先週の日米市場は対照的な動きでした。日本株が大幅に下落する一方米国
株は8日の大幅高もあり週間ベースでは3週間ぶりに小幅高で終わりました。
先進国市場の中では今年米国株とともに上昇が目立ったドイツ市場が7月高値
から1割程度下落したままであることを考えれば高値から3.5%程度の下落率で
踏ん張っている米国株の強さは際立っているのかもしれません。
米国とドイツの株価の明暗を分けたものは米国景気が緩やかに上昇を続けてい
る一方ドイツも含めたユーロ圏の景気悪化が目立つことでしょうか。マクロ経済
の善し悪しが株価の差として出ているのかもしれません。このことは日本株にも
当てはまるのかもしれません。
テレビやネットで市場関係者がよく指摘することは米国株に比べてPERが低い
日本株の上昇余地です。しかし4~6月期のGDPは増税の影響が市場予想以
上に大きく大幅な悪化が見込まれます。7~9月期のGDPはプラスに復帰しそ
うですが102円前後で円相場が推移しているにも拘わらず輸出が予想外に伸
びていないことを考えるとどこまで回復できるか不安です。そこに欧州景気に
暗雲が出てきたことは輸出面では不安材料です。
大方の市場コンセンサスのように消費税引き上げを克服して日本経済が成長
できるかどうか正念場はこれからです。しかも来年10月には消費税引き上げ
第2弾が待ち受けています。7~9月の景気動向を見定めて消費税引き上げ時
期を最終的に決めると安倍首相は発言していますから予定通り2015年に引き
上げが出来るのかどうか。日本経済には消費税引き上げ問題という課題が待
ち受けているだけにPERという同じ物差しで日米株価を比較して良いのかどう
か軽はずみに判断できない事です。
とにかく市場関係者が考えている以上に日本株の16000円台は厚い壁です。
先週の東京市場も8日の大幅安に関心が集まっていますが変調は既に5日に
起きていました。5日の東京市場は4日のNY市場が75ドル上昇したことを受け
反発して始まりましたが午後になり下げ幅を広げ終わってみれば154円安と予
想外の下げでした。もうこの時点でマクロ系のヘッジファンドの売りが始まって
いたのかもしれません。
「森を見ずして木を見る」相場の限界だったのかもしれません。日経平均が1万
5000円を超えてきても個人投資家は売り越し基調でした。市場関係者の見立て
よりも個人投資家の投資行動は慎重なのかもしれません。アベノミクス相場で
沸いた昨年のように日本株は米国株をオーバーシュート出来ないのではないか
と思えます。今年相場で勝ち組になるには大幅下落時に買い、市場に明るさが
戻ってきたら売り上がるくらいの気持ちがないと難しいのかもしれません。勿論
その場合でも銘柄選別の善し悪しが大切です。
株は8日の大幅高もあり週間ベースでは3週間ぶりに小幅高で終わりました。
先進国市場の中では今年米国株とともに上昇が目立ったドイツ市場が7月高値
から1割程度下落したままであることを考えれば高値から3.5%程度の下落率で
踏ん張っている米国株の強さは際立っているのかもしれません。
米国とドイツの株価の明暗を分けたものは米国景気が緩やかに上昇を続けてい
る一方ドイツも含めたユーロ圏の景気悪化が目立つことでしょうか。マクロ経済
の善し悪しが株価の差として出ているのかもしれません。このことは日本株にも
当てはまるのかもしれません。
テレビやネットで市場関係者がよく指摘することは米国株に比べてPERが低い
日本株の上昇余地です。しかし4~6月期のGDPは増税の影響が市場予想以
上に大きく大幅な悪化が見込まれます。7~9月期のGDPはプラスに復帰しそ
うですが102円前後で円相場が推移しているにも拘わらず輸出が予想外に伸
びていないことを考えるとどこまで回復できるか不安です。そこに欧州景気に
暗雲が出てきたことは輸出面では不安材料です。
大方の市場コンセンサスのように消費税引き上げを克服して日本経済が成長
できるかどうか正念場はこれからです。しかも来年10月には消費税引き上げ
第2弾が待ち受けています。7~9月の景気動向を見定めて消費税引き上げ時
期を最終的に決めると安倍首相は発言していますから予定通り2015年に引き
上げが出来るのかどうか。日本経済には消費税引き上げ問題という課題が待
ち受けているだけにPERという同じ物差しで日米株価を比較して良いのかどう
か軽はずみに判断できない事です。
とにかく市場関係者が考えている以上に日本株の16000円台は厚い壁です。
先週の東京市場も8日の大幅安に関心が集まっていますが変調は既に5日に
起きていました。5日の東京市場は4日のNY市場が75ドル上昇したことを受け
反発して始まりましたが午後になり下げ幅を広げ終わってみれば154円安と予
想外の下げでした。もうこの時点でマクロ系のヘッジファンドの売りが始まって
いたのかもしれません。
「森を見ずして木を見る」相場の限界だったのかもしれません。日経平均が1万
5000円を超えてきても個人投資家は売り越し基調でした。市場関係者の見立て
よりも個人投資家の投資行動は慎重なのかもしれません。アベノミクス相場で
沸いた昨年のように日本株は米国株をオーバーシュート出来ないのではないか
と思えます。今年相場で勝ち組になるには大幅下落時に買い、市場に明るさが
戻ってきたら売り上がるくらいの気持ちがないと難しいのかもしれません。勿論
その場合でも銘柄選別の善し悪しが大切です。
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