goo

元通り

 やっと落ち着いた。先週も書いたようにセンター試験が終わった頃から、このブログへの訪問者の数が異常に多くなって少しばかり気持ち悪かったのが、2次試験への出願も始まり、受験生の気持ちも「センターはもう終わったもの」となったのか、河合塾の「バンザイシステム」への関心も薄らいだようで、その記事のためにこのブログを訪れてくれる人の数も減り、訪問者数が元に戻った。ちなみにここ10日ほどの動向を記してみる。

1/19(土) 326 pv 152 ip -位(939761 BLOG中)
1/20(日) 382 pv 269 ip -位(940499 BLOG中)
1/21(月) 611 pv 352 ip 907位(941481 BLOG中)
1/22(火) 499 pv 304 ip -位(942212 BLOG中)
1/23(水) 881 pv 653 ip 315位(942956 BLOG中)
1/24(木) 585 pv 417 ip 662位(943709 BLOG中)
1/25(金) 464 pv 268 ip -位(944398 BLOG中)
1/26(土) 267 pv 160 ip -位(945162 BLOG中)
1/27(日) 331 pv 172 ip -位(945844 BLOG中)
1/28(月) 322 pv 151 ip -位(946610 BLOG中)
1/29(火) 326 pv 152 ip -位(947347 BLOG中)
1/30(水) 452 pv 151 ip -位(948077 BLOG中)

 上の表中で、pv というのは閲覧数で、ip というのは訪問者数である。23日には訪問者が653人という、まさに驚くべき数字を示しているが、これは「バンザイシステム」で検索した受験生の多くが、たまたまここにアクセスしただけのまさに通りすがりの閲覧数だと思う。しかし、94万もある gooブログの中で、たとえ一瞬のことであれ、315番目の訪問者数を記録したというのは、すごいことではないだろうか。普段から、訪問者数を意識したことはほとんどなく、また訪問者の数でランキング付けするのもどうかと思うが、それでもちょっと嬉しくなったのは、競争社会で順位付けというものに敏感になっている悲しい性の表れなのかもしれない。
 だが、このランキング付けにはいったいどういう意味があるのだろう。確かに訪問者が多ければ人気ブログだと呼べるかもしれない。しかし、人気ブログ=面白いブログということにはならないだろうし、面白いブログというものも人それぞれに評価は違うのだから、何が面白いのかは一概には言えない。人知れずひっそり閑と佇むブログにも面白い記事が詰まっていることもあるだろうし、逆に大勢の人が集まるブログでも記事の内容が軽薄きわまる場合だってある。飲食店の良し悪しは、自分の舌で味わわねば正当な評価を下せないように、ブログの面白さも自分の足で1つ1つ訪ねていって記事を読んでみなければ分からない。しかし、現代ではそれこそ数え切れないほどのブログがネット上に存在しているので、その中から、自分の興味をひく内容、読んでみてなるほどと唸ることのできる記事を探し出すのは並大抵ではできない。
 そんな時に助けとなってくれるのが検索機能だ。私のこのブログの訪問者が急増したという珍事もすべて検索機能のなせる業だ。よく考えてみれば、一年前に書いた「バンザイシステム」の記事が、検索にヒットして数多くの人々が訪れたのだから、たとえ一過性のものであっても、多くの示唆を私に与えてくれた。まずは、一度書いた記事というものは、削除しない限りいつまでも残っており、知らないうちに検索の対象となっているということだ。もちろん、自分の書いたことには責任を持たなければいけないし、責任を持てないことなど書くべきではない。もし気付かぬうちに不注意なことを書いていたなら、記録が残る以上、いつ何時それを指摘されるかもしれないので、自分の書くものには最大限の注意を払わなければならない。日記のようなものだから、これくらい書いたって大丈夫、などという甘い考えを持っていてはいけないだろう。
 さらには、ブログというものは常に他者の目にさらされているということを再認識した。記事を書いていると、時々勢いで思わぬことを書いてしまうことがあるが、どんなに興が乗ったときであっても、常に客観的に見る眼を持ち続けていなくてはならない。主観的に書き綴った方が面白い題材もあるだろうが、他者の立場に立って読み返してみることも大切だろう。プロの物書きではないとは言え、やはり誰に読まれても恥ずかしくないだけの最低限の文章の体裁だけは整えておきたい。内容は自分の書きたいこと、読んでくれる人に伝えたいことなら、人に不快を与えない限り、どんな者でもいいだろうが、それを伝えるための手段としての文章はできるだけ明晰にしたい。
 
 訪問者が増えたところで、特別何か変わったことはないと思うが、少しばかりブログについて考え直すことができたのだから、有意義なことだったと思う。
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数独

