kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

急騰はどんなサイン

2019-12-10 05:31:19 | 日記
週明け9日の東京市場は3日続伸しましたが、2万3544円の寄り付き
がこの日の高値でした。米国大幅高を好感した買いで高く寄り付い
た後に買いが続かない相場で決して好ましい展開ではありませんで
した。相場の上昇力が乏しくなった時に高値圏で出てくるとその後
の動きは芳しくありません。果たして今回はどんな結末を迎えるで
しょうか。

米国の雇用統計が予想以上に強かったことで米国景気の好調さが確
認されたことが中国との通商交渉でトランプ大統領を強気にさせ15日
までの合意期待が後退したとの見方をする市場関係者もいるようです。

早期合意が後退したことで東京市場のリード役である海外投資家が
クリスマス休暇前に利益確定売りに転じるということもあり得ます。
とくにヘッジファンドのように売買が一方方向に偏る投資主体は売
りに転じればしばらくは売り圧力が続きます。

個別銘柄をみても10月11月に強い動きを見せた半導体関連銘柄の東
京エレクトロンや信越化学の上値は重くなっています。ハイテク分
野では村田製作やTDKといった電子部品銘柄は相次いで9日も年初来
高値を付けましたが、寄り付きが高値でその後は伸び悩みました。

代わって9日も大手鉄鋼3社が午後も強い動きを見せ活況の内に3日
続伸したのが目立ちました。永らく低迷が続いた大手鉄鋼株が5日
から突如急伸した動きをどう判断すればよいのでしょうか。まあ
上昇した銘柄にはそれなりの買い材料が後からついてきますがこ
の時期大手鉄鋼株の急伸には不可解な部分も多いのではないでしょ
うか。

一方内閣府が9日発表した2019年7~9月期の国内総生産(GDP)改
定値が年率換算で1.8%増となり11月に発表した速報値から大幅に
上方修正されました。設備投資が速報段階の推計値から上振れし
全体を押し上げたことから寄り付きではファナックや安川電機が
高く寄り付きましたが一段高にはならず伸び悩みました。好材料
が出ても株価の反応がぱっとしないのは目先上伸力が乏しい場合
が多いようです。

先駆した銘柄の買い疲れ感が強く出遅れ銘柄が突飛高する相場は
やはり調整近しを暗示しているのでしょうか。それとも心配は杞
憂に終わるのでしょうか。年初からの日経平均の上昇率は2割です。
年内の立ち合いも残り3週間です。利益確定売りが勝るのかそれ
とも来年の相場への先高期待が高まるのか難しい判断です。大手
鉄鋼銘柄の急騰はどんなサインなのでしょうか。
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