kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

夜明け前が一番暗い

2013-06-14 06:44:56 | 日記
10日に636円上昇して目先の底が入ったと思ったらその後3日で1040円程下げて
7日のザラ場安値1万2548円をあっさり切ってしまった東京市場1万6000円近く上
昇したのも弾みなら値ごろ感のある1万3000円より下げるのも弾みなのかもしれま
せん。

円相場と東京市場の株価の連動性は再び高くなり株価が下がると円高になり
株価が戻すと円安に振れる状況が続いています。為替方面から見ると円高に
なると株価が下がり円安になると株価は戻すという「二ワトリが先か卵が先か」
論争のようにいつまで経っても結論は出ません。

米国、欧州そして日本の超金融緩和で投機マネーは膨れ上がりかつて無いく
らい早く世界のマーケットを駆け抜けます。それまで順調に回転していた歯車が
ある日突然逆回転を起こし世界の金融市場は不安定になっています。いくら金
余りでもマネーは臆病ですからわれ先へと逃避行動に走ります。

こうなってくるとここの投資尺度も一時的に機能麻痺になります。今大事なのは
世界のマネーがどこに向かっているかを知ることです。もっともこの流れが人よ
り早く知ることが可能なら一人勝ちできそうですが、現実には無理な話です。

一部日銀のゼロ回答が今回の混乱の原因だと言うニュースも出ていますが、4月
4日の異次元の緩和策発表時、黒田総裁は当面打てる手はすべて打った逐次投
入はしないと発言している訳ですから異次元の緩和から2ヶ月余りで追加緩和を
期待するマーケットは強欲だとも思えます。やはり緩和マネーの大本山の米国の
QE終了への不安が市場にあるのでしょう。緩和依存症のマーケットが自立でき
るまで今回のような波乱はたびたび起こることを覚悟しなければならないのかも
しれません。

もっとも「夜明け前が一番暗い」とか「麦藁帽子は冬に買え」とかいう格言もあり
ます。多くの人がまだ下がるとか、怖くて手が出せないと言う意見が多くなれば
なるほど底値も近いのかもしれません。多くの投資家と同じ行動を取っていれ
ば安心ですがそれでは人並み以上の利益を上げることは出来ません。勿論確
かな洞察力、緻密な計算が必要なことは言うまでもありません。

東京市場は昨日の大幅な下げで緩和前の水準に戻りました。値ごろ的には
1万2000円台前半はそろそろ良い水準に近づいてきました。為替次第では
まだ500円程度はの下げはあるかもしれません。ここでは資金に余裕のある
投資家は最悪12000円割れも想定しながらここから少しずつ買い増しをする
のも方法でしょう。また不安材料山積でとても安心して株を持てないという投資
家は「休むも相場」です。夜明け前が一番暗いといいますがどこが一番暗いか
は誰にも分からないのですから。

13日のNY市場は経済指標が良かったことから大幅反発しました。今までは
指標が良いとQEの早期縮小論につながり株価が下げていましたから昨日は
まったく別の反応でした。出口論が話題に上っただけで市場が動揺したことで
来週のFOMCでは緩和縮小は先送りになるのではないかということで長期国
債の利回りが低下して株も買われたようです。また3日連続の値下がりの後
だっただけに値頃感からの押し目買いが優勢だったのでしょうか。期待先行
ですからこれでひと安心という訳にはいかないかもしれません。

東京市場も通常ならシカゴCMEに鞘寄せされるように大幅な反発で始まり
そうですがメジャーSQなのでさっぱり寄り付きはどのくらいで始まるか見当
つきません。安く始まれば目先の反発も期待して買うという手もあったでしょ
うが、寄りから高く始まると判断は難しそうです。まだまだこの先も買いのチャ
ンスはあると思うので朝から高ければ私は様子見でしょうか。
コメント
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