 「クロスワードパズル」や「お絵かきロジック」などのパズルは大好きな私だが、どういうわけか「数独」というものには興味がなかった。週刊誌などで見かけたことは何度もあるが、一度も試したことはなかった。それが、最近毎日新聞の夕刊一面に必ず「数独」の問題が一問ずつ載るようになって、思わず鉛筆片手に始めてしまったのが運のツキだった。毎晩寝る前に夕刊の「数独」をクリアーしなければ眠れなくなってしまった。例えば、次のような問題だ。


「数独」のルールはいたってシンプルだ。
 ・空いているマスに1~9のいずれかの数字を入れる。
 ・縦・横の各列及び、太線で囲まれた3×3のブロックに同じ数字が複数入ってはいけない。
それだけのものなのに試してみると奥が深い。一つのマスに入る数字は縦列・横列、そして太線で囲まれたブロックそれぞれの中の一つの要素となっているため、マスに入る数を決定するには、縦・横・ブロックのどれで見てもルールに当てはまる数字を探さなくてはならない。そのため、点から線、線から面、さらには面から空間まで次元が広がっていくような気がしてくる。もちろん平面上のパズルなので錯覚ではあるが、そんな奥深さが私を虜にしてしまったのかもしれない。
 夕刊の問題で何度か修行するうちに、自分なりに基本的な解き方は身に付けた。上に挙げた問題などお茶の子さいさいだ。すると、もう少し難しい問題に挑戦したくなる。この世には同好の士は多くいるもので、ネットで検索すると、様々な難易度の問題が数多く載せられている。その中から少しずつ難易度を上げていって解いていくうちに、とうとう最難関の問題にまで挑むようになった。この問題だ!


 修行の成果を見せようと果敢に挑んでみたものの、何度も厚くて大きな壁にはね返された。その度に挫けることなく、気を取り直してぶつかっていった・・・、しかし、いつからこんなに忍耐強くなったんだろう。年をとったというべきか、意地っ張りになったと言うべきか、とにかく昔だったらとうの昔に投げ出していただろう難問を何とか最後まで解いたのだから、その記録を残しておくのも何かの記念になる。以下にこの問題を解いていった過程の写真を載せてみる。赤字で書かれた数字は、「よくぞ見つけた!!」と自画自賛できる、ちょっとしたファインプレーである。

  


  

ここまでたどり着くのが本当に大変だった。後はもう、流れるように数字を埋めていくだけなので簡単だ。あれこれ時間をかけて考え抜くのも楽しいが、すいすい数字が埋まっていくのもまた格別だ。

  

 そしてとうとう完成!!やった!!!


今は本当に忙しい。とにかくあっという間に一日が過ぎていく。呑気にパズルなどやってる場合じゃないのに・・。だが、忙しいからこそ、逆に何か心の余裕を、たとえ見せ掛けだけでも持ちたいのかもしれない。こんな写真を羅列しても「数独」好きの人にしか興味はもてないだろうが、そんな私としては「忙中閑あり」と嘯くのには大切な記録だ。
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霊能者

 小池靖「テレビ霊能者を斬る」(ソフトバンク新書)を読んだ。と言うと、このところ何かと糾弾されることが多くなってきた江原啓之について文句を言うために読んだのか、と思われそうだが、去年の暮れに「江原さん、細木さんから、ユリゲラー、FBI超能力捜査官まで、新進気鋭の宗教学者がブッタ斬る!」という帯に書かれた威勢のいい文言に惹かれて思わず買ってしまった、というのが本当のところである。ただ、実際に読んでみたら、帯に書かれたほど「テレビ霊能者」をブッタ斬っているわけではなく、「霊能」を持つと自称する彼らがTVを通じて一大ブームとなってきた時代背景や社会状況を解説するといった、なかなか読み応えのある内容となっている。
 私は江原の番組をほとんど見たことはない。もちろんその著作も読んだこともないから、彼が「霊能者」であるかどうかを検証する資料はまったく持っていない。というより、そんな必要はないと思っている。彼が「霊視」によって守護霊が見えると言うのなら、本当に見えるのかもしれない。「見える」と言い張る人物に「見えるはずがない」と言ったところで、水掛け論になるだけだ。そんなことはどうでもいいし、「霊視」から彼がご託宣めいたことを言うのだって、言われた相手がなるほど!と納得すればそれでいいと思っている。そんなことを信じる奴はバカだ、などと非難するのも傲慢なような気がするし、人情の機微が分かっていないようにも思う。相談者が言って欲しいと思っていることを言ってやることも、カウンセラーの大事な仕事の一つであろうから、たとえきつい言葉でも、言われた相手がそこから得るものがあれば、素晴らしいアドバイスということになる。
 しかし、それは個対個の場合においてである。個人的に「霊視」しようが、そこから見えたものによってどんなことを言おうが、不当な金品を要求しない限りは問題とはならないだろう。江原の場合はそうした個の範囲でとどめておくべきことを、TVという不特定多数の人々に届く媒体を通して行っていることが、そもそもの間違いであるように思う。恐山のイタコをTVカメラの前に連れてきて、「口寄せ」をさせるようなことを毎週毎週TVで放送しているのだから、どう考えてもおかしい。恐山という空間においてのみ行われてきたものを白日の下に晒してしまう、そんな一種暴挙とも呼べることが可能になったのには、TV局サイドに視聴率至上主義があるためだとも言えようが、本書ではそのあたりの事情を以下のようにまとめている。

