kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

力量

2022-02-24 06:26:09 | 日記
23日の米国市場でNYダウは466ドル下げ11か月ぶりの安値水準になりました。
高値からの下落率はおよそ10%になり昨年一度もなかった本格調整となりま
した。一足先にナスダック指数そしてS&P500が10%に達してましたからNY
ダウの本格調整は不可避だったのかもしれません。

米国株に比べて出遅れで割安と言われていた日本株も本家の下げで下押し圧
力が続いています。コロナ禍で米国中心にモノ需要が急増し製造業に強く世
界の景気敏感株と言われる日本株には追い風が吹きました。日経平均はコロ
ナショックで1万6000円台まで急落しましたが、その水準から急騰3万円台ま
で直線高になりました。

そして今日経平均は2万6000円台まで下落しました。投資指標面からは割安
を指摘する見方もあります。一方足元の割安感よりも半年後あるいは1年後の
どんな状況になっているのかが重要です。多くの投資家がニュースなどで分
かっている状況は投資の面では既に価値は大きく低下しています。投資は目
先の現実よりも将来の連想力(先を見る目)が重要です。

机上の論理通りに事が進まないのが市場です。多くの株式市場のプロは解説
は出来ても先を見る目があるとは言えません。特に買サイド側の市場関係者
の見通しには額面通りに受け取ってはいけないものもあります。既に投資の
プロによる2022年の相場見通しは僅か2ヶ月で軌道修正する必要が出てきま
した。

FRBの予想以上のタカ派への方針転換に加え地政学リスク(ウクライナ問題)
が誤算の要因ですが、根本原因はコロナ禍での超金融緩和で急騰した反動が
あるのでは間違いありません。利上げ回数や地政学リスクが今度どんな展開に
なるのかは現時点では予測不可能です。いずれ時間が経過すれば霧は晴れる
でしょうが、いつになるかは分かりません。

投資家としてできることは昨年までの相場は一旦忘れてゼロベースで見直す
事です。目先は守り重視で荒しの過ぎ去れるのを待つしかありません。レバ
レッジを利かせて投資している投資家は決済に期限があります。当然現物中
心の投資家とは投資作戦が違います。相場が荒れてくる時こそ投資家の力量
が試されます。

2月相場も月初高で始まり中旬に頭打ち、月末にかけて下落が鮮明になるとい
うコースを辿りました。来週は3月相場に突入します。一旦は反発に転じるの
でしょうか。相場はヘッドラインで急落、急騰を演じています。それだけ先物
主導の短期筋の動き次第で相場は変わります。2万6000円台なら1000円幅の
戻りがあっても不思議ではありません。売りも買いも安心してみていられる相
場でもありません。



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