20日のNYダウは1%を越える下げで直近の安値を下回り6月以来の3万ドル割れも
視野に入ってきました。下げの背景にあるのが米10年物国債利回りが19日に一時
3.5%を超え、2011年4月以来約11年ぶりの高水準をつけたことです。
FOMCを控え、FRBが金融引き締めを長期化するとの見方から国債売りが進んみ
ました。3.5%は市場で利上げ警戒が強まった6月の水準で「天井」として意識さ
れてきたが、当時の想定を上回る引き締めを市場が織り込み始めたことになります。
米国の長期金利は6月がピークだったという見方をする日本の市場関係者も少なく
ありませんでした。長期金利上昇で割高感の強い日本の成長株中心に今日の市場は
軟調な展開が予想されます。
10年債利回りは短期債と比べて、金融政策だけでなく景気の良しあしにも左右され
やすいと言われています。雇用環境の悪化などが表面化すれば、政策金利の引き上げ
以上に景気の急減速への警戒が強まり、金利は低下することが考えられます。長期
金利は低下しても景気の悪化で企業業績への不安が高まり直ぐには金利低下が株高
には結びつかないでしょう。
企業業績悪化を織り込み株価が下落し、その後利上げの終わりとその次に利下げを
市場が期待する形で不景気の株高に繋がるかもしれません。振り返ってみれば市場は
大きな調整に見舞われるたびに政策変更期待で反発しました。FERが市場にやさしい
政策に転換するというバーナンキプットという過去にはあった贈り物が忘れられなか
ったのかもしれません。
しかし今年はインフレ懸念で引き締めが続き市場が荒れても市場にやさしいパウエル
プットは期待できません。コロナ禍で未曽有の大盤振る舞いをしたFRBはその後始末
を急がなければなりません。年末高を期待したいところですが、それもインフレの行
方や景気動向次第かもしれません。
視野に入ってきました。下げの背景にあるのが米10年物国債利回りが19日に一時
3.5%を超え、2011年4月以来約11年ぶりの高水準をつけたことです。
FOMCを控え、FRBが金融引き締めを長期化するとの見方から国債売りが進んみ
ました。3.5%は市場で利上げ警戒が強まった6月の水準で「天井」として意識さ
れてきたが、当時の想定を上回る引き締めを市場が織り込み始めたことになります。
米国の長期金利は6月がピークだったという見方をする日本の市場関係者も少なく
ありませんでした。長期金利上昇で割高感の強い日本の成長株中心に今日の市場は
軟調な展開が予想されます。
10年債利回りは短期債と比べて、金融政策だけでなく景気の良しあしにも左右され
やすいと言われています。雇用環境の悪化などが表面化すれば、政策金利の引き上げ
以上に景気の急減速への警戒が強まり、金利は低下することが考えられます。長期
金利は低下しても景気の悪化で企業業績への不安が高まり直ぐには金利低下が株高
には結びつかないでしょう。
企業業績悪化を織り込み株価が下落し、その後利上げの終わりとその次に利下げを
市場が期待する形で不景気の株高に繋がるかもしれません。振り返ってみれば市場は
大きな調整に見舞われるたびに政策変更期待で反発しました。FERが市場にやさしい
政策に転換するというバーナンキプットという過去にはあった贈り物が忘れられなか
ったのかもしれません。
しかし今年はインフレ懸念で引き締めが続き市場が荒れても市場にやさしいパウエル
プットは期待できません。コロナ禍で未曽有の大盤振る舞いをしたFRBはその後始末
を急がなければなりません。年末高を期待したいところですが、それもインフレの行
方や景気動向次第かもしれません。