 ・オウム事件直後はしばらく作られなかった霊能番組が。2001年頃から復活してきた。江原啓之の番組はその筆頭である。
 ・通常のカウンセリングではできないような「断定口調」は、悩める現代日本人の一部の支持を得たとみることができる。
 ・江原流スピリチュアル・カウンセリングのメッセージは特に、格差社会で結婚・出産もままならない独身女性たちに、強力な「救い」となる潜在的な可能性がある。
 ・江原のマーケッティングのうまさは、祖先崇拝に基づく日本人の宗教観を否定せずに、英国スピリチュアリズムを説き、さらに、批判されそうなポイントをあらかじめある程度封じ込めているところにある。

 「独立不羈」という言葉がある。広辞苑に拠れば「他からの束縛・制約を受けることなく、自分の思うところに従って行動すること」とある。現代人の中には、そんな独立不羈の精神などとうに忘れてしまい、己の行動を他者の意図に委ねて決定している者たちが多く見受けられる。進取して活路を見出そうというよりも、当たり障りのない玉虫色の選択を、他者に依存しながら行っている者たちのなんと多いことか。かくいう私だってその一人かもしれないが、そうした他者任せで自己に責任を持たない者たちが多くいるため、強い口調でアジする者たちの闊歩を許してしまっているような気がしてならない・・。
 それは大阪で知事になった、元「茶髪の風雲児」が人気を博した背景にもあるように思う。自己をしっかり持ち続けていないと、なんだか危ない方向に行ってしまいそうな昨今である、気をつけねば。
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琴欧洲

 大相撲初場所は千秋楽、横綱同士の相星決戦で白鵬が朝青龍に勝ち優勝を決めた。朝青龍が2場所出場停止明けで出場した今場所は、良くも悪くも朝青龍にスポットが当てられ続けたが、白鵬が「負けられない」気持ちを前面に出した気迫あふれる相撲を取り続けて優勝したのだから、相撲ファンとしてはまったくもって納得いく結果になった。場所も一時の閑古鳥が鳴いたときと比べれば、大いに盛り上がり、これで昨年は色々と問題が噴出した角界もしばらくは安泰か、と思わせるような千秋楽だった。
 しかし、結局は優勝は逃したといっても、朝青龍の存在の大きさを思い知らされただけだの場所だとも言え、そんな彼に白星を提供し続けた他の力士、特に大関陣の不甲斐なさには一言文句をつけたくなる。千代大海は一勝もできず途中休場、魁皇も勝ち越したものの両横綱には歯が立たず、琴光喜は場所前に胆石の手術をした影響で稽古不足が目立ち、千秋楽で何とか勝ち越すという、まったくの体たらく・・。まあ、この3大関に私はもう多くを望んではいないのだが、残る大関、琴欧洲には常に優勝争いに絡むだけの相撲を期待しているだけに今場所の不甲斐なさは、いくら角番脱出できたとは言っても、物足りなさでいっぱいだ。


