kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

外国車販売好調

2013-05-22 08:05:07 | 日記
今年の輸入外国車シェアは過去最高の8%超となる見込みだと22日付の経済紙
は伝えています。超高級車として知られているイタリアのフェラーリの1~4月期の
販売実績は29%を記録しました。同じくイタリアの高級車ランボルギーニが57%
米GMも23%と軒並み好調です。また輸入車の販売実績トップのフォルクス・ワー
ゲン(VW)は今年過去最高の6万2000台以上の販売を見込んでいるそうです。

今年の新車販売見込みがエコカー減税終了で13%減の294万台予想ですから輸入
車の健闘が光ります。この背景には株高効果が大きいのでしょう。特に高級車を
購入する富裕層は株式などの金融資産が豊富です。今回のアベノミクスで恩恵を
受けていることは間違いないでしょう。

また日本の自動車社会も成熟化して需要が多様化していることも見逃せません。
ベンツやBMWなどの高級車だけでなくVWが主力に据えている大衆車の販売が
過去最高になると言う事実は日本の消費者が外車にも抵抗が無くなったと言うこ
とです。同クラスの国産車と比べて外車を選んでいることが背景にあります。

また維持費や燃費の良い軽自動車の販売比率がじわじわと上昇して3割半ばに
迫っていることは出来るだけ車にお金をかけたくない消費者が増えていることで
もあります。今後日本の自動車市場は2極化していくのかもしれません。

いずれにしても輸入車の増加は国内メーカーの脅威であるとともに海外メーカー
の収益に貢献しています。特に債務危機で厳しいイタリアにとっては嬉しい出来
事です。もちろんVWの本社のあるドイツの経済にも良い影響です。通貨安批判
で特に欧州からは厳しい目で観られることの多い日本としては外国車が売れて
少しでも欧州経済に貢献できればアベノミクスの通貨安批判の緩和に役立ちます。

もともと輸入車の販売シェアの低い日本は自動車市場が閉鎖的だと批判されて
きました。競争力の強い日本車はこの円安でもっと輸出が増える可能性は高い
でしょう。世界の国々とウィン・ウィンの関係を築くためにも輸入車のシェアが高く
なることは日本市場が外国企業に開放されている事の裏づけにもなります。長
期的には日本のためにもなる筈です。

さて休むことを知らない東京市場は21日も寄り付きの売り物をこなした後に下げ
渋り結局小幅高で3日連続で今年の高値を更新しました。もっとも21日の主役は
今まで人気の圏外だった鉄鋼、非鉄、商社でした。またシャープや東電の大幅高
GSユアサのストップ高など中低位株の乱舞が目立ちました。

日米とも重要イベントが控えていることもあり今日もとっかえひっかえ材料株の
循環物色が続くのかもしれません。もっとも短期資金中心の値動きです。資金の
逃げ足が早いことには注意が必要です。
コメント
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