kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

インフレに怯える

2022-02-15 06:26:28 | 日記
今年は出遅れ日本株に海外投資家から見直し買いが期待され早期の3万円回
復は既定路線のようでした。プロと言われる市場関係者はどこを見落として
いたのでしょうか。NYダウとの日経平均の差は年末時点よりもむしろ拡大
しているのが現状の姿です。

インフレ懸念の高まりでバリュー株の多い東京市場は見直し買いが期待され
ましたが、世界景気の悪化懸念から景気敏感株の先高期待は高まりません。
足元の好業績が株価に織り込まれることもなくインフレと景気後退が同時進
行ですスタグレーションに怯えているようです。

円安メリットよりも円安デメリットが市場のムードを悪くしています。エネ
ルギーや素材それに農産物価格の上昇と円安が加わり今年は値上げラッシュ
です。賃金上昇を伴わない物価上昇は国内の購買力の低下を招き負の側面ば
かりが気になります。現状で115円を超える円安を歓迎するムードは市場に
は聞こえてきません。

リーマンショック前と違って日本の産業界では現地生産が進み以前ほど円安
メリットが得られません。昨今の自動車の減産も原因はサプライチェーンが
国内では完結せず世界に広がっているからです。部品の多くを輸入している
なら円安でのマイナス効果もあります。

日本でも値上げラッシュで少なくとも国民に影響のあるガソリンや電気料金
食料品価格なども円安分の価格転嫁も含まれています。欧米ほどではないけ
れど日本でもインフレを意識する局面に入ってきたようにも思えます。

これまではインフレとは無縁だと思われた日本でした。しかし原油価格や穀
物価格などあらゆるものが上昇しています。それに加えて円安も加わり海外
発のインフレはじわじわと日本に迫っています。賃金上昇が伴わない物価高
は国民生活を直撃します。

企業が価格転嫁を十分に出来なければ企業収益は悪化します。賃上げする余
力が無ければ結果的に景気は悪化します。今年はインフレとの戦いが最大の
市場のテーマになりそうです。インフレに強い或いはインフレが追い風にな
る企業に市場の目が向かうかもしれません。
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