琴欧洲は昨年琴欧州から改名したらしいが、まったく知らなかった。1983年2月19日生まれというから現在24歳、そんなに若いのか・・。身長は204cm、体重は145kgという立派な体格に恵まれており、その風貌は、明武谷という私が子供の頃に活躍した力士を髣髴とさせる。 多分素質的には素晴らしいものを持っているのだろうが、大関昇進後は精彩を欠いた相撲がしばらく続いている。序盤よくても、途中で黒星がかさんでいつの間にか戦線離脱、ここ何場所そんなことを繰り返している。ブルガリア出身だけあって、先日私が記事にした明治「ブルガリアヨーグルト」からの化粧回しが、異彩を放っているが、肝心の相撲で成績を上げられないのだから、どうしようもない。今場所私が見た彼の相撲は、朝青龍戦、勝ち越しを決めた鶴竜戦、そして白鵬戦と千秋楽の魁皇戦の4番であるが、いずれも体の大きさを生かしきれてない、中途半端な相撲であった。たまたま解説をしていた北の富士親方が言うように、小さな相撲になってしまっていて、見ていてまるで面白くない。立会いの厳しさも感じられないし、組みとめた後の攻めの鋭さ、激しさというものがまるでなかった。引退間際の力士のようで、大関昇進前の彼の勇姿を見知っている私は、どうしてこんなになってしまったのか?と思わず口に出てしまったほどだ。いくらケガをしているとは言え、琴欧洲にはスケールの大きな相撲を取って欲しい。もうあれこれ考えず、ひたすら稽古を積んで、何とか白鵬、朝青龍に並び立つほどの力を発揮してもらいたい。
 そんな私の琴欧洲への思いを込めて、17年名古屋場所8日目に朝青龍を破った取り組みの映像を YouTube で探してきたので、貼っておく。



 願わくば、今年中に琴欧洲が横綱に昇進し、白鵬、朝青龍とともに三つ巴の横綱決戦が見られるように!
 頑張れ、琴欧洲!!

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ポカポカ

 このところ毎日寒い。空気が冷たくて頬が切れそうなほどだ。5ヶ月ほど前には40度近くもあった気温が今はもう0度に近い。よくこんな温度差を耐えられるものだと人間の適応力には驚く、大したものだ。
 我が家には縁側がある。座敷に続いているが、障子を閉めてしまえば温室のようになる。いくら外は寒くても、陽さえ出ていればポカポカと暖まってくる。温室効果を実体験できる貴重な空間だ。朝目が覚めてパンと新聞を持って縁側に入り込んで、しばらく時間を過ごす、なかなかの贅沢だ。塾という夜中心の仕事に携わっていると、色々大変なこともあるにはあるが、こんな珠玉の時間を過ごすことができるのも朝はゆっくりできる仕事ならではだ、などとしみじみ思うのもまた楽しい。
 そんな時に、毎日新聞で「湯たんぽ人気 体も懐もポカポカ レトロでエコ 月たった77円」などという見出しの踊る記事を読んだ。「省エネ」や「昭和レトロブーム」を原油高が後押しし、今冬は多くの人が湯たんぽを購入したため、品薄状態が続いているという。そうか、湯たんぽか、と思いながらも、湯たんぽにどれだけの効果があるのかよく分からなかった。と言うのも、私は湯たんぽを使ったことがあまりないからだ。確かに子供の頃、家に湯たんぽはあったような気がする。しかし、誰も使っていなかったように思う。その代わりに私の家では行火(「あんか」と入力したらこう変換できた。知らなかった・・)を使っていた。直方体で蓋を開くと半分に割れ、その真ん中に火をつけた豆炭を入れる。蓋を閉めて、厚い布でくるんだものを布団の中の足元の方に置いておくと一晩中ポカポカ暖かかった。家族一人に一個ずつの行火があって、豆炭に火をおこすのを見ているのも楽しかった。今ではもうどこかに行ってしまって、探しても見つからないだろうからネット上で写真を探してきた。


 まさしくこれだ。真ん中に真っ赤になった豆炭を入れて蓋を閉めると、本当に暖かかった。あまりに熱くてやけどしたこともあったような、その痕がずっと足に残っていたような気がするが、今見てもそんな痕など見当たらないから、ずっとずっと以前のことだったのだろう。ただ、豆炭の不完全燃焼で一酸化中毒の被害にあった人も多かったので、我が家では使わなくなったようにも思うのだが、それがいつ頃だったのかは正確に覚えていない。
 それにしても子供の頃の方が、今よりずっと寒かったように思う。昔は水溜りに厚い氷が張ったし、太い氷柱も軒下からぶら下がっていた。登校途中にキャーキャー言いながら、氷柱を折って歩いたのを覚えている。寒かったが、雪はめったに降らなかった。子供の頃に大雪になった記憶はほとんどない。今の方が気温が高い割に、時々大雪が降る。ゲリラ的な寒さとでも言うべき寒波が襲ってきて、どかっと雪を積もらせる、それは、夏にスコールのような土砂降りが多くなったのと呼応しているのかもしれない。その土地の気候風土などたやすく変わらないものだと思っていたのに、私の生きてきたほんのわずかな間(地球規模から見て)に、これほど気候が変わってしまったのはどう考えても変だ。
 私立中学の入学試験もいよいよ始まったが、地球温暖化をテーマにした問題が、国語・理科・社会の3分野であれこれ出題される。頻出分野と言ってもいいだろう。あまりに繰り返し出題されるので、過去問をずっとやってきていると、生徒たちは地球温暖化の原因から影響までほとんど網羅するようになっている。今はまだ頭の中の知識に過ぎないが、長じて温暖化問題に取り組む研究者も受験生の中から出てくるかもしれないから、有意義な問題ではあろう。

