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第18回全国高等学校俳句選手権大会 準決勝戦 

2015年08月24日 | 伊予松山歴史散策
8月22日(土)から始まった第18回全国高等学校俳句選手権大会(愛称:松山俳句甲子園)は、23日(日)会場を松山市総合コミュニティセンターの文化ホールに移し13人の審査委員を前にして敗者復活戦・準決勝、決勝戦が行われた。
俳句甲子園とは、17文字に秘められた言葉の熱闘、各チーム5人で構成し俳句を掲げ相手高校から質疑を受けそれに対して応答する言葉の激戦である。
言葉には、麗しさ、力、等々伝える事、伝わる事、覚える事、育てる事が多彩に含まれている。昨日の予選を勝ち進み、また敗者復活戦から勝ち進んだ高校生が頂点を目指して言葉での戦いをした。
17文字の裏側には、何百、何千もの言葉が閉じ込められている神秘な日本独特なもの、即興で特殊世界を作りその中で楽しむ芸事、世界最短の短詩系文学を素晴らしい表現力で戦った高校生は素晴らしいの一言に尽きる。
準決勝は、敗者復活戦を勝ち取った地元愛媛県松山市の、済美平成中等教育学校と愛知県の名古屋高等学校が対戦、5対0で名古屋高等学校が勝ち、準決勝第2試合は、北海道旭川東高等学校と3連勝を狙う、東京都の開成高等学校Aが対戦し3対2で北海道旭川東高等学校が開成高等学校Aに勝ち、初の決勝戦に勝ち上がった。
決勝戦は、旭川東高等学校と名古屋高等学校が対戦、両校とも決勝出場は初めてで、旭川東高校が2点先行したが、名古屋高等学校が逆転し3対2で名古屋高等学校が初優勝した。
優勝をした名古屋高等学校の主将、長谷川凜太郎君は、開成高校を目標に切磋琢磨して来ましたが優勝できて感無量ですと語った。
全国の高校は、打倒開成高校を目指し戦いを続ける。この事は高校生の俳句の創作力と、鑑賞力、批評力を一層高める最大の要素である。
なお、第18回全国高等学校俳句選手権大会・松山俳句甲子園、個人最優秀句に選ばれ、文部科学大臣賞に輝いた愛媛県立宇和島東高等学校3年生、兵頭輝さんの句、「号砲や飛び出す一塊の日焼」が選ばれた。
兵頭輝さんの句は、松山市居相町にある「伊予豆比古命神社・通称椿神社」の境内に記念として栄誉を永久に句碑玉垣として建立される。
最後に審査委員を代表して、中原道夫先生は、松山俳句甲子園には参加してない都道府県が有りますが、2年後の第20回大会には全都道府県から参加して充実した大会にして欲しいと挨拶された。
最後に参加者一同からスタッフの皆さんに素晴らしい大会の運営ありがとうございましたとお礼の言葉があった。

私は、ここ数年来松山俳句甲子園大会をカメラを通して見て来た。今年は特に初優勝した名古屋高校、準優勝の旭川東高校の生徒さん達、目標は開成高校で地方大会から頑張って来ました。決勝の舞台に立てたのは、開成高校さんのお蔭ですと涙を流しながら語ったのが強く印象に残った。


第18回松山俳句甲子園開催会場玄関で、お出迎えの表示板。


松山市総合コミュニティセンター正面玄関に正岡子規が掲示され参加校の皆さん「ようお越しになったなもし」悔いのない戦いをして下さい。私も一句創るぞな。・・と歓迎した。


第18回松山俳句甲子園全国大会会場、エントランスホールに掲示された参加校の俳句。


第17回大会までの松山俳句甲子園全国大会の優秀賞の俳句と最優秀賞の句が開示されている。・・画像は第16回大会です。


第18回松山俳句甲子園全国大会組み合わせトーナメント表。


第18回松山俳句甲子園全国大会地方大会の様子を写真で展示。


参加高等学校、36校の紹介展示。


松山俳句甲子園参加校を地図上で表しましたが、第20回大会には全都道府県からの参加を希望すると審査委員長は語った。


準決勝・決勝・表彰式の舞台となる松山市総合コミュニティセンター文化センタ(キャメリアホール)の壇上中央に掲示。


いよいよ準決勝戦第1試合のはじまり、東京都代表・開成高等学校A対北海道代表、旭川東高等学校が対戦。旭川東高は憧れであり、目標として来た開成高等学校との戦いを抱き松山俳句甲子園参加しました。・・と旭川東高の主将は語った。結果はその通り旭川東高等学校が目標の開成高等学校に勝ち決勝に進んだ。この時点で開成高等学校の3連勝は無くなった。


準決勝戦、開成高等学校は3連勝を目指して戦ったが惜しくも敗れた。
主将は、また来年後輩たちが立て直して松山俳句甲子園に帰って来ます・・と語った。


準決勝第2試合は、愛知県代表の名古屋高等学校対地元愛媛県松山市の、済美平成中等教育学校が対戦、5対0で名古屋高等学校が勝ち、優勝を目指し決勝戦に進出した。


惜しくも決勝戦に進出を逃した済美平成中等教育学校の主将は5年生で、この大会を最後に俳句部を引退して進学の勉強に専念しますと挨拶をした。


準決勝戦に臨む、愛知県代表の名古屋高等学校主将は、私達は開成高等学校を目標にそして開成高校打倒を目指し松山俳句甲子園に来ました。そして開成高校の「おおつかさん」に憧れて俳句を始めましたと語ると、会場に来ていた開成高校OBの「おおつかさん」が来ておられ、会場から大きな拍手が起こった。


会場には多くのマスコミ関係者が取材に来ていた。


会場の松山市総合コミュニティセンター文化センタ(キャメリアホール)で全国の俳句愛好者がお越しになり座席に座れない方達は、通路に直に座り高校生たちが創作した俳句と相手方の句に対しての質疑応答の言葉に熱心に聞き入っており、その都度大きな拍手を送っていた。

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