22日に東京都の山間部のある集落に行きました。
若い人々は都市部へ出て行くので集落に残っている人はほとんど老人だそうです。
人口がどんどん減るので空き家になって放置されている家が増えています。
すでに人が住めなくなり、廃墟のようになった家が目立ちます。
木造はまだ処分しやすいと思いますが、鉄筋コンクリート造はなかなか処分されないでいつまでも残るでしょう。
家の周りも荒れ放題で何とも言えない物悲しさを感じます。
集落に美しさなんてありません。
地方自治体が買い上げて処分すればいいと言っても地方自治体にはそのようなお金がないでしょう。
今後の人口減少は、都市部の住宅地にも大きな影響を与えると思います。
都市部の住宅地でも数十年後には山間部の集落と同じことが起こるのではないでしょうか。
住宅密集地や集合住宅で空き家が増えた状態を想像してみてください。
荒れ放題になった家が存在するだけで町全体の美しさが損なわれるでしょう。
人が住まなくなった家が、処分されないままいつまでも残り、その周りも荒れ放題となり、危険な状態で放置されるのではないかと心配です。
無計画に建設された住宅群からなる町は、再開発が容易ではないでしょう。
将来の町の姿を想像し、水準が低すぎる建築基準法や民法でよしとせず、独自の条例を制定しないと、地方自治体は、町を美しくするどころか、町の安全も維持できず、住みにくい町に苦悩することになるでしょう。