 などとポカポカした縁側の陽だまりの中で、私の思いは広がり、しばしの心の安らぎを得られる・・。
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平方根

 ある女子中学生が、「平方根を筆算で求める方法を教えてください」と言ってきた。「うん」と答えたものの、私は筆算のやり方を覚えていない。塾をやり始めた頃に高校生が筆算で平方根を求めているのを見て、「こんなやり方があるのか」と感心した覚えはある。そのときメモするのを忘れてしまい、その後時々「どうやるんだったけ・・」と思い出すことはあったが、あえて調べようとはしてこなかった。そのつけがとうとう回ってきてしまった。その女子生徒には、「忘れちゃったから、今度までに思い出しておくね」などと曖昧な言い方でその場はごまかした。でも、どうしよう?たぶん参考書には載っていないだろう・・、やっぱり困ったときはネットで検索だ、今の世の中ネットに落ちていないものなんてない。ということで、Google で検索してみたら、やっぱりあった。
 例として、4321の平方根の求め方が書いてあったので以下に載せてみる。


1.√(ルート)の中の数を、小数点の位置から2桁ずつ区切る。
2.左端の区切りの中の43に対して、平方(2乗)が43以下になる最大の数をさがす。
  この場合は6×6=36で、43の上と左横に6と書く。
3.43-36を計算して、あまり7を書く。
  隣の区切りから21をおろして、721にする。
5.左横の6の下にもう一つ6を書き、足して12とする。
6.721に対して、12□×□が721以下になる最大の数をさがす。
  この場合は5で、125×5=625。5を21の上に書き、12の横に5を加えて125とする。
7.721-625を計算して、あまり96を書く。
  隣の区切りから00をおろして、9600にする。
8.横の125の下にも5を書き、足して130とする。
9.9600に対して、130□×□が9600以下になる最大の数をさがす。
  この場合では7で、1307×7=9149。7を00の上に書き、130の横に7を加えて1307とする。
10.9600-9149を計算して、あまり451を書く。
  隣の区切りから00をおろして、45100にする。
11.横の1307の下にも7を書き、足して1314とする。

後はこれを延々と繰り返していけばいいわけだが、これには終わりもないし、規則的に数字が現れることもない。それが、√4321が無理数と呼ばれる所以でもある。
 どうしてこんな筆算が成り立つかは、
 (a+b+c+d+・・・)2=a2+2ab+b2+2(a+b)c+c2+2(a+b+c)d+d2+・・・・・・
  【( )の後の2は2乗、a,b,c,d の後の2も2乗】
という計算法則を基にしているようだが、私自身もまだきちんと把握していないので詳しい説明はやめておく、というかまだできない・・。

 この計算の仕方をマスターすれば、私より上の世代では、高石ともやの「受験生ブルース」で歌い覚えたあの平方根も計算によって求まることになる。ちなみに、歌詞は、
   ♪ひとよ ひとよに ひとみごろ
    ふじさんろくに オームなく
    サイン コサイン なんになる
    俺らにゃ俺らの 夢がある♪

 すなわち、√2=1.41421356・・・ であるが、実際に計算してみるのもなかなか楽しい。まあ、これが何に役立つ知識かということはさておいて・・。
 
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ブルガリアヨーグルト

 かつて「プッチンプリン」では少しばかりの物議を醸し出した私ではあるが、それ以降「これ!」というものを思い付くことができず、くすぶり続けていた。だが、やっと「これ!」というものを見つけることができた。明治の「ブルガリアヨーグルト」だ!


