ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

横浜市の長期ビジョン(素案)について

2006年02月16日 | Weblog
横浜市都市経営局が長期ビジョン(素案)をつくりました。
20年後の横浜の都市像を描いたものです。
その中に「市民の知恵がつくる環境行動都市」という言葉があります。

町の住環境も環境の一つですのでまず従来の横浜市の町の住環境行政について書いてみます。

横浜市は昔から市街化調整区域、市民の森などを設け、雑木林の保全に注力してきました。
また昔は町の住環境保全・改善に熱心でした。

しかし、町の住環境については、いつしか理想を失い、建築は民法、建築基準法に違反しないならいいということになってしまいました。
その結果、町は家が密集し、森、林、木、空間、住宅の釣合いが失われました。

ある政党がせめて丘の斜面ぐらいは林や空間で残そうと提案してきましたが、それも否定され、今は斜面まで住宅でおおわれてしまいました。

予算を重点的に使った「みなとみらい地区」は森、林がない無機質な商業と娯楽の町です。
「暮らしやすい快適なまち」ではありません。

今でも横浜市は、「横浜は環境の港を目指します」などと言い、「環境の市民の町」という概念を確立することができないでいます。

横浜の町の住環境は落ちるところまで落ちた感じがします。
とするとこれ以上は落ちませんから、これからは改善が期待できるかもしれません。

幸い20年後には人口が大幅に減っているかもしれませんから、劣悪な住宅から取り壊しが進むでしょう。
生じた空間を活用して都市計画のやり直しをすることは可能です。

住んで気持ちがいい町は、木、空間、住宅の釣合いが重要ではないでしょうか。

横浜市は長期ビジョン(素案)の中で、「一人ひとりが環境問題を考え、行動するとともに、様々な主体が協働して取り組むことが重要です」と書いています。
そのとおりですが、まず横浜市が、従来の水準の低い町の住環境行政を反省し、市民の協力を得て夢のある住環境行政を実行すべきだと思います。

「みなとみらい」ではなく、「しみんのまちみらい」が重要だと思います。