kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

本命

2013-09-19 07:34:11 | 日記
気が付けば日経平均は終値ベースで1万4500円台回復しました。オリンピック
招致決定によるプラスアルファもあり結果的には期待の薄かった9月相場は今
までのところ上出来です。もし東京が落選していたら…少なくともこの水準まで
上昇するのは難しかったかもしれません。まあ運も実力のうちと言いますから
案外東京市場の追い風は続いているのかもしれません。

東京市場は1万5000円に近づけば当然高値警戒感もありヤレヤレの売り物が
かさむことも考えられます。東京市場が7月高値を更新して1万5000円に乗せる
にはまだひと波乱ふた波乱あるかもしれません。ですから出来る限りここからは
押し目買いで対処したいところです。9月の中間決算を控えて国内の機関投資家
の動きは鈍いようです。17日の下げも18日の大幅上昇もそうですが先物主導の
相場はまだまだ続きそうです。

さてこのところすっかりこう着状態を強めているトヨタ株、日々の値動きは円相場
の変動で小幅高や小幅安を繰り返していますが、この水準の円相場なら中間決
算ではかなり上方修正はしてくるでしょう。上期の上ぶれ分のだけの上昇修正に
止めるかもしれませんが、米国市場の自動車販売の好調なども考えれば通期で
の過去最高の利益更新も見えてきそうです。もっとも市場予想の業績はかなり
高く慎重な会社見通しで株価の水準によっては反応は違ってきます。市場がどう
反応するか蓋を開けてみないと分かりませんが。

日産やホンダが工場新設で生産能力を引き上げているのに対してトヨタは大規模
な工場新設はしていません。リーマンショック前までの急激な能力増強がその後
の需要低迷で大きな足かせになったことから今回は身の丈にあった能力増強に
徹しています。マツダのメキシコ新工場から小型車を調達して米国で販売するの
も以前のトヨタの戦略なら考えられないことでした。

自動車会社の生命線は如何に魅力ある車を開発しヒットさせるかです。工場稼働
率が高水準で推移すれば固定費を軽減でき利益は急拡大することに繋がります。
いくら工場を新設して生産能力を引き上げても販売が追いつかなければ在庫の
山を築き収益は低下します。自動車業界トップのトヨタがマツダから利益率の低い
小型車を調達する決断をしたことにトヨタの本気を感じます。

今は市場の目が値動きの軽い小型株などに向いていますが、いずれ着実に収益
力を回復したトヨタの企業価値に日が当たる時がくるでしょう。今後も株式市場は
外部環境の変化で株価の振幅が大きくなることもあるでしょう。やはり最後は企業
の持っている収益力がものを言いそうです。日本経済を代表するトヨタの本命は変
わらないと思います。

注目のFOMCは事前予想の小幅緩和縮小という予想に反して緩和継続に落ち着
きました。これを受けNY市場は147ドル上昇して今年の高値を更新しました。もっ
とも緩和継続を受け円相場は98円前半と円高が進みました。シカゴCMEは東京
市場の引け値をかなり大きく上回って引けましたが、さて東京市場は1日どんな展
開になるのでしょうか。
コメント
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