 先日、ウーロン茶を買いにスーパーへ行ったところ、ふと目にとまったのが、ヨーグルトに果実を加えたものだった。ストロベリー、アロエ、ブルーベリーなど体によいとされる植物のエキスを抽出してヨーグルトに混ぜてあるのだろう。買ってみようかなと思ったが、私はあまりヨーグルトというものを食べたことがない。と言っても、私がここで言うヨーグルトとは明治の「ブルガリアヨーグルト」のことであるが、かすかな記憶ではとても酸っぱかった印象がある。その酸っぱさがよみがえってきて、「止めておこうかな」と売り場を離れた。だが、「何か入れてみれば美味しく食べられるんじゃないだろうか」とすぐに閃いた。それなら何を入れよう?以前「男前豆腐」に色んな調味料を加えて食べ比べてみたことがあるが、さすがにヨーグルトに調味料を入れる気にはならない。果物を入れるくらいなら、先ほどの売り場で買っていけばいい。それ以外で何かないか、ヨーグルトの酸っぱさを解消できるものが・・。
 ちょっと考えたら、またまた閃いた。あんこだ!!酸っぱいものに甘いものを入れれば、味がちょうどブレンドされてきっと美味くなるはずだ。ちょうど甘いものを食べたいと思っていたから、一石二鳥だ。早速井村屋の「あずき」を一缶買って帰った。
 井村屋の「あずき」は市販されているあんこの缶詰の中では一番だと思う。適度に甘くて、スプーンですくえば一缶丸ごとだって食べられる、私にとっては宝物のような缶詰だ。


 このままスプーンで食べてしまおうかと誘惑に駆られたが、せっかくヨーグルトとの相性を調べようと思ったのだから、「ここは我慢!」と自分に言い聞かせた。そこで、握りしめたスプーンで「ブルガリアヨーグルト」を皿に取りだした。


 底に描かれたピーターラビットの絵が隠れるくらいに入れたヨーグルトの上に、いよいよ宝物に等しいあんこを乗せてみた。できるだけたっぷりと・・。


 さあ、食べてみよう。なるべく真ん中からあんこのたっぷりかかった部分をスプーンですくって・・・・・・・、えっ?何これ?・・・あんこの味が全くしない!口の中であずきの歯ごたえが少しばかりするくらいで、あんこはどこに行ってしまったのだろう?私の口がおかしいのだろうか?もう一口食べてみた。・・・・、同じだ、あんこどころかヨーグルトの酸っぱさが今度は目立ってきた。う~~~ん、「ブルガリアヨーグルト」とはこんなにも自己主張の激しい食べ物なのか。パートナーとしては絶好だと思ったあんこの存在などまるで消してしまった。
  酸っぱさ>甘さ
なのだろうか?
 同じ乳製品でもアイスクリームやバターはあんことの相性は抜群だ。それなのにどうしてヨーグルトはあんことハーモニーを奏でてはくれないのだろう。不思議だ・・。
 
 では、いったいどんな食べ物なら、この「ブルガリアヨーグルト」の酸っぱさを弱めて、美味しく食べさせてくれるのだろう?各方面の意見を聞いてみたい。


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バンザイシステム(2)

 センター試験が終わった20日から、このブログの訪問者の数が激増している。別に何か特別なことをしたつもりは全くないので、不思議というより気持ちが悪かった。21日など訪問者の数が352にも上り、goo ブログ941481 中907位にランク付けられてしまった。ずっと以前に、SMAPの記事を書いたときに1000位以内に入ったことはあるが、今度はいったいどうしてなんだろう。理由を知りたくて、編集画面にあるアクセス解析機能で、「検索ワード」を調べてみた。すると、21日に関しては、
  バンザイシステム     208
  バンザイ システム    4
  駿台バンザイシステム   3
  河合塾 バンザイシステム 3
という結果が出ていた。そう言えば、1年前の今頃、「バンザイシステム」という記事を書いたのを思い出した。センター試験が終われば、自己採点をして最終的な志望校を決めなければならない。そのためには河合塾の「バンザイシステム」によって、自己採点結果から合格確率を知ることがとても有効だ(本年は23日の夕方から公開されている)。そのシステムができて以来ずっと利用してきた私であるから、1年前の記事でシステムの概略は述べておいた。今読み返してみても、まあコンパクトにまとめられていて、読む人の参考にはなるだろうと思った。だが、受験現場で毎日生きている者として、やはりもうちょっと具体的なケースを使って少しばかりのアドバイスを書き込んでおくのも、わざわざこのブログを訪ねてくれる人の役に立つのでは、と塾生A君の結果を参考にして、以下に思いつくことを記してみる。

 A君(工学部志望)
  国語       165点 (現代文77点、古文39点、漢文36点)
  英語 筆記    134点
     リスニング  30点
  数学 数ⅠA   100点
     数ⅡB    60点
  理科 化学Ⅰ    69点
     物理Ⅰ    51点
  社会 現代社会   64点 

