れに巻き込まれながらも、次の瞬間には流れの緩やかな地点に達している。そこから自力で脚をばたつかせながら、流れが比較的緩やかなところまで逃げのびた。まるで名人芸だ。
 しかし、よく見ると先日見つけた子ガモが一緒にいない。野良猫かアライグマにやられてしまったのか。でも、こうやって大雨が降ると、流れに巻き込まれてしまったのではないかと思えてくる。無事な姿を早く見たい。
コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする