22日のダウは400ドル(1.18%)近い上昇でした。米長期金利の低下で米株の相対的な
割高感が薄れ、相場を押し上げました。小売企業の市場予想を上回る決算の発表が相次
ぎ、消費関連銘柄株が相場を引っ張りました。GDPの7割を占めしかも年間でもっとも
消費が盛り上がる11月後半から12月ですから市場の期待感も高まるのかもしれません。
24日は感謝祭の祝日で株式市場は休みとなるため、前倒しで休暇に入った市場関係者は
多く取引量が通常より少なく、少量の取引でも値幅が大きくなりやすかったのもダウ平
均を押し上げたとの見方があるようです。中長期の市場環境は不透明でも足元では金利
低下が短期筋の買いを誘っているのかもしれません。
一方、消費の現場が好調だということはインフレの低下を阻害する要因になるかもしれ
ません。株式市場のもっとも高い関心はインフレの落ち着きどころと引き締めの緩和の
セットです。株価が高値追いすること自体、FRBは市場の行き過ぎた緩和期待の高まり
を懸念するようになります。
もし12月の雇用統計やCPIでインフレの低下を示唆するような数字が出てくると市場は
クリスマスラリーへの期待を一段と高め上昇に拍車がかかるかもしれません。短期的に
は市場に良いことでも必ずしも中長期的にはマイナスになるケースもあります。
パウエル議長は引き締めが中途半端に終わりインフレが長引くよりも景気後退があって
も徹底的にインフレを抑え込んで金融政策をとる方が良い結果をもたらすと以前話して
いました。インフレはピークを過ぎたと市場ははしゃぎますが、順調に低下するかは別
問題です。理想的な展開は持続的なCPIの低下でFRBが目指しているインフレ率2%が
視野に入ってくれば景気悪化に対して緩和路線に転換できます。
一方、インフレが高止まりしてFRBが永く引き締め路線の転換が出来ない状況で景気が
ボディブローのように悪化することです。インフレの高止まりと景気悪化が併存するス
タグレーションは最も避けなければならないケースです。
仮に見切り発車で年末高になってしまった場合年明け以降その反動が一気に表面化する
可能性もあります。市場が動きが必ずしもいつも正解とは限りません。10月に150円を
超えた円相場でしたが、その時点では市場参加者の誰もが150円は通過点で155円を当面
目指すと考えていました。
それから僅か1か月後に140円を割り込むなんて想像していませんでした。相場に鉄板は
ありません。そんな思いを改めて感じた出来事でした。もし年末ラリーになっても浮か
れることなく行動することが大事です。
個人投資家は現在、下落する場面では押し目買いを入れ上昇局面では粛々と利益確定売り
を出しています。ここまでの相場の流れを見る限りその行動は正解です。ある市場関係者
は9月に個人投資家が現物と信用取引で大きく買い越したことから相場のリード役は個人
投資家に期待すると話していましたが、その後10月のから11月の反発局面では売り越しに
転じています。
やはり日経平均3万円回復には順張り投資家の海外セクターの参戦が欠かせないという気が
します。これまでの日本株の上昇局面を振り返れば海外投資家の本格参戦なく相場の持続的
な上昇は考えられません。
次回の更新は25日を予定しています。
割高感が薄れ、相場を押し上げました。小売企業の市場予想を上回る決算の発表が相次
ぎ、消費関連銘柄株が相場を引っ張りました。GDPの7割を占めしかも年間でもっとも
消費が盛り上がる11月後半から12月ですから市場の期待感も高まるのかもしれません。
24日は感謝祭の祝日で株式市場は休みとなるため、前倒しで休暇に入った市場関係者は
多く取引量が通常より少なく、少量の取引でも値幅が大きくなりやすかったのもダウ平
均を押し上げたとの見方があるようです。中長期の市場環境は不透明でも足元では金利
低下が短期筋の買いを誘っているのかもしれません。
一方、消費の現場が好調だということはインフレの低下を阻害する要因になるかもしれ
ません。株式市場のもっとも高い関心はインフレの落ち着きどころと引き締めの緩和の
セットです。株価が高値追いすること自体、FRBは市場の行き過ぎた緩和期待の高まり
を懸念するようになります。
もし12月の雇用統計やCPIでインフレの低下を示唆するような数字が出てくると市場は
クリスマスラリーへの期待を一段と高め上昇に拍車がかかるかもしれません。短期的に
は市場に良いことでも必ずしも中長期的にはマイナスになるケースもあります。
パウエル議長は引き締めが中途半端に終わりインフレが長引くよりも景気後退があって
も徹底的にインフレを抑え込んで金融政策をとる方が良い結果をもたらすと以前話して
いました。インフレはピークを過ぎたと市場ははしゃぎますが、順調に低下するかは別
問題です。理想的な展開は持続的なCPIの低下でFRBが目指しているインフレ率2%が
視野に入ってくれば景気悪化に対して緩和路線に転換できます。
一方、インフレが高止まりしてFRBが永く引き締め路線の転換が出来ない状況で景気が
ボディブローのように悪化することです。インフレの高止まりと景気悪化が併存するス
タグレーションは最も避けなければならないケースです。
仮に見切り発車で年末高になってしまった場合年明け以降その反動が一気に表面化する
可能性もあります。市場が動きが必ずしもいつも正解とは限りません。10月に150円を
超えた円相場でしたが、その時点では市場参加者の誰もが150円は通過点で155円を当面
目指すと考えていました。
それから僅か1か月後に140円を割り込むなんて想像していませんでした。相場に鉄板は
ありません。そんな思いを改めて感じた出来事でした。もし年末ラリーになっても浮か
れることなく行動することが大事です。
個人投資家は現在、下落する場面では押し目買いを入れ上昇局面では粛々と利益確定売り
を出しています。ここまでの相場の流れを見る限りその行動は正解です。ある市場関係者
は9月に個人投資家が現物と信用取引で大きく買い越したことから相場のリード役は個人
投資家に期待すると話していましたが、その後10月のから11月の反発局面では売り越しに
転じています。
やはり日経平均3万円回復には順張り投資家の海外セクターの参戦が欠かせないという気が
します。これまでの日本株の上昇局面を振り返れば海外投資家の本格参戦なく相場の持続的
な上昇は考えられません。
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