A君にしてはなかなかの結果だと思う。ただ今年は問題が易化したようで、ボーダーラインが上昇した大学が多いため、かすかな希望を持っていた第一志望大学は無理だという判定が出てしまった。ならば別の大学を探さねばならない。日本中どこに行ってもいいと親から許可が出ているので、選択の範囲は広いが、近くで合格できる学校があるならそれに越したことはない。しかもA君は一応工学部志望ではあるものの、特に学科を絞っているわけではないので、とにかく合格確率の高い大学をバンザイシステムを使って探すことにした。
 すると、B大学の情報学科で合格濃厚の判定が出た。この大学のセンター配点は1300点満点なので、A君の得点は868点に換算される(この配点の計算が面倒だが、バンザイシステムを使えば一瞬のうちに分かる)。合格濃厚ラインの840点と比べるとかなり余裕がある。しかも、センターと二次との配点比率が1300:500とセンターの比率が高く、二次試験はA君が得意としている数学1教科であるため、出願すればほぼ間違いなく合格できる。これを見たA君のホッとした顔が可笑しかったが、私もひとまず安心できた。
 ボーダーあれば合格できるのか?とよく聞かれるが、それはセンターと二次との配点比率が大きく関係しており、最近の傾向としてはセンター重視の大学が増えているので、センター試験を足切りのためだけに使う一部難関大学を除けば、二次試験で逆転などということはなかなか困難になっている。しかし、センターで志望校のボーダーライン前後の得点があり、しかも二次の科目が自分の得意科目である場合には、十分逆転の可能性はあるだろうから、チャレンジしてみる価値はある。だが、A君のように平均的な受験生が志望するような大学では、ボーダーから濃厚ラインの間、アイコンで言えば小さなバンザイをしている大学を選択するのが大学生になる近道だと思う。
 A君にバンザイシステムで調べた幾つかの大学の判定をプリントアウトして渡した。親とよく話し合うんだよ、と最後に言っておいたが、果たしてどういう選択をするのだろう。興味深い。



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プリンター

 先週の木曜日、突然レーザープリンターが壊れてしまった。紙が詰まって出てこない。あれこれ調べたところで私に直せるはずもない。今は私立高校の入試が目前に控え、各校の過去問を収めたCDからプリントアウトした入試問題を生徒にやらせる時期であるため、レーザープリンターが使えなくなったのは大打撃だ。インクジェットのプリンターもあるが、印刷スピードが格段に遅くてとても使い物にならない。困った、どうしよう。修理に出したところで直ってくるまでに入試は終わっているだろう。必要な時に使えないのなら慌てて出す必要もない。仕方ない、とにかく時間がかかることは覚悟して、インクジェットのプリンターでプリントアウトして、それを必要枚数だけコピーすることにしよう、手間だけど他に方法はない・・。
 そんなことを日曜まで繰り返した。しかし、想像以上に時間がかかって、ほとほと参った。それに過去問だけではなく、これから塾関係でプリントしなければならない書類はたくさんある。なんにしても一度電気屋に持ち込んでみて、どうしたものか相談してみようと思った。

 しかし、このところ、事務用の電気機器が次々と調子悪くなるのには閉口する。めぐり合わせなのかもしれないが、こう立て続けだとイヤになる・・、などとブツクサ言いながら電気店に入って行って、いつもの店員さんに事情を話した。
「まあ、少しでも手を入れれば修理代に1万円はかかりますね。排紙がうまくいかないとなると部品をごっそり変えたりすることもあるから、2万円くらいはいっちゃうかもしれませんね」
「そうですか・・。ちなみに新品のレーザープリンターに買い換えるとすると、いくらくらいになりますか?」
「ちょっと待ってくださいよ・・・。えっと、これと同じくらいの性能の物だと今なら、3万5千円くらいで買えますね」
「そうなんですか、これを買ったときは14万円位したような気がするんですけど」
「買われて5年くらいですか?白黒でA3は必要ないって言われるなら、今はそれくらいの金額ですねですね。それに大きさもずいぶん小さいですよ」
 科学の進歩が加速度的に進む現在であれば、5年の月日がかなりの改良をもたらすのも当然だろう。年末に買ったファックスも、今まで使っていた物の二十分の一ほどの値段だったのに全く遜色なく動いてくれる。さあ、どうしよう、2万円で修理に出すか、3万5千円で新品に買い換えるか・・、迷うところだ。ちょっと考えた後で、
「一度家に帰って相談してみます」
と言いおいて、店を出た。
 車に乗り込んで、どうしたものか、と考えていたときに、ふっと「複合機」という言葉が頭を掠めた。
「そうか!ひょっとしたら、コピー機がプリンターとして使えるかもしれないぞ!!」
 私にしてはナイスな思い付きだった。家に帰ってすぐにコピーの販売店に電話してみたら、「プリンターとして使えますよ」とあっさり返事してくれた。「ただし、うちのサービスに伺わせるとお金がかかっちゃいますから、先生、頑張ってみてください。USB端子でつないで、CDを使ってインストールすれば簡単にできますから」 
 まあ、それくらいは私にもできる。曲がりなりにも毎日PCと向き合っているのだから、できて当然だ、すぐにできるさ。などと鼻歌混じりでやってみたところ、・・・・・・・・できた、簡単だった、あっという間だった・・・、ということにしておこう。

