goo

ラジオ

 TVを見なくなった。本当に見ない。時間がないというのが一番の理由だが、見たいと思うような番組がないというのも大きな原因だろう。たまに見ているときでも、すぐにつまらなくなってチャンネルを変えてしまう。ネットサーフィンどころか、チャンネルサーフィンのような状態になってしまって、最後にはいやになって切ってしまう。TVなど見なくても、新聞やネットで色々情報は手に入るため困ったりすることはあまりない。さらに私には、ラジオという強い味方がいる。と言っても普段からラジオを聴いているわけではない。塾バスで時々生徒が乗っていないときにラジオをつけて聴くだけだ。しかし、なかなか面白い番組が多くて、このブログの記事のヒントも、ラジオからもらったものが結構ある。そう思うと、ラジオは私にとって貴重な情報源である。
 バスではFM放送が聴けないため、AM放送を聴いているのだが、もっぱら地元の民放局CBCとNHKの二局を聴いている。CBCラジオは、日本で最初に開局した民放ラジオ局だそうで、今年開局55周年になるといい、積極的にキャンペーンを展開している。ビートルズを日本に招いたのもこのCBCだそうで、ことあるごとにアナウンサーが自慢する。バスに乗っているときにしか聴かないため、決まった番組しか聴かないが、午後4時前の「小沢正一的こころ」、夜の11時からの「バトルトーク」はよく聴く。いずれもキー局制作の番組なんだろうが、なかなか面白い。毎日昼の12時半から放送される「カトレアミュージック」は、CBC制作の番組だが、特に土曜はリクエストデーとなっていて、洋楽・邦楽、年代などを問わない選曲のため、バリエーションに富んだ曲が流れ、毎週楽しみに聴いている。私が「ラジオで聞いた曲だが・・」などと紹介するのはたいていこの番組で流された曲である。単に曲が流されるだけでなく、それにまつわる話も紹介されることが多く、「へえ、そうなんだ」と思うこともしばしばだ。
 NHKは「ラジオ深夜便」を聴くことが多い。10分も聴いていない場合がほとんどだが、印象に残る話も多く、そこでの話を参考にしてブログの記事を書くこともある。映像が見えないだけ、話をしっかり聴こうとしているのか、ラジオのほうがTVよりも内容がよく伝わってくる。TVだと、最近は出演者の話をテロップで流すことが多く、どうしても耳で聞くのではなく文字を目で追ってしまう。本来話し手の言葉の微妙な抑揚などでその人の考えを忖度するものなのに、そうした努力をせずに直接言葉だけを読もうとしてしまう。それは、演劇の舞台を見ずに脚本だけを読んでその演劇を評価するようなものだ。あのテロップはやめてほしいといつも思う。
 しかし、北朝鮮によるテポドン2号を含むミサイル7発の発射のような重大事件が起こると、どうしてもTVに釘付けになってしまう。最新の情報を簡単に得られることもあるだろうが、耳だけでなく目による情報の確認も必要になるのかもしれない。たとえ何年か前のミサイル発射の映像を繰り返されるだけでも、事態の切迫感が増してきてなかなかTVを離れることができない。そういう意味で、TVの持つ影響力の大きさは計り知れないものがあるだろう。自分で見ていても、あんなのがわが町に飛んで来たらどうなるだろうと、心配せずにいられなかった。報道には常に批判的な精神を持たねばならぬと肝に銘じている私であるが、こうした重大事件の前では報道を鵜呑みにしてしまいそうになる自分に気がついた。常に冷静に物事が判断できるようにしなければいけない。
 ワールドカップはいよいよ大団円を迎える。果たして優勝は?・・・いつまでもスポーツを楽しめる世界が続いていってほしいと改めて思う。  
コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする