ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

テロのパリ

2015年11月17日 | Weblog
芸術のパリがいつしか犯罪のパリとなり、今はテロのパリになりました。
パリのテロは今日始まったことではありません。
フランスが帝国主義で海外に侵出し、その結果として白人以外の人々が大勢パリに集まってきました。
私が若い頃はフランスは人種に寛容などと教わったものですが、私がフランスに行って感じたことはフランス原住民(白人)は決して寛容ではないということです。

白人は外国系が少ないうちは優越的でしたが、増えるにしたがって脅威を感じるようになりました。
悪感情がつのったと思います。
一方差別を感じる外国系の中には悪感情のままにフランスを敵視する人も増えたと思います。

帝国主義時代のフランスのアフリカやアジアへの進出はすさまじいもので、フランスに苦しめられた国・地方の人々は、現代でも悪習はフランスによってもたらされたと批判しています。
今問題のシリアですが、帝国主義時代はフランスの統治下にありました。
フランスに行って事業・仕事などで成功したシリア系も多いと思いますが、反対に悪感情を高めている人も多いと思います。

今日テロのパリになった訳ではありません。
フランスは数百年をかけて気付かないでパリをテロの町にしてきた訳です。

この歴史認識を欠いているとフランスは芸術のパリを取り戻すことは不可能だと思います。

日本もシリアとフランスの関係史をよく理解した上で、テロと戦うと言わないと、馬鹿がのこのこ戦場に行って殺されるという羽目になります。