  

 テストプリントもうまく行ったから大丈夫だろう。早速生徒から頼まれたある大学の去年の入試問題をHPからプリントアウトしてみた。驚いた、今までのレーザープリンターでもかなり速いと思っていたのに、コピーを使ったときの速さとは全く比べ物にならない。しかも鮮明だ。これだけきれいだと感動すら覚える。すごい!!
 新しいプリンターなど買わずに今あるもので済ませることができたのは、迂闊な私にしては上出来だった。ちょっと得した気分だ。
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肩透かし

 毎朝7時過ぎに私の携帯に届く「ウエザーニュース」からのメール、日曜日
はこんな内容だった。

朝刊【名古屋版】
1/20(日)
最高気温 8℃
(前日比 -1℃)
天気は下り坂…雨や雪が降りだし、市街地でもシッカリ積もりそう。お出かけの帰り道、交通への影響が心配です。

 目覚まし代わりのアラームがセットしてある携帯に起こされるとすぐにこのメールをチェックして一日の天気を知るのが毎朝の習慣となっている。この日も寝ぼけ眼でメールを開いたところ、いきなり雪マークが目に入ってきて、一瞬のうちに目が覚めた。もうこのブログでも何度も繰り返しているが、私は雪が大嫌いだ。というよりも雪が怖い。それはひとえにバスの運転をするのが危険になるからである。スタッドレスタイヤに全車交換してあるが、道路が凍結してしまうと何の用も成さない。ああ、思い出すだけで背筋が寒くなる、雪道はいやだ、雪はいやだ・・。ちょっと待てよ、一台軽自動車のタイヤがスタッドレスに換えてない。他の車は皆大晦日に息子と息子の友人たちに頼んで交換してもらった。だが、タイヤ交換など生まれて初めての彼らには、少々荷が重すぎたようで、軽自動車までは手が回らなかった。小さな車など簡単だから年が明けてから自分でやればいいや、と思ったのがそのままになっていた。そりゃ、大変だ!雪が降る前に交換しておかなくちゃ!
 塾の授業が終わった3時過ぎに一人で作業を始めた。午前中は太陽も姿を現していたが、次第に雲が厚くなって、いかにも雪が降ってきそうな空模様だ。迅速に作業を進めなくちゃ、とちょっと根を詰めて作業したら30分ほどで交換できた。

  

 さすがにタイヤが小さいだけあって時間はかからなかったが、集中したせいか終わったらドッと疲れが襲ってきた。どうも最近持久力がずいぶ弱くなっている気がする、困ったものだ・・・。
 工具やタイヤを片付けてから携帯のサイトを見たら、夕方6時から明朝8時ごろまでずっと雪のマークが付いていた。市街地でも5cmほどの積雪がある、などとぞっとするような予報も書かれていた。TVのニュースでも雪が降る、と盛んに言っていた。もうこうなったら、明日少しでも早く止んで解けてくれるのを待つしかないな、と腹を決めた。
 それでもずっと外は気にしていた。雪が降っていないかと何度外を見たか分からない。しかし、降り始めると予報されていた6時を過ぎても、さらに8時、10時になっても雪はおろか雨さえも降ってこない。この天気予報はよく当たるのになぁ、と不思議に思っていた。12時過ぎにこのブログの記事を書くために塾まで戻ってきたときにやっと雨が降り出した。だが、小雨で霙さえ混じっていなかった。記事を書き終え、家に帰った1時半ごろには雨も止んでいた。
 おかしいなぁ・・と、思いながら布団に入った。ぐっすり眠って目覚めた翌朝、窓を見ても雪明りという感じは全くしなかった。雪は?と思いながら窓を開けてみたら、雪などまるでない。だまされた・・。
 ふっと気付いて携帯のメールをチェックした。すると、

朝刊【名古屋版】
1/21(月)
最高気温 9℃
(前日比 +1℃)
ゴメンナサイ。県内で積雪した所もありましたが、名古屋市内はホトンド降りませんでした。この後天気は回復していきます。

 これだけ素直に謝っているのなら仕方ない、許してやろうか。まあ、そのおかげで軽自動車のタイヤ交換もできたことだし、あながち悪いことばかりではなかったから。
 でも、よかった、降らなくて・・。
 
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