映画雑誌キネマ旬報の07年作品ベストテンが発表され,1位に「それでも僕はやっていない」が選ばれ,さらに監督賞,脚本賞も周防監督に,主演男優賞に「それ僕」主演の加瀬亮氏に輝き,まさに圧勝というところです。周防監督はこれまで2回わたり,日本裁判官ネットワークの企画に参加していただきましただけに,人ごととは思えず喜んでおります。周防監督,新年早々誠におめでとうございます。
「それ僕」は,本来,興行映画にはなりにくい,小さな事件のえん罪の可能性をテーマにしながら,一流のスリラー並みに観客を最後まで飽きさせない作りになっているうえ,裁判官の陥りやすいパターン化した事実認定の危険性に警鐘を鳴らしており,裁判員裁判の意義を考える上でも是非多くの方に見て欲しい映画と思います。
見逃した方はDVDも発売されているようですから是非ご覧ください。「花」
| Trackback ( 0 )
|