kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

セクターローテーション

2021-03-10 06:00:04 | 日記
日経平均が3万714円(終値は3万467円)を付けた2月16日NYダウは3万
1522ドルでした。差はおよそ1000でした。昨年の年末時点で両市場の差
はおよそ3000開いていましたからひと月半で2000縮まったことになります。

しかし3月8日時点ではNYダウ3万1802ドルに対して日経平均は2万8743円
で差は再び3000に広がり年末時点に逆戻りしました。個別銘柄では日経
平均寄与度の高いファーストリテイリングやSBGが16日時点から6%下落
東京エレクトロンが7%下落しています。アドバンテストは13%近い下落
でした。

日経平均急上昇とこれらの銘柄急騰はかなり高い確率で繋がっているよう
です。海外短期筋による先物の大量買いと指数に影響の大きな一部の銘柄
の買い上がりが市場関係者のだれもが予想しなかった30年ぶりの3万円大
台乗せの要因です。

その後の動きを見る限り強引な買い煽りは永続きしないことが示されまし
た。現状では日米の指数の開きは3000というのが妥当なところなのでしょ
うか。年始時点ではNYダウの3万3000ドル、日経平均の3万円というのが
多くの市場関係者の高値予想でした。

やはり今となって言えるのは1月、2月の日経平均の上昇は行き過ぎだった
のでしょう。高PERの成長株と位置付けされる銘柄は短期間で急騰しただ
けに移動平均との乖離率が大きくなっています。いったん上昇が止まると
反発しても短期間で下げに転じます。

下げ過程で押し目買いを入れたのは個人投資家です。制約の受けない現物
の買いであればまだいいのですが、信用取引では6か月間という期限がつく
上に担保銘柄や建玉の値下がりで状況によっては追加担保を要求される投
資家も出てきます。

3月のコロナショックか大きな調整もなく上昇してきた日経平均ですがそ
のリード役は成長株でした。少なくとも成長株の押し目買いをしていれば
かなりの投資成果を上げることが出来ました。

PERが高いという点を除けば業績も好調な成長株には押し目買いが入りや
すい状況です。押し目買いをして報われた過去の成功体験もあります。年
初からの5000億円の買い残高増加がこれらの銘柄に偏っていれば今後の調
整局面では見切り売りの増加も懸念されます。成長株の下げが止まらない
と日経平均の上昇トレンドは戻ってこないでしょう。

9日のナスダック市場は大幅高でした。これを受けて東京市場でもこのと
ころ下げが目立っていた成長株が値を上げそうです。一本調子の戻りはな
くとも下値が堅くなれば日経平均の下値不安は後退しそうです。また今後
は成長株での業績や投資指標面で選別が進むかもしれません。

半導体関連は成長株という側面と景気敏感株という側面もあります。自動
車の電子化は今後も進み市場は拡大しそうです。5Gの本格普及もあり割高
感が薄れればいずれまた本格的に人気化する場面もありそうです